2008年度国際交流基金地球市民賞 受賞団体
2008年度 受賞
特定非営利活動法人 S-AIR (エスエア)
北海道札幌市
- 代表者
- 柴田 尚
- 設立年
- 1999年
- ウェブサイト
- http://air-j.info
- http://www.s-air.org
- http://air-j.info/result/center_01105

活動内容
NPO法人S-AIRは、北海道のアーティスト・イン・レジデンス(AIR)事業の草分けとして、ICC(さっぽろ産業振興財団、インタークロス・クリエイティブ・センター)との共催でAIR事業を継続して実施し、近年、特に創造拠点交流事業では、国内外のアートセンターやアーティストとのネットワークを形成に重点を置いています。2011年度からは、「FRONTIER」という新たなプログラムを開始しています。国際的なAIR事業者として内外のアート・アクティビティの調査活動やネットワーキングの実践、さらに札幌という地域性を最大限に活かした文化事業を企画運営しています。
受賞後の変化
アーティスト・イン・レジデンスという、当時はまだまだ一般的ではなかった活動に対して一定の評価をいただくことができ、地域で活動を支持してくれる層が広がりました。また、他の機関と連携したり、協力を受けたりすることがしやすくなったように思います。
これからのビジョン
海外では、新しい提携先との協働やネットワークを構築していく他、一度招へいしたアーティストや、すでに連携している機関と引き続き交流を行うことで、継続的な関係から新たな成果を見出していきたいです。国内では、アーティスト・イン・レジデンスの概念をより普及させるため、他のAIR団体と連携したり、ネットワークのハブとなるような活動を志向していきます。
最新の活動
2015年度、2016年度と続けて主催したAIRCAMPは、合宿型のアーティスト・イン・レジデンス人材育成研修で、日本全国から、すでにAIRを運営している人、これから始めようとしている人、個人、団体、自治体を問わず幅広い人たちが参加しました。参加者は二泊三日の研修で、レクチャーを受けたり、講師や参加者同士でディスカッションをしたりすることを通してノウハウの共有やネットワークを構築することができました。
2008年度 受賞
特定非営利活動法人 大泉国際教育技術普及センター
群馬県大泉町
- 代表者
- 髙野 祥子
- 設立年
- 2001年

活動内容
大泉国際教育技術普及センターのある大泉町は、南米からの日系人労働者を受け入れてきたことから、町の人口の1割以上をブラジル人が占め、ブラジル人集住地として知られています。子どもたちを対象に日本語教室や進学支援を行い、高校や大学への進学者を増やす一方、進学を果たした大学生が、子どもたちにとっての将来に対する身近な目標になっています。また、子どもたちがそれぞれ自分の得意な演目を披露する青少年フェスティバルなども開催し、青少年の育成に尽力しています。
受賞後の変化
在日ブラジル人をはじめとする外国人住民の教育支援団体として日本社会に認知されたことに大きな喜びを感じるとともに、受賞によって対外的な信用も得ることができたと実感しています。
これからのビジョン
これまでと同様、ブラジル人コミュニティと地域社会の相互理解と学びあいの機会を作るとともに、新規来住者向けの教育支援も継続していきたいです。ブラジル人の定住から25年以上が経過したが、ブラジル人の生活基盤が十分と整ったとは言い難いです。活動を持続可能なものにしていくためにも、活動の主軸となるような後継者の育成も視野に入れ、第二世代や彼らとともに育ってきた地域の若者の参加を積極的に呼びかけていきたいです。
最新の活動
「ブラジル」や「ブラジル人」を観光資源としている大泉町のさらなる発展に向けて、これらの資源にちなんだ商品開発ができればと思っています。
2008年度 受賞
スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド実行委員会
富山県南砺市
- 代表者
- 橋本 正俊
- 設立年
- 1991年
- ウェブサイト
- http://sukiyakifes.jp/

活動内容
スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド実行委員会は、伝統芸能の盛んな南砺市において、毎年、市民参加型のワールドミュージック・フェスティバルを開催しています。フェスティバルは、市民による実行委員会で運営され、また、多くの市民が参加できるようパレードやワークショップが工夫されています。これまで6つの市民楽団や、プロのアーティストによる4つのスキヤキオリジナル多国籍特別編成ユニットが誕生し、海外ツアーも行っています。現在、同フェスティバルは南砺市にとどまらず、東京、名古屋、沖縄でも開催されるようになっています。
受賞後の変化
受賞によって国内に広く周知されるようになり地元でのイメージがアップしました。また、他の受賞団体との交流が生まれ、企画をタイアップして行うなど国内でのネットワークが広がりました。
これからのビジョン
日本における”ワールドミュージックの郷”として認知されるよう、交流から生まれる新しい音楽文化をさらに国内や海外へ広めていきたいです。
最新の活動
2011年にフェスティバルから誕生したプロアーティスト・ユニット(メキシコ・韓国・日本の5名による混成ユニット)が、2016年10月から11月にかけてアメリカ大陸ツアー(USA、メキシコ、アルゼンチンの3カ国10公演)を行い、大好評を博した。
受賞団体からのコメント
スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド実行委員会では、ネットワーク公演先を募集しています。