海外の日本研究
海外における日本理解促進のため、各国・地域の日本研究振興を支援するとともに、国内外の研究者及び研究機関のネットワーク形成・強化を図る事業を実施しています。
日本研究者の支援
海外において日本に関わる研究を行う学者・研究者を招へいする「日本研究フェローシップ」では、2023年度は新たに82名に対して訪日研究の機会を提供し、前年度から継続する40名と合わせて計122名のフェローが日本での研究活動を行うとともに、フェロー・カンファレンスや発表・交流会など、新たなネットワーク形成に向けた事業も展開されました。
東京大学にて開催した「JF-GJSイニシアチブ『日本研究フェロー・カンファレンス2023』」に集う訪日研究活動中のフェロー
日本研究機関への支援
各国・各地域の日本研究機関に対する支援を通じ、海外での日本研究の長期的な発展・拡大を図っています。
現代日本理解特別プログラムによる欧州大学院大学への支援
イタリアにある欧州大学院大学に対し、日本の外交・安全保障政策を論じる講座の開設・運営を継続支援。
日本研究基盤整備プログラムによるインドでの客員教授派遣事業
コロナ禍を経て4年ぶりに再開した客員教授派遣事業では、ビシュババラティ大学などの派遣先各大学にて日本の教授から学生への直接的な指導が行われただけでなく、ジャワハルラル・ネルー大学やデリー大学などへの巡回出講も実現。インド国内で新しく日本研究を始めた機関等においては、新たなネットワーク構築の機会ともなりました。
ヨーロッパ日本研究協会 第17回大会
対面とオンラインのハイブリット形式にて実施された2023年の大会では、対面会場のゲント大学(ベルギー)に800名を超える参加者が集っただけでなく、ヨーロッパ日本研究協会と東アジア日本研究者協議会とのコラボレーション・パネル開催という地域をまたいだ取り組みも実現。
日本研究ネットワークの強化に向けた支援
日本研究に関わる研究者や知日層及び関連機関を横断的に結び付け、ネットワーク化を図ることにより、海外における日本研究の発展と進化に寄与することを目指しています。
第5回次世代日本研究者協働研究ワークショップ
若手の日本研究者が国際的・学際的な研究者として活躍できることを目指し、2018年度から開催。2023年度は、対象地域をアジア以外にも拡げ、トルコ、エジプト、ブラジルからも参加者を迎えて実施。10日間の日本招へいに参加した大学院生は、講師陣による講義を通じ多国間の協働研究の可能性と実践のヒントを得るとともに、グループワークにより協働研究の実践に取り組み、最終日には対面での国際学会を想定して模擬パネル発表を行いました。