舞台芸術専門家交流事業 「Shifting Points」(タイ)派遣アーティスト決定
国際交流基金(JF)は京都国際芸術祭(KYOTO EXPERIMENT)とバンコク国際舞台芸術ミーティング(Bangkok International Performing Arts Meeting, BIPAM)との共催事業として、タイ(バンコク)へ派遣するアーティストを募集しましたが、この度派遣する6名のアーティストが決定しました。
詳細はKYOTO EXPERIMENTのホームページもご確認ください。
概要
派遣期間 |
2025年3月10日(月曜日)~17日(月曜日) |
派遣国 |
タイ |
訪問先 |
BIPAM 2025 |
被派遣者 |
- 1.Annastasya Verina アンナスタシャ フェリナ(インドネシア)
- 2.Hidekazu Tamai 玉井英和(日本)
- 3.Hoàng Anh Nguyễn ホアン・アイン・グエン(ベトナム)
- 4.Pongsatorn Phutthakhot ポンサトーン プッタコート(タイ)
- 5.Thanaphon Accawatanyu タナポン アッカワタンユー(タイ)
- 6.Yuka Uchida 内田結花(日本)
※ファーストネーム・アルファベット順 |
被派遣者プロフィール
アンナスタシャ フェリナ Annastasya Verina(インドネシア)

インドネシア・スラカルタを拠点とする振付家・ダンサー。Studio Plesunganでパートタイム勤務をしながら集中クラスに参加し、アーティスティックな方法論を発展させている。彼女の作品は、社会的なトピックを探究しながら身近な現実を問い直し、再解釈することで、自身とその創作プロセスの一部を考察する。これまでに『Nyorog』(International Mask Festival 2021)、『Waktu Ku Kecil, Tidak Besar』(サリハラ国際舞台芸術祭 2024)、『Sebut Saja N』(Indonesia Bertutur Festival 2024)など、さまざまなフェスティバルで作品を発表している。
玉井英和 Hidekazu Tamai(日本)

日本・京都拠点。劇団FAX 劇作家・演出家。日本の昔話の構造をベースに、言葉と言葉を「ご縁」でつないで物語を構成し、日本の精神性を表現できる作品の創出を目指す。京都大学において「祭りと住民の関係」を再考する研究をしており、宮崎、長野、ボツワナでのフィールドワークで得た知見は、演劇作品に反映されている。
ホアン・アイン・グエン Hoàng Anh Nguyễn (ベトナム)

ベトナム・ニントゥアン拠点。ストリートダンサーとしてのバックグラウンドを持ち、身体を主要なメディアと捉えるなかで、日常の観察から生まれる対話に注目している。これらは、日々の身振りや会話を理想化することや、アイデンティティへの問い、出会った現象や超現実的な出来事の再構築まで、多岐にわたる探求につながっている。直感的なアプローチと慎重なアプローチの間を行き来しながら、パフォーマンス、映像、コンセプチュアルアートなどの手法を用い、自身の思索を身体を通して投影する。これまでに、Nguyen Art Foundation、IN:ACT2022、Nổ Cái Bùm Art Festival、KULTX Collaborative Spaceなど、多様なスペースでライブパフォーマンスや作品の展示・上映を行っている。
ポンサトーン・プッタコート Pongsatorn Phutthakhot(タイ)

タイ・コーンケーン拠点。コーンケーン大学で舞台芸術を学び、アンサンブル俳優の衣装早替えに魅了されたことをきっかけに演劇の道へ。演劇の学びを通じて、物語を伝え、人間性を探究する深い力を発見する。これまでの作品では、反戦、女性のエンパワーメント、平和といったテーマを扱い、演劇を意義ある変革のためのツールとして捉えてきた。卒業後は視点を内面へと向け、心の平穏を探るとともに、故郷イサーンの文化的豊かさを再発見。現在は、イサーンの伝統文化——ラム歌、ケーン音楽、民話、詩など——に着想を得た作品を制作し、それらを新たな革新的な形で再構築することを試みている。
タナポン・アッカワタンユー Thanaphon Accawatanyu(タイ)

タイ・バンコク拠点。演出家・劇作家。タマサート大学で映画を専攻し卒業。在学中に演劇クラブで活動し、演劇作品の創作を開始。2015年、パフォーマンスフェスティバルへの参加を目的に「Splashing Theatre」を設立し、以降現在まで作品を発表し続けている。これまでの作品の多くは、映画を中心とした多様なメディアを演劇作品へと翻案することを試みている。2016年、『The Disappearance of the Boy on a Sunday Afternoon』でIATCの最優秀作品賞および最優秀脚本賞を受賞。2022年には、Theaterfestival BaselのWatch&Talkプログラムに参加。
内田結花 Yuka Uchida(日本)
(c)Junpei iwamoto1987年大阪生まれ在住。振付家・ダンサー。「上演環境や状況に振り付けられる身体」をテーマに、屋内外のあらゆる場で自作品を発表。主な作品に、日記を基にした振付を異なる環境や状況下で展開させていく『暮らしのシリーズ』(2019-23)、フィールドワーク素人たちによる鳩のコミュニティや生活をリサーチする『ニュー・フィールドワーク』(2023-)等。障害のある人もない人もともに活動するダンスカンパニーMi-Mi-Biに立ち上げより関わり、豊岡演劇祭公式プログラムとして上演した『島ゞノ舞ゝゝ』(2024)では、森田かずよと共同して演出を担う。文化庁・NPO法人DANCEBOX主催「国内ダンス留学@神戸」2期修了。また、ダンサーとして、多様な振付家・作家の作品に出演している。
[お問い合わせ]
国際交流基金(JF)
文化事業部 舞台芸術チーム
担当:松岡、十万
電話:03-5369-6063
Eメール:pa@jpf.go.jp
(メールを送る際は、全角@マークを半角に変更してください。)