劇団影法師 中米7か国で巡回公演
外交関係樹立80周年「日・中米交流年」

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は、日・中米交流年(グアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカとの外交関係樹立80周年)を記念し、中米7か国9都市において、7月下旬から約1か月にわたり、劇団影法師による影絵劇と人間影絵(ボディシルエット)の巡回公演を行います。

演目のひとつ、「モチモチの木」は厚生労働省中央児童福祉審議会の推薦作品。斎藤隆介氏と滝平二郎氏の名コンビによる絵本童話「モチモチの木」が大きなスクリーンに映し出され、滝平氏の切り絵キャラクターと児童歌の代表的な作詞家である香山美子氏の脚色による歌が見事に溶け合い、ドラマティックな影絵人形劇が展開されます。子どもはもちろん、必ずしも日本に馴染みのない一般市民にも影絵を体感してもらうため、観客を舞台に上げての即興ワークショップも実施する予定です。日本の風景、家族愛、人間と動物の愛情を詩情豊かにスペイン語で語りあげ、家族の絆や子供を大切にする中米諸国の観客に向けて影絵の魅力を存分に伝えます。

影絵劇「モチモチの木」の画像

影絵劇「鶴の恩返し」の画像

概要

劇団影法師 紹介

劇団影法師の集合写真

1978年に創立。演劇の創造と普及を活動理念に、影絵をはじめとする各種演劇ジャンルに取り組み、多様な形態で、文化庁主催・助成公演などを日本全国において行っている。常に既成の概念にとらわれない斬新なアイデアと新技術を導入し、日本の影絵人形劇界並びに演劇界において精力的な活動を展開。
劇団創立10周年にあたる1988年からは国際文化交流にも積極的に取り組み、欧米をはじめ、アジアやアフリカの国々16か国の芸術家と22作品の国際共同制作を実現するほか、海外公演は14作品を24か国72都市において実施している。
このような舞台芸術における国際交流の功績により2004年には、戦後の日本演劇界初の外務大臣賞を受賞。活動の場は舞台芸術の分野だけに限らず、各種博覧会における影絵技術協力・NHK「みんなのうた」等、広くマスメディアにおいても活躍。特に、劇団影法師が日本で初めて創作したオリジナルの人間影絵はTV等でも取り上げられ、注目される影絵パフォーマンスの一つとなった。
「演劇は生きる活力を与えるものでなければならない。そして世代や国境を越えてより多くの人々に感動を届け、愛される作品を送っていく」ことをモットーに創作活動と文化交流事業が、世界の人々の相互理解を深める心の掛け橋となることを願いながら活動を続けている。

[お問い合わせ]

国際交流基金 (ジャパンファウンデーション)
文化事業部 事業第1チーム
担当:泉、加藤
電話 : 03-5369-6061
Eメールアドレス: Yuri_Izumi@jpf.go.jp、Daisuke_Kato@jpf.go.jp
(メールを送る際は、全角@マークを半角@マークに変更してください。)

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