2000年度国際交流基金地球市民賞 受賞団体

文化・芸術による地域づくりの推進

2000年度 受賞

江差追分会

北海道江差町

代表者
照井 誉之介
設立年
1935年
ウェブサイト
http://esashi-oiwake.com/
ソーシャルメディア
https://www.facebook.com/%E6%B1%9F%E5%B7%AE%E8%BF%BD%E5%88%86%E4%BC%9A-1617578688495541/
江差追分会の写真

活動内容

江差追分は江戸時代、信州で唄われていた馬子唄が北前船によって江差に伝わった事を起源とする、日本を代表する民謡です。江差追分会は、江差追分全国大会や江差追分セミナーを開催する一方で、江差追分の海外紹介にも力を入れており、海外5都市に支部を持ちます。インド、ネパール、モンゴル、米国、ブラジル等で海外公演を積極的に行うほか、「ユーラシア・歌のシルクロード」の存在を検証すべく、モンゴルをはじめとする諸外国の民謡との比較検討を行う江差・世界追分祭を開催するなど、地域文化に立脚した国際文化交流活動を行っています。

受賞後の変化

現在当会には、アメリカとブラジルの2カ国に5つの海外支部があります。この支部の中ではブラジル支部からは1名及びハワイ支部から1名、計2名が近年全国大会に出場しております。今後更に海外支部の出場者が増加することで本全国大会が国際色豊かになることを期待したいです。

これからのビジョン

・正調江差追分節の唄の本質の追求と大衆性との両輪での活動
・高齢化社会による会員の高齢者離れと新人愛好者の発掘
・唄の本質を追究しながらも、そこには唄の「楽しさ」があることのPRをして新たな愛好者の獲得を図って参ります。

最新の活動

  • 江差追分会の最新の活動1
  • 江差追分会の最新の活動2

◆江差追分に町民みんなで親しもう条例の制定
・江差町の宝であるこの唄を、町民がなお一層親しみ、確実に後世へ引き継ぎ、国内はもとより世界に発信していこうとする条例(平成28年12月議会審議)
・平成29年1月1日施行(予定)

受賞団体からのコメント

◆江差追分冬季セミナー
・江差追分を江差追分会師匠が3日間徹底指導します。
・開催月日  平成29年2月の4週(毎週木曜日から土曜日まで)
・開催場所  江差追分会館


市民連携・国際相互理解の推進

2000年度 受賞

栃工高国際ボランティアネットワーク

栃木県栃木市

代表者
湯澤 修一
設立年
1990年
ウェブサイト
http://www.tochigi-edu.ed.jp/tochigikogyo/nc2/?page_id=180
栃工高国際ボランティアネットワークの写真

活動内容

栃工高国際ボランティアネットワークは、栃木県立栃木工業高等学校と同校生徒会を中心に、地域の社会貢献活動団体やNGO等と連携して、全国から寄せられた中古の車イスの修理等を行い、タイをはじめとする東南アジア、アフリカ、韓国の体の不自由な方々へ寄贈しています。この活動は「空飛ぶ車椅子」と呼ばれ工業高校の特徴を活かして、高校生の国際理解の促進に大きな成果をあげてきました。学校の枠を超え、地域の様々な団体やNGOとの連携を大切にする活動のスタイルは、青少年の国際文化交流のひとつのモデルとなっています。


多様な文化の共生の推進

2000年度 受賞

玄海人クラブ

佐賀県有田町

代表者
兪 華濬(ユ ファジュン)
設立年
1994年(現在は解散)
玄海人クラブの写真

活動内容

玄海人クラブは、佐賀県有田町を拠点に、韓国文化交流センターを設立し資料展示・図書室運営、国際理解フォーラム、韓国語講座、日本語書籍の韓国の大学への寄贈事業等を行っています。代表の兪華濬が有田町を訪れた際に、陶工李参平らの業績を高く評価する有田の人々に感銘を受け、有田の地で日韓の交流事業を始めようと韓国文化交流センターを設立、同クラブの活動が始まりました。「玄海人」とは、「日本人」「韓国人」と区別するのではなく、「玄海(界)灘」を挟む一つの文化圏・生活圏に生きる者として自らを位置づける考え方によるものです。

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