ライブラリー ミニ展示「谷川俊太郎氏追悼小展示」(2024年12月)

  • 今回行われる展示の看板画像に「ライブラリー ミニ展示 谷川俊太郎氏追悼小展示 2024年12月3日(火曜日)~27日(金曜日)」と掲載されている
  • 国際交流基金ライブラリーに谷川氏の本が並べられている写真
  • 国際交流基金ライブラリーに谷川氏の紹介文の紙と本が並べられている写真
  • 国際交流基金ライブラリーに外国語に翻訳された谷川氏の詩集が並べられている写真

戦後日本を代表する詩人であり、国際的にも評価されてきた谷川俊太郎氏が先月13日に逝去されました。
やさしい日常的なことばを用いたリズミカルな谷川氏の詩は、英語、中国語、フランス語、ドイツ語など二十数か国語に翻訳され、詩集は50冊を超えて、外国でも広く親しまれてきました。谷川氏は、長年にわたり詩作を通じて国際相互理解の促進に貢献し、今後のさらなる活動を期待されて、2019年度には国際交流基金賞を受賞されました。受賞記念イベント「谷川 俊太郎氏 対談と詩と音楽の夕べ『みみをすます』」にご登壇された際には、尾崎真理子さんとの対談の中で詩作や国際交流の体験についてお話しくださいました。

基金賞受賞の際のインタビューでは、自身の作品が翻訳され、世界中の人々に読まれていることについて語られています。
「色んな国の言葉に翻訳されて、世界的に私の詩を読んでくださる方がいらっしゃるということがすごく嬉しいわけですね。ですからこれからもずっと日本語で詩を書き続けていきたいと思っています。」
2019年度国際交流基金賞 受賞者コメントより

翌年の国際交流基金賞特別企画「受賞者が見るコロナ下での国際交流」においては、四元康祐翻訳集現代詩篇『ホモサピエンス詩集』を通じて現代詩の国際交流の重要性や翻訳の難しさ、個人の熱意が推進力となることを述べ、パンデミック下での新たな工夫の必要性を強調するメッセージをお寄せくださいました。
国際交流基金においては、1984年に日本文化紹介のためにアメリカの短期派遣者として携わっていただいて以来、詩や音楽を通じて様々な国際交流の機会を一緒に創出し続けてくださいました。国際交流基金ライブラリー(東京)では、外国語に翻訳され海外で読まれてきた谷川氏の著作と共に、氏が残してくださった言葉を紹介するささやかな展示を開催し、哀悼の意を表したいと思います。(12月27日まで)

※参考資料 『国際交流基金年報昭和60年度版』国際交流基金、p.69

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