【取材のお願い】パリで森田芳光監督特集上映 ~ヨーロッパ初のレトロスペクティブ上映にパリの観客熱狂、プロデューサーのトークも実施~

2023年5月22日

メインビジュアルの画像

国際交流基金(JF)パリ日本文化会館は、2023年5月11日から10月7日まで、「日本映画の知られざる監督 #16 森田芳光監督特集」を開催します。1981年に自主製作『の・ようなもの』で商業映画デビューしてから約30年間にわたって、型にはまることなくさまざまなジャンルに挑戦し続けた映画作家、森田芳光監督(1950-2011)。レトロスペクティブとして国外でまとまった形で森田芳光監督作品が紹介されるのは、2022年12月にJFが実施したニューヨークのフィルム・アット・リンカーンセンターでの特集上映に続き2回目、ヨーロッパでは初の機会となります。日本映画界の賞を総なめし、森田芳光の名を世に知らしめた傑作『家族ゲーム』(1983)や、遺作『僕達急行☆A列車で行こう』(2011)など、森田芳光監督によるバラエティに富んだ13作品を上映します。

パリ日本文化会館は1997年の開館以来、フランスでさまざまな日本映画紹介をしています。小津安二郎や黒澤明といった日本映画を代表する監督の大規模な特集上映はもちろんのこと、「日本映画の知られざる監督」シリーズも実施してきました。フランスでは知名度の乏しかった川島雄三や内田吐夢らの作品を積極的に紹介し、フランスでの日本映画に対する再評価の土台をつくりました。最近では、日本国外でいち早く2019年に濱口竜介監督特集を実施するなど、そのプログラムは常にパリ内外の観客の注目を集めています。

今回の「森田芳光監督特集」は5月11日(木曜日)に『家族ゲーム』上映をもって開幕しました。上映後の舞台挨拶には、大勢の観客が参加する中、森田芳光監督の公私にわたるパートナーの三沢和子さん(プロデューサー)が登壇しました。三沢さんは氏の監督デビューが1980年代の日本映画界にもたらした衝撃や、『家族ゲーム』をはじめとする森田監督と主演の松田優作さんとの共同作業について語りました。観客からは、監督や作品をめぐる熱心な質問も飛び出しました。
開幕から3日間は、『ときめきに死す』『(ハル)』の上映も組まれ、上映後の観客からは「これだけの監督がフランスできちんと紹介されていなかったのは信じられない」「まったく知らない監督だったが、今後できるかぎり全作品の上映に駆けつけたいと思う」といった声も寄せられ、10月まで続く特集に大きな期待が寄せられています。

配信プレスリリース

お問い合わせ

この件に関するお問い合わせ
国際交流基金 広報部(広報担当:熊倉、原田)
電話:03-5369-6075 ファックス:03-5369-6044
Eメール:press@jpf.go.jp
(メールを送る際は、全角@マークを半角に変更してください。)

About Us国際交流基金について