令和7年度舞台芸術専門家派遣事業(共催:YPAM)バンコク派遣アーティスト決定
昨年度のシンガポール派遣の様子
国際交流基金(JF)は横浜国際舞台芸術ミーティング(Yokohama International Performing Arts Meeting、以下YPAM)との共催事業として、シンガポール・バンコクへ派遣するアーティストを募集しましたが、この度タイ(バンコク)へ派遣する日本人アーティスト6名を決定しまして、以下の日程で派遣します。
なお今年度のYPAM会期中(2025年11月28日(金曜日)〜12月14日(日曜日))にも、参加アーティストによる報告会を実施予定です。ぜひご参加ください(詳細は後日発表いたします。)。
| 被派遣者 | 浅川奏瑛(ダンサー/振付家) 大貫友瑞(アーティスト/建築設計) 小倉笑(ダンサー/パフォーマー/振付家/演出家) 加藤綾子(ヴァイオリニスト/アーティスト) 加茂慶太郎(演劇作家) 武本拓也(上演) |
|---|---|
| 派遣期間 | 2025年11月6日(木曜日)~12日(水曜日) |
| 派遣国(都市) | タイ(バンコク) |
| 訪問先 |
|
| クレジット | 主催:国際交流基金、横浜国際舞台芸術ミーティング実行委員会
|
被派遣者プロフィール
浅川奏瑛 ASAKAWA Kanae
ダンサー/振付家

撮影:染宮久樹
5歳より新体操を学び、18歳からダンスを始める。尚美学園大学芸術情報学部舞台表現学科卒業。光と闇、生と死、戦争と平和といったテーマを軸に境界の中で揺らぐ人間の感情や感覚を表現し、身体から滲み出る「最も深い真実」が立ち上がる瞬間を探求している。柔軟性と鋭さを併せ持つ身体表現、繊細な演技の質感、空間構成と美術的センスを生かした演出力に定評がある。異なる文脈とダンスの融合に関心を持ち、皮革産業地域やデイサービスなどでの長期滞在を通して作品を創作・発表も行う。ヨコハマダンスコレクション2021-DEC最優秀新人賞ほか受賞多数。国内外の国際フェスティバルに招聘。
大貫友瑞 ONUKI Tomomi
アーティスト/建築設計

Photo: Yukasa Narisada
東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻修了。Stuttgart州立美術アカデミーでパフォーマンスを学ぶ。現在は建築設計に携わりながら舞台芸術の分野で活動している。自分の身体へのどうしようもない現実味のなさをきっかけに、人間とそれを取り巻くあらゆる事物や現象との新たな関係性を提示するパフォーマンス作品の創作に取り組む。パフォーミングメディアアートコレクティブpitoのメンバーとしては、建築空間における人間の認知や記憶の観点から身体と空間の感覚を変容させるWSやパフォーマンスも展開。主な発表に『(Descrip)(Fic)tion』2023/ドイツ、『力学‐ダイナミクス』WIP 2024/東京など。
小倉笑OGURA Emi
ダンサー/パフォーマー/振付家/演出家

Photo: tomcude
1996年岐阜県出身。2014年より京都で活動を開始。以降、康本雅子、笠井叡等の舞台に出演。2021年に創作団体SMILEを立ち上げ、『A human dodging a fried oyster / 牡蠣フライを避ける人間』『SUPER COMPLEX』などの舞台作品を発表。ヨコハマダンスコレクション2022コンペティションⅠにて奨励賞を受賞。2022年よりKYOTO Cultural Festivalを主催。2025年度、京都国際ダンスワークショップフェスティバルの共同プログラムディレクターに就任。ダンス、音楽、舞台作品創作、イベント企画などジャンルに捉われず活動を行っている。
加藤綾子 KATO Ayako
ヴァイオリニスト/アーティスト

Photo: Hideto Maezawa
ヴァイオリニスト。日本におけるクラシック音楽的な身体・振る舞いをリサーチし、リサイタルやパフォーマンス作品の上演などを行う。ベルギー・ナミュールの音楽院「IMEP」修士演奏家課程を、学年最高得点にて修了。これまでの主な作品に、リサイタル「形式を呼吸する」、パフォーマンス『ヴァイオリニストによる(メタ)フィクション』『アイム・ミート!』など。KAAT「カイハツ」、豊岡演劇祭フリンジ・ショーケース、金沢21世紀美術館 芸術交流共催事業「&21+」などに採択される(2025年度)。俳優・岡本唯とのユニット「レジャー・タイム」、信州を拠点にする音楽コレクティブ「やまびこラボ」メンバー。
加茂慶太郎 KAMO Keitaro
演劇作家

神奈川県川崎市出身、福岡県福岡市在住。個人の作家として、おもに企画、演出、出演の立場で作品やプロジェクトに関わる。過去に演劇祭運営や文化施設勤務を経験。近年は「生活に入りこむ」をテーマに、演劇をベースとした表現手法の可能性を広く模索。芸術祭への出展や他アーティストとの協働にも取り組む。2024年、全国小劇場ネットワーク「第4回シアターホームステイプロジェクト」参加。過去作品に『ちょうどいい入り口』(2025、福岡)、マルレーベル『一等地』(2023、福岡・大阪・横浜)など。
武本拓也 TAKEMOTO Takuya
上演

Photo: Sayuri Murooka
1990年群馬県生まれ。東京都在住。武蔵野美術大学卒業。美学校実作講座「演劇 似て非なるもの」修了。「上演芸術において人の前に人が立つとはどういう事か」という関心を出発点に、微細な知覚と動きによるパフォーマンスを行う。2017年よりこの上演を観客の有無にかかわらずほぼ毎日行うことを開始し、現在に至るまで継続している。これまでに東京、横浜、京都、パリ、ニューヨーク、ランカスター、マンチェスター、デュッセルドルフ、ハンブルクなどでパフォーマンスとワークショップを行っている。2024–25年度 セゾン文化財団セゾン・フェローⅠ。
[お問い合わせ]
国際交流基金(JF)文化事業部 舞台芸術チーム
電話:03-5369-6063
E-mail:pa@jpf.go.jp
(メールを送る際は、全角@マークを半角に変更してください。)



