2018年度 国際交流基金地球市民賞 受賞団体

市民連携・国際相互理解の推進

2018年度 受賞

小松サマースクール実行委員会

石川県小松市

代表者
ステファン・フシェ (徐夢荷 2019年4月1日~)
設立年
2013年
ウェブサイト
http://komatsu-ss.org
ソーシャルメディア
https://ja-jp.facebook.com/komatsusummerschool/
https://twitter.com/komatsu_ss
小松サマースクール実行委員会の活動の様子の写真

授賞理由

若者たちによる若者のための国際交流

小松サマースクールは2014年より石川県小松市で毎年開催されている大学生による高校生のためのサマースクールで、日米の大学生が企画や運営のほぼ全てを行っています。地元と全国から集まる高校生60人は、英語でのリベラルアーツセミナー、社会人フォーラム、小松の文化体験などのプログラムに参加して相互に交流を深めています。
高校生たちが多様な年代や文化背景を持つ人たちと出会うことで、国際交流の価値に触れる素晴らしい取り組みとなっています。過去にサマースクールに参加した高校生が大学生になって実行委員会に加わるなど、国際交流活動に積極的な若者が地方に育つ好循環が生まれています。地方都市における若者による若者のための国際交流事業のモデルとして今後ますます発展していくことを祈念して本賞を授与します。

受賞団体活動紹介

小松サマースクールは、米プリンストン大学やタフツ大学、英ロンドン大学、東京大学、早稲田大学、金沢大学をはじめとする大学生が共に築く、日本の高校生を対象とした6泊7日のサマースクールです。
期間中には、英語で大学レベルの内容を学び、議論する「セミナー」、さまざまな分野で活躍されている社会人のお話を伺い、自分の生き方を模索する「フォーラム」、小松市に息づく伝統文化を体験する「小松文化体験」、世界や日本が今直面する問題について学ぶ「SDGsワークショップ」など様々なプログラムが用意されています。
英語で自分の考えを伝えることに慣れていない高校生も多く、初日は緊張した面持ちが伺えますが、最終日が近づくにつれ、自分から会話を積極的に振る姿が見られるようになります。例年、英語以外にも高校生参加者は様々な壁に向き合うことになりますが、時に悩み、時に語り、それぞれの方法でその壁を打破していく様子が印象的です。

受賞の言葉

この度は2018年度の地球市民賞に選んでいただきまして誠にありがとうございます。
小松サマースクールがこれまで続けて開催できましたのは、運営する日米大学生の教育と国際交流に対する熱い想いと、ご賛同くださる企業や有志の方々のおかげだと感謝しております。これからも多くの高校生が仲間やロールモデルと出会って自分の道を見つけるきっかけづくりを応援したいと思います。
FIND YOUR WAY!

多様な文化の共生の推進

2018年度 受賞

一般社団法人

グローバル人財サポート浜松

静岡県浜松市

代表者
堀 永乃
設立年
2011年
ウェブサイト
http://www.globaljinzai.or.jp
ソーシャルメディア
https://ja-jp.facebook.com/globaljinzaisupport/
グローバル人財サポート浜松の活動の様子の写真

授賞理由

外国人が地域社会の担い手として活躍できる社会へ

グローバル人財サポート浜松では、独自のカリキュラムや教材を開発し、介護の現場で必要な日本語や技能の指導を行い、定住外国人の就労支援を行なっています。学生の社会貢献活動の支援や、浜松市内の介護事業者の組合活動、浜松が将来就労先として選ばれる街になるよう海外との友好関係を築くなど、多岐にわたる活動をしています。
今般の入国管理法改正により、2019年4月から在留資格が新設され、より多くの外国人が日本で働き、特定技能2号取得者は家族帯同ができるようになります。外国人受入の環境整備はこれからの課題であり、同団体の取り組みは、その先行事例であり、かつ、日本人が外国人を支援するというよりも外国人が担い手として活躍できる社会を指向している点を高く評価し、本賞を授与します。

受賞団体活動紹介

一般社団法人グローバル人財サポート浜松は「人は地域の財産」を理念に、人々の多様性を社会に活かし、誰もが自分らしく安心して生きることができる社会の実現に向けて、在住外国人の就労支援や大学生の社会貢献活動を支援しています。
在住外国人を対象とした「介護職員初任者研修」を開講し、県内の介護人材養成機関として、介護人材の育成を行なっています。また企業内日本語教室では外国人技能実習生への日本語教育を行っています。そして、国際的視野を有し世界を相手に日本で活躍することができる人財へと育てるために、地元大学生の社会貢献活動への助言・指導なども行なっています。
これらの活動から、全国での講演も多数行っており、いずれの事業も行政や企業、大学との連携と協働を進め、地域社会におけるダイバーシティの実現に向けて取り組んでおります。

受賞の言葉

この度は、「2018年度地球市民賞」を受賞させていただくことになり、誠にありがとうございました。名誉ある賞の受賞を大変光栄に思います。
思い起こせば、これまで多くの皆様にご心配をおかけし、いつも温かく励まされ 、応援していただきました。設立当時は不安しかなく、本当に活動を続けていけるのだろうかと悩む日々でした。しかしながら、介護の資格を取得した外国人や自分の居場所のように事務所を訪れる大学生の笑顔に支えられ、今日まで駆け抜けることができました。今年、新たに入管法が改正され、まさに時代の波が追い風になっているように感じております。
この賞の受賞により、当法人が日本社会に少しでも貢献できる機関として多くの方々に認知され、また全国の皆様に当法人を育てていただければ幸いです。

市民連携・国際相互理解の推進

2018年度 受賞

認定特定非営利活動法人

パンゲア

京都府京都市

代表者
森 由美子
設立年
2003年
ウェブサイト
http://www.pangaean.org
ソーシャルメディア
https://www.facebook.com/npo.pangaea/
https://twitter.com/npo_pangaea
パンゲアの活動の様子の写真

授賞理由

ICT技術を取り入れて地球市民となる子供たちを育成

パンゲアは、ICT技術を使い、世界中の子どもたちが出会い、コミュニケーションできるプラットフォームを運営してきました。世界各地の活動拠点に子どもたちが集まり、他の拠点とウェブでつなげてゲームをしたり、作品を作ったりするアクティビティやサマースクールを開催しています。
興味深いのは、共通言語を押し付けるのではなく、ピクトンという450種類にもおよぶ絵文字を使用していることです。複数言語に同時に翻訳できる機械翻訳「げんごろう」も利用しています。使用言語による序列化を起こさない姿勢を貫き、相手を思いやる態度が醸成される仕組みになっています。
ICT技術を駆使して相手を思いやる態度が醸成されるコミュニケーションツールを開発してきた先進的な国際交流活動を高く評価し、今後ますますの発展を願って本賞を授与します。

受賞団体活動紹介

パンゲアは、ICT(情報通信技術)を用い、次世代を担うこども達が出会い、伝え合い、つながることのできるプラットフォーム(基盤)を自ら開発し、世界で実施可能な国際理解教育プログラムを運営しています。 2003年にNPO法人化し、現在のSDGs(持続可能な開発目標)のGoal4.7に含まれるGlobal Citizenship EducationGCED / 地球市民教育)を、過去16年間に渡って世界規模で実践しました。
パンゲアでは「ピースエンジニアリング」の名のもとに、世界のこども達同士が公平かつ民主的に交流してつながりを育むために、京都大学などの研究機関とも連携し、独自にICTツールを開発しています。
私たちは、国・民族・文化・宗教・経済状況などに依らず、多様性を楽しみ、相手の立場にたって物事を考えられる「こども地球市民」の育成を、今後も更に世界中に広げていきたいと願い、活動を続けていきます。

受賞の言葉

私たちは、2003年からワークショップやICT(情報通信技術)ツールを独自に開発し、国・民族・文化・宗教・経済状況・社会状況などに依らず、多様性を楽しみ、相手の立場にたって物事を考えられる「こども地球市民」の育成を草の根で実践してきました。世界中の多くのボランティアや支援者などの個人の貢献と、企業や研究機関・教育機関などの団体との連携によって継続しています。
今回の大変光栄な受賞を糧に、本活動をもっと世界規模に持続可能な展開をしていきたいです。ありがとうございました。

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