DOOR↗ASIA ~アジアと東北をつなぐ「デザイナーズ・イン・レジデンス」~
ASEAN諸国から若手デザイナーを東北へ招へい。東京で報告会も
DOOR↗ASIA (DOOR to ASIA)ロゴマーク
国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は、12月1日から12日まで、ASEAN諸国で活躍する若手デザイナー7名を三陸地方・陸前高田周辺エリアに招へいします。
本事業は、「デザイナーズ・イン・レジデンス」と銘を打ち、国・地域の異なるアーティスト同士や現地の人々との異文化交流を通して創造的作品を制作する「アーティスト・イン・レジデンス」の可能性を新たに広げていきます。
同時に、東北被災地域でのプログラム実施を通して、アジア各国の共通課題でもある「地域創生」と「自然災害」を背景にした「地域に貢献するデザイン」と「自然災害時のデザイナーの役割」を探求する機会とします。
今回は、ASEAN5か国(インドネシア、シンガポール、タイ、フィリピン、マレーシア)のデザイナー7名と日本のデザイン関係者4名が、三陸地方・陸前高田周辺エリアでの10日間にわたる共同生活(レジデンス生活)に参加します。彼らは現地で体感したものについて熟議を重ね、同地方事業者の協力のもと、地域資源を活用したデザインを制作する予定です。
また、本件事業の実施と併せて、下記のとおり「DOOR↗ASIA報告会」を実施いたします。当日は、レジデンス生活による成果物の発表のみならず、「地域創生」と「自然災害」におけるデザイナーの役割についての報告、ASEAN諸国から見た東北の現状などを語っていただく予定です。
※「DOOR↗ASIA (DOOR to ASIA)」とは
東北被災地域における日本/アジアのデザイナー交流の機会創出であることを踏まえ、本名称は「アジアから東北へ通ずるドアー」かつ「東北からアジアを開く(拓く)ドアー」という意味を含みます。
「DOOR ↗ ASIA (DOOR to ASIA)」
「をちこちMagazine」に、本事業の運営に携わり、プログラムにも同行された一般社団法人つむぎや代表の友廣裕一氏の寄稿を掲載しました。
開催概要
日程 | 2015年12月1日(火曜日)~12月12日(土曜日) |
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場所 | 岩手県、東京都、宮城県 |
参加者 | インドネシア:Zinnia Nizar-Sompie、Adityayoga シンガポール:Jonathan Yuen タイ:Mali Chaturachinda、Thirada Raungpaka フィリピン:Dan Matutina マレーシア:Driv Loo 他、日本側デザイン関係者 4名 |
主催 | 独立行政法人 国際交流基金 |
運営 | 一般社団法人 つむぎや |
受入企業 | 株式会社石渡商店、株式会社オノデラコーポレーション(アンカーコーヒー)、株式会社八木澤商店、Three Peaks Winery |
協力 | 株式会社木の屋石巻水産、株式会社ココウェル、ディアンドデパートメント株式会社、一般社団法人フィッシャーマンジャパン、ペンシー株式会社、陸前高田箱根山テラス、リアス・アーク美術館、IRORI HOSTEL and KITCHEN、一般社団法人ISHINOMAKI 2.0、株式会社PRODUCT DESIGN CENTER |
DOOR↗ASIA報告会概要
日時 | 2015年12月11日(金曜日)17時30分~19時 |
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場所 | サローネウーノ横山町 (住所) 東京都中央区日本橋横山町 5-8 横山町奉仕会館 4階 |
申し込み方法 | ご参加希望の方は、12月11日(金曜日)正午までに、氏名・連絡先・入場希望者数を明記の上、下記宛先まで電子メールにてお申し込みください。 登録済みの連絡をいたしますので、ご確認の上、お越しください。 お申し込みEメール:info@door-to.asia(メールを送る際は、全角@マークを半角@マークに変更してください。) |
参加費 | 無料(※先着順・要予約) |
参加者プロフィール(アジア)
Zinnia Nizar-Sompie
アート・インスティチュート・オブ・シアトルおよびニューヨークのビジュアルアートスクールを卒業後、Neo Magazine、Female、Djakarta!、PS: Magazineなどのマガジンアート/クリエイティブダイレクターとしてキャリアをスタート。出版物のデザインに焦点を当て、インドネシアの大手出版会社Kompas-Gramediaにてノンフィクションやアートブックのデザインを手がけている。2008年には、姉妹でAmpersand Studioを設立、主に出版関係のデザインを制作している。
また、様々なデザインセミナーのスピーカーや、IDS (International Design School)でグラフィックデザインの授業を持つ。インドネシアのグラフィックデザイン専門職の将来を懸念して、Adgi (Indonesia Graphic Designer Association)に携わるようになり、現在、2014年-2016年期間のAdgiの理事を務める。
ウェブサイト
Ampersand Studio
Cocinero
Adgi
Adityayoga
インスティチュート・クスニアン・ジャカルタを卒業、ビジュアルコミュニケーションデザイン科の学士および修士を取得。2004年にグラフィックデザイナーとしてのキャリアをGreenlabでスタートし、インドネシアのデザイン業界の主要会社DesignlabやKreatif ZigeBaffel Designにてキャリアを重ねる。2009年に友人達とInlander Design Buroデザインファームを設立。
また、インスティチュート・クスニアン・ジャカルタやAl-Azhar 大学で授業を持つ。同時に、多くのセミナーにて講演を行っており、現在、2014年~2016年期間のAdgiの事務局長を務める。
ウェブサイト
Inlandaer Design Buro
Jonathan Yuen
シンガポールに拠点を置く、新たな学際的デザインスタジオRootsの創業者および同会社のクリエイティブディレクター。印刷や広告のみならず幅広い分野において、多分野横断の作品を多く制作。様々な地域および世界的なアワードショーにて評価されており、Cannes Lions、D&AD、One Show and YoungGuns Awardsの受賞経験を持つ。
強い伝統の中で育った文化的バックグランドから大きな影響を受けている一方で、先進的なアイディアとそれの実践に基づき、魅惑的かつ知的で美しく施されたデザインを制作し続けている。
ウェブサイト
Jonatha Yuen
Mali Chaturachinda
be>our>friend studioの創業者および同会社のデザインディレクター。チュラロンコーン大学コミュニケーションアート学部を卒業し、英国のセントラル・セント・マーチンズ・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインのグラフィックデザイン学部にて優等学位を取得。また、同国ロイヤル・カレッジ・オブ・アートのコミュニケーションアート・アンド・デザイン学部の修士号を取得。
卒業後、タイに帰国し、Pomm Jitpratak氏とNattavut Luenthaisong氏とともにbe>our>friend studioを創立。同企業が安定的に成長し続ける傍ら、小規模なスタジオでPhantipa Thanchookiet氏と製本事業にも従事している。
ウェブサイト
be>our>friend studio
Thirada Raungpaka
チュラロンコーン大学グラフィックデザイン学部純粋・応用美術学科の学士取得。また、米国のグラフィックデザインで有名なヴァージニア・コモンウェルス大学にて、デザイン・ヴィジュアルコミュニケーション学部純粋美術学科の修士号を取得。その後、be>our>friend studio でデザインディレクターを務めている。
ウェブサイト
be>our>friend studio
Dan Matutina
フィリピン拠点のデザイナー、イラストレーター。Google、Pinterest、Airbad、Samsung、Blackberry、WIRED Magazine、Fast Co.、Wallpaper* Magazine、Foreign Policy、Coca-Cola、Havaianas、Heineken、Nike、ESPN Magazine & The Wall Street Journalなど、様々な企業とのプロジェクトを手がけている。2013年にはニューヨークのアートダイレクタークラブから名誉あるYoung Guns Awardを受賞。
Plus63 Design Co.という出版デザインを手がけているデザインスタジオを設立している。
ウェブサイト
Plus63 Design Co.
Driv Loo
グラフィックデザインスタジオ、LIE(Little Ideas Everyday)を設立。クライアントからの仕事のほか、出版物、展示会、およびプロボノ作品を含むプロジェクトを手がけている。
学際的なデザイナーとして、グラフィックデザインや編集、アートディレクション、イラストレーションといった中からアイディアを最適に伝えるメディアを使って、デザイン作品を制作。グラフィックデザイン&広告学部を卒業した後、キネティックシンガポールやW+K上海などで働く。
ウェブサイト
Little Ideas Everyday
[お問い合わせ]
国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
文化事業部 事業第1チーム
担当:西藤、加藤
電話:03-5369-6061 ファックス:03-5369-6038