2006年度国際交流基金地球市民賞 受賞団体

市民連携・国際相互理解の推進

2006年度 受賞

特定非営利活動法人 ジュニア・グローバル・トレーニング・スクール

青森県青森市

代表者
工藤 健
設立年
1997年
ソーシャルメディア
https://www.facebook.com/Junior-Global-Training-School-Aomori-149195568489805/
ジュニア・グローバル・トレーニング・スクールの写真

活動内容

ジュニア・グローバル・トレーニング・スクールは、子どものグローバルな感性を育むことにより、自発的に協力し合い、誰にも不利益をもたらすことなく、世界中の人々と共に世界を機能させる子ども、即ち地球市民ジュニアの健全育成を目的として活動しています。日本国内各地、米国(三沢基地の子どもたち)・韓国・ロシア・中国・ベトナム・マレーシア・タイから集まった子どもが寝食を共にするプログラムは大勢のボランティアに支えられ、毎年8月青森市内で開催され、国や文化を超えた友情を育んでいます。

受賞後の変化

地球市民賞の受賞の翌年NPO法人となり、継続のための社会的信用を得ることができました。さらに事業の積み重ねにより、小学生のときに参加した子どもがいま高校生や大学生のスタッフとしてかかわり、社会人となっても何等かの活動に参加しています。

これからのビジョン

小学生の国際交流体験と高校生・大学生スタッフのボランティア体験を軸に、都市間の交流(函館市、中野区)、台湾、ベトナム他アジアとの交流参加を図っていきます。また、中学生・高校生の語学交流を主体としたプログラムも検討していく予定です。

最新の活動

  • ジュニア・グローバル・トレーニング・スクールの最新の活動1
  • ジュニア・グローバル・トレーニング・スクールの最新の活動2

東北・北海道新幹線の新函館北斗駅開業に合わせて、2014年開催から函館市の児童が参加しています。さらに韓国のNGO団体からインターンシップとして15名が参加。教育委員会の推奨で4年続けて10名を超える子ども達を送り出している町もあります。

受賞団体からのコメント

毎年夏休みに二泊三日の国際交流サマースクールを開催しています。各国の子どもたちがパートナーを組みグループ単位で行動し、青森ねぶた祭りへの参加や海水浴・ものづくりなどの共同生活を通して、国境を越えたコミュニケーションを図ります。


多様な文化の共生の推進

2006年度 受賞

特定非営利活動法人 多文化共生センター東京

東京都荒川区

代表者
枦木 典子 
設立年
2001年
ウェブサイト
http://tabunka.or.jp/
ソーシャルメディア
https://www.facebook.com/tabunkatokyo/
https://twitter.com/tabunka_tokyo
多文化共生センター東京の写真

活動内容

多文化共生センター東京は、教育実態調査、多言語高校進学ガイダンス、「たぶんかフリースクール」の実践など、外国にルーツを持つ子どもたちの日本語・教科・高校進学支援を通して、正規の学校へつなげる活動を展開しています。特に「たぶんかフリースクール」では、日本語・教科・キャリアデザイン教育、行事・イベントなどを通して、外国にルーツを持つ子どもたちが不当な社会的不利益をこうむることなく、日本の社会でそれぞれの個性や能力を発揮できるよう支援しています。

受賞後の変化

保護者の呼び寄せで来日した15歳以上の子どもや、母国で中学校を卒業した子どもの多数は、中学校に入れません。このため、高校進学を希望してもかないません。また、日本語ができないまま来日、併せて英語や数学も忘れた子どもたちも多く、多文化共生センター東京に親子で相談に来る姿が目立つようになりました。2005年4月「たぶんかフリースクール」開設後、2006年4月朝日新聞「人」欄掲載、同年に地球市民賞受賞により外国にルーツを持つ子どもたちを対象とした「日本語」及び高校進学指導の場としての認知度は一気に広まりました。学校にいけず、日本語もできない、居場所もない子どもたちがたくさん学びに来るようになり、毎年ほぼ90%以上の生徒が東京・神奈川・埼玉・千葉の公立高校へ進学するようになりました。卒業生数は、開設以来、450名を超えます。また、同じように外国にルーツを持つ子どもたちの居場所と高校進学のための学び場は神奈川・千葉にも開設されるようにもなりました。

これからのビジョン

・たぶんかフリースクールの安定した運営
学び場を求める学齢超過の子どもたちの受け入れ数は増加しており、「たぶんかフリースクール」の果たす役割は依然として大きいといえます。けれども、物理的な受け入れ人数の限界や、資金面で公的支援がほとんどない中での運営であるため、保護者の負担が大きくならざるをえません。制度の狭間に置かれた学齢超過の子どもたちに十分な学びを保障できるよう、行政との連携をはかっていくことが必要です。
・情報提供、相談活動の充実
多文化共生センター東京は、来日した外国にルーツをもつ子どもたちが、できる限り早く学びの場に繋がるよう教育相談活動にも力を入れており、年間にして170件を超える相談が寄せられています。近年、行政からの紹介で来所する小中学校年齢の子どもたちの相談も多く、適切な情報提供と母語での対応が求められています。卒業した外国にルーツを持つ若者が、当事者としてその体験を活かして活動できる場づくりも考えていきたいです。
・就労につながる支援
「たぶんかフリースクール」の卒業生の多くは、日本に定住し、社会人として働く年齢となってきています。こうした多文化で多様性ある若者が活躍できるような就労への仕組み作りも課題となっています。

最新の活動

  • 多文化共生センター東京の最新の活動1
  • 多文化共生センター東京の最新の活動2

外国にルーツを持つ子どもたちが勉強するときに使う言葉を理解しやすいよう、学習用語を多言語で示し、図などを使ってやさしい日本語で説明した「学習用語集」(数学と理科)を作成しました。

ウェブサイトからダウンロードまたは冊子を購入して活用できるようにしています。


文化・芸術による地域づくりの推進

2006年度 受賞

特定非営利活動法人 ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク

京都府京都市

代表者
佐東 範一
設立年
1998年
ウェブサイト
http://www.jcdn.org/site0000/
ソーシャルメディア
https://twitter.com/JCDNtweet?lang=ja
ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワークの写真

活動内容

ジャパン・コンテンポラリー・ダンス・ネットワークは、ダンスの持つ力を社会で活かすこと、子どもから老人まで日常生活の中でダンスに触れる機会を創ること、その為の環境を創ることをミッションとし、中間支援型のNPOとして日本と世界のダンス関係者間のネットワークをつなぐとともに、海外の団体と振付家やダンサーの交流を通して共同制作を推進するなど、日本と世界のダンスネットワークの橋渡役となっています。2014年からは、郷土芸能の宝庫である東北沿岸部・三陸地域の魅力を日本全国そして世界に発信する三陸国際芸術祭を開始しました。

受賞後の変化

認知度があがり、社会的な信用度があがりました。私どものような地味な活動を認めていただき大変ありがたいと心から感謝しております。

これからのビジョン

これまでのそれぞれの活動を継続発展させていくこと。2020年の東京オリンピックの際に2つ行いたいプロジェクトがあります。ひとつは、文化オリンピック?!のオープニングイベントを三陸国際芸術祭が担い、2011年の悲惨な映像から10年たって、三陸の人々がこんなにも息づいている姿を世界に発信したい。もうひとつは、ダンス=からだで世界中の人たちと繋がるプロジェクトを行おうと計画しています。

最新の活動

  • ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワークの最新の活動1
  • ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワークの最新の活動2

三陸国際芸術祭が、来年度4回目を迎えます。メイン会場の大船渡では、来年は震災以降ずっと行われてきた土盛りが一区切りがつき、すべてを流されてしまった大船渡駅周辺のまち開きが行われ、その一環として三陸国際芸術祭を開催します。

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