「竜の如き馬−相馬野馬追と相馬焼」展をパリで開催
国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は、福島県の浜通り(太平洋岸の平野部)地域に歴史的遺産として伝わる相馬野馬追と相馬焼を紹介する「竜の如き馬-相馬野馬追と相馬焼」展をパリ日本文化会館で開催します。
ダイナミックな野馬追を彷彿とさせる資料と、御用窯から生み出されてきた相馬駒焼の「粋」ともいうべき秀作を中心に展示します。東日本大震災は、相馬野馬追と相馬焼にも大きなダメージを与えましたが、本展覧会を通して豊かな歴史的遺産にふれていただき、その舞台となった福島県の1日も早い復興に思いを馳せていただけることを願っての開催となります。
概要
会期 | 2014年9月2日(火曜日)~9月13日(土曜日) [開場時間 火曜日~土曜日 12時~19時 (木曜日は20 時まで) 日曜日、月曜日休み] |
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会場 | パリ日本文化会館 地上階エントラスロビー |
出品点数 | 30点 |
主催 | 国際交流基金 パリ日本文化会館 |
協力 | 南相馬市博物館 |
協賛 | 全日本空輸株式会社 |
※入場無料
日時 | 2014年9月3日(水曜日) 18時30分~20時30分 |
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会場 | パリ日本文化会館 小ホール |
講師 | 二上文彦(南相馬市博物館学芸員) |
※入場無料
相馬野馬追(相馬野馬追執行委員会公式ページ)
野馬を敵兵に見立てた武士の軍事訓練を起源とするものとされ、現在は神事として国の重要無形民俗文化財に指定され、毎年7月下旬に実施されています。東日本大震災の発生した2011年には開催が危ぶまれたものの、被災からわずか5ヶ月に満たないうちに規模を縮小する形で開催されると、福島の復興のシンボルとして、また地元の人々の心の支えとして、従来にも増して熱い思いが寄せられています。今年は約450騎が参加し、ほぼ震災前の姿に戻りました。
相馬焼
江戸時代の中村藩政下に焼き始められた地元の陶芸で、歴代の藩主・相馬氏に供された相馬駒焼と、一般用に大量に流通した大堀相馬焼などがあります。いずれの焼物にも、相馬氏の家紋に由来する疾駆する竜の如き馬が好んで描かれ、この地域における馬と人との長きにわたる強固な結びつきを物語っています。残念なことに、大堀相馬焼は震災により全ての窯が廃止されてしまいましたが、移転先からの再生に向けた活動はすでに始まっています。
[お問い合わせ]
パリ日本文化会館
担当:牧瀬
電話:33-(0)1-44-37-95-00 ファックス:33-(0)1-44-37-95-15
国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
文化事業部
欧州・中東・アフリカチーム
担当:成山、伊東
電話:03-5369-6063 ファックス:03-5369-6038