【取材のお願い】スペイン初:中等教育機関での日本語教育正式導入 記念式典

2023年10月6日

日本語コース 正式導入記念 カタルーニャ州中等教育機関 記念式典・和太鼓ワークショップ 2023年10月18日(水) INS Montserrat Roig校の画像国際交流基金(JF)は、2023年10月18日(水)に、スペインのカタルーニャ州(州都:スペインの第2位の都市、バルセロナ)で、中等教育機関での日本語教育の正式導入を祝う特別式典と和太鼓ワークショップを開催します。これは同国の歴史において記念すべき初めての催しです。

スペインの公的機関における日本語教育が始まって約半世紀。他の西欧諸国と比較して日本語教育の始まりは遅かったものの、2021年には教師数404人、教育機関数158機関と、それぞれ西欧第3位となるまでに増えています。学習者数ではフランス、イギリス、ドイツに次ぐ第4位の9383人、人口当たりの学習者数ではドイツも超えています。特に近年の成長が目覚ましく、2015年のデータと比較すると他国では規模縮小も見られる中、スペインは教師数110%増、教育機関数98%増、学習者数83%増という、上述の国々と比べても随一の急成長を遂げました。

同国の特徴として、公立語学学校(EOI)や高等教育機関、民間の語学学校等の日本語教育機関で学ぶ学習者が全体の99%を占め、これは他の西欧諸国(平均約80%)と比較しても高い割合となっています。そして、中等教育機関の現場では、今まで日本語教育が実現されなかった歴史的背景があります。

そんな中、2021年にカタルーニャ州の義務教育課程で日本語(選択科目)が1校で試験的に導入され、同州教育省と同校への継続的なアドバイジングを行った結果、2023年秋学期からは、更に複数校での日本語コースの新規導入が決定しました。今年の7月には、今秋から日本語の授業を担当する現地の先生方向けの特別研修会を1週間実施するなど、JFは中等教育での日本語教育の正規導入に向けて全面的に支援しています。

このスペインの日本語教育における歴史的に重要な節目を祝して、新たに日本語を導入する中等教育機関INS Montserrat Roig校で、在バルセロナ日本国総領事館総領事、地元市長、カタルーニャ州教育省の関係者を招き、記念セレモニーを行います。また、日本語を学習する生徒向けに、和太鼓の特別ワークショップを実施することで、生徒が日本文化に直に触れられる機会も設ける予定です。スペインでの日本語教育の更なる発展への一歩として注目されています。

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