米州学芸員招へいプログラム(2014)
国際交流基金(ジャパンファウンデーション)では、日本の現代美術を海外に発信するため、学芸員や研究者等の専門家を日本に招へいするプログラムを実施しています。
2014年8月には、米国、カナダ、ブラジルより、主にニューメディアを専門とする学芸員や研究者8名を招へいしました。
日本を代表する現代アートの国際展ヨコハマトリエンナーレや、今年が初開催となる札幌国際芸術祭等を視察したほか、主要な美術館やアーティストを訪問し、美術関係者との交流を深めました。
招へい期間
2014年8月7日(水曜日) ~ 2014年8月12日(月曜日)
主な訪問先
- 札幌国際芸術祭2014
- 青森県立美術館
- 国際芸術センター青森
- 十和田市現代美術館
- 東京都現代美術館
招へい者
国 | 氏名 | 所属 | 役職 |
---|---|---|---|
カナダ | Kitty Scott キティ・スコット |
Art Gallery of Ontario アートギャラリー・オブ・オンタリオ |
Curator of Modern and Contemporary Art キュレーター |
米国 | Steve Dietz スティーブ・ディーツ |
Northern Lights.mn ノーザン・ライツ・ミネソタ |
President and Artistic Director アーティスティック・ディレクター |
Kathleen Forde キャスリーン・フォード |
Borusan Contemporary ボルサン・コンテンポラリー |
Artistic Director / Independent Curator アーティスティック・ディレクター/ インディペンデント・キュレーター |
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Andrea Grover アンドレア・グローバー |
Parrish Art Museum パリッシュ・アート・ミュージアム |
Curator of Special Projects キュレーター |
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Adriel Luis エイドリエル・ルイス |
Smithsonian Asian Pacific American Center スミソニアン・アジア・パシフィック・アメリカン・センター |
Curator of Digital and Emerging Media キュレーター |
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Christiane Paul クリスティアーヌ・ポール |
Whitney Museum of American Art ホイットニー美術館 The New School for Public Engagement ニュースクール大学 (ニュースクール・フォー・パブリックエンゲージメント) |
Curator キュレーター Associate Professor 准教授 |
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Nora Burnett Abrams ノラ・バーネット・エイブラムス |
Museum of Contemporary Art Denver デンバー現代美術館 |
Associate Curator アソシエート・キュレーター |
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ブラジル | Luiz Camillo Osorio ルイス・カミロ・オソリオ |
Museum of Modern Art of Rio de Janeiro (MAM Rio) リオデジャネイロ近代美術館 |
Chief Curator チーフ・キュレーター |
各地訪問の様子
日本のメディア・アートの草分け的存在であるNTTインターコミュニケーション・センター(ICC)を訪問。常に変化の渦中にあるメディア・アートをめぐり、活発な質疑応答が行われた。
チームラボスタジオ訪問。
ウルトラテクノロジスト集団が手がける時間や空間の概念そのものを覆す画期的な作品群に歓声があがった。
ライゾマティクススタジオ訪問。真鍋大度氏の卓越したプログラミング技術とユニークな着眼点、人と機械の融合や境界線を問いかけるプロジェクトに聞き入る参加者たち。
アーツ前橋館長・住友文彦氏によるレクチャー。
ご自身のご経験をもとに日本のさまざまな美術活動やアーティストについて学んだ。
ヨコハマトリエンナーレ・ヨコハマパラトリエンナーレを視察。
東京国立近代美術館を視察。
今年が第1回開催となる札幌国際芸術祭にて。「都市と自然」をテーマに、札幌の広大な大地を活用した作品を見て回り、ディスカッションの機会も設けた。
国際芸術センター青森では、日本と東南アジアのメディア・アート展をはじめ、スタジオや宿泊施設を見学。アーティストとの面談も実現。
十和田市現代美術館では、
展示作品のみならず、美術館の建築自体も見学した。
東京都現代美術館では、スタジオ訪問したチームラボの作品やアート以外の作品も鑑賞でき、刺激的な経験となった。
最終日に意見交換会を実施。
今回のプログラムの感想を発表するなど、活発な議論が行われた。
懇親会での様子。
関係者との情報交換・交流が図られた。
[お問い合わせ]
国際交流基金
文化事業部 米州チーム
担当:岡部、篠原、湯橋
電話:03-5369-6061 / ファックス:03-5369-6038