日本近代洋画100年の歴史を辿る「日本近代洋画大展」を台湾・台北市にて開催
国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は、国立台北教育大学北師美術館、東京藝術大学、日本洋画商協同組合との共催により、台湾・台北市にて「日本近代洋画大展」を開催します。
2014年には東京藝術大学大学美術館にて、東京美術学校で学んだ台湾からの留学生の作品と台湾の近代美術を紹介する展覧会「台湾の近代美術―留学生たちの青春群像(1895-1945)」が開催されました。これに呼応するかたちで、本年、東京藝術大学創立130周年、日本洋画商協同組合創立60周年の節目に企画されたのが「日本近代洋画大展」です。
本展では、明治から昭和にわたる約100年間に制作された油画52点、水彩画35点、更に笠間日動美術館が所蔵する画家たちの貴重なパレット6点を通して、日本近代洋画の創生と発展、そして日本と台湾の近代美術のあゆみにおける画家たちの交流を考察します。黒田清輝、藤島武二、和田英作といったヨーロッパの印象派の影響を受けた外光派の画家たち、フォーヴィスム、キュビスム、シュルレアリスムの表現を探究した梅原龍三郎、萬鐵五郎、三岸好太郎など、また台湾の近代美術の礎を築いたと言われる石川欽一郎の作品などをご紹介します。
展覧会詳細情報
http://montue.ntue.edu.tw/exhibit/show/22
概要
会期 | 2017年10月7日(土曜日)~2018年1月7日(日曜日) |
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会場 | 国立台北教育大学北師美術館 (106台北市大安區和平東路二段134號) |
特別助成 | ![]() |
主催 | 国立台北教育大学北師美術館、東京藝術大学、日本洋画商協同組合、国際交流基金(ジャパンファウンデーション) |
協賛(台湾) | 財団法人福禄文化基金会/北投文物館 |
後援 | 公益財団法人日本台湾交流協会 |
認定 | 公益社団法人企業メセナ協議会 |
協賛 | カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社、全日本空輸株式会社 鹿島建設株式会社、株式会社資生堂、聖徳大学、ダイキン工業株式会社 寺田倉庫、公益財団法人東芝国際交流財団、株式会社日能研関東 日産自動車株式会社、野村投信、株式会社三井住友銀行、三井不動産株式会社 株式会社みずほ銀行、株式会社日動画廊 |
三岸好太郎
《海洋を渡る蝶》
1934年
油彩、板
121.3 x 85.0 cm
国際興業蔵
和田英作
《野遊》
1925年
油彩、カンヴァス
136.2 x 90.4 cm
東京藝術大学蔵
梅原龍三郎
《裸婦虎》
1931年
油彩、カンヴァス
65.0 x 80.2 cm
笠間日動美術館蔵
藤島武二
《造花》
1901年
油彩、カンヴァス
136.5 x 94.0 cm
東京藝術大学蔵
「日本近代洋画大展」図録
同展の作品図版とエッセイを通して、明治から昭和にかけての日本と台湾の交流と近代美術の発展の歴史を考察する図録です。
- 執筆:林曼麗、長谷川智恵子、薩摩雅登、高階秀爾、顔娟英、熊澤弘、貝塚健、金澤敦子、嶋田華子、兒嶋俊郎、土方明司、蔡家丘
- 出版社:北師美術館
- 刊行: 2017年10月
- 頁数: 271ページ
- 言語: 中国語、英語、日本語(エッセイのみ)
- サイズ: 20 x 27.5 x 2.7 cm
- ISBN:978-986-05-3589-1
- 価格:850台湾ドル
[お問い合わせ]
国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
文化事業部 事業第1チーム
担当:鈴木、湯橋
電話:03-5369-6061 ファックス:03-5369-6038
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