『聴く』: Listen to Haruki Murakami―Music beyond Words
日本側出演者プロフィール
山中千尋トリオ
山中千尋 Chihiro Yamanaka
ピアニスト、作編曲家
桐朋学園大学音楽学部演奏学科(ピアノ専攻)を経て米バークリー音楽院を首席で卒業。2001年に澤野工房よりデビュー。2005年に名門ヴァーヴ(ユニバーサルミュージック)よりメジャーデビュー。2007年、第57回スイングジャーナル日本人ジャズメン読者人気投票<アルバム・オブ・ザ・イヤー>部門で第一位を獲得。2008年、第41回スイングジャーナルジャズディスク大賞<日本ジャズ賞>を受賞。2009年、第23回日本ゴールドディスク大賞<ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー>を受賞。これまでに発表した作品はいずれもジャズ・チャートで第1位を獲得。デビ ュー10周年となった2011年、既にメジャーデビューを飾っているヨーロッパに続き、名門デッカより全米メジャーデビューを果たした。2014年はジャズの名門レーベルであるブルーノートの創立75周年を記念した「山中千尋×ブルーノート」のコラボレーション企画のもとアルバムおよびDVDがリリースされた。メジャーデビュー10周年となる今年、2015年、夏の最新アルバム発表とそれに伴う全国・ホールツアーを秋に予定。イタリア、ロンドン等での公演をはじめ、現在もニューヨークを中心に世界各地で活動を続けている。
脇義典 Yoshinori Waki
ベース
福岡県出身。20歳でベースを弾き始め、東京にて活動後、1996 年にバークリー音楽院に留学。卒業後、ブロードウェイ・ミュージカル「フォッシー」のナショナルツアー・カンパニーに参加し全米及び日本を2年にわたり楽旅。現在はニューヨークを拠点としてビョーケストラ、アート平原トリオ等を始め様々なジャズ・グループと活動中。これまでにジャック・ウィルキンス、スザンヌ・ヴェガ、アンジェリカ・キジョ、ハル・クルック、ジミー・コブ、ジョン・スコフィールド、リチャード・ストルツマン、ゲイリー・バートン、デボラ・ハリー、アル・フォスター、ジョージ・ベンソン、レニー・ホワイト、ジョー・ロヴァーノ、と共演歴あり。また、参加レコードのうち、ダン・ゼインズ「キャッチ・ザ・トレイン!」がグラミー賞(2007)、山中千尋「アフター・アワーズ」が 日本ゴールドディスク大賞(2009)をそれぞれ受賞している。
桃井裕範 Hironori Momoi
ドラム
1984年生まれ、東京都出身。幼少のころより父親の影響で音楽に親しみ育つ。13歳でギター、15歳でドラムとピアノを始め る。2007年8月ニューヨーク に渡米、The City College of New York、Jazz Performance科に入学。ジャズ・クラシックセ オリー、アンサンブル、作・編曲をJohn Patitucci、Mike Holoberらより学ぶ。2010年5月、同大学を首席(Summa Cum Laude)で卒業。2010年8月よりQueens College Jazz Performance科にて修士課程を開始。2012年5月、同大学院を卒業。Kendrick Scottに4年間師事。氏の音楽観に多大な影響を受ける。その他にも、Johnathan Blake, Greg Hutchinson, John Rileyらに師事。2013年、Nir Felderらを従えたリーダー・アルバム『LIQUID KNOTS』をリリース。
1966カルテット (1966 Quartet)
クラシックのテクニックをベースに洋楽アーティストのカヴァーをする女性カルテット。日本中が熱狂したビートルズ来日の年「1966」をカルテット名に冠し、2010年11月、「ノルウェーの森 ~ザ・ビートルズ・クラシックス」で日本コロムビアよりCDデビュー。王子ホールでデビュー・リサイルを開催。クイーンおよび、マイケル・ジャクソンのカバーアルバム(2011年および2012年)では、クラシックの上品なイメージを破る、ロック・スピリッツ溢れるパフォーマンスが高く評価される。ビートルズへと原点回帰した4作目のアルバム「HELP!」(2013年)では、生気溢れる鮮烈なプレイで、ユニットとしての更なる進化を聴かせた。ビートルズの聖地、英国ロンドンのアビイ・ロード・スタジオでのレコーディングを実現させた5作目のアルバム「アビイ・ロード・ソナタ」(2014年)では、ビートルズの楽曲とクラシックの名曲を高次元で融合させることに成功し、絶賛された。2015年、初のベスト盤をリリース。
松浦梨沙 Risa Matsuura
ヴァイオリン、リーダー
5歳よりヴァイオリンを始める。第6回大阪国際音楽コンクール第3位など、数々のコンクールに入賞。京都市立芸術大学音楽学部卒業。確かな技術に裏付けられた大胆かつ鮮やかな表現力でユニットをリードし、キレとメリハリのある音楽性を創出する。ロックの魂をヴァイオリンに託す稀代の名手として、ポピュラー音楽のクラシカル・カヴァーの最前線を切り開く。
花井悠希 Yuki Hanai
ヴァイオリン
3歳よりヴァイオリンを始める。東京音楽大学卒業、同大学院音楽研究科科目等履修生を修了。2010年に日本コロムビアよりCD2枚同時リリースでデビュー。最新アルバムは、『譚詩曲 ~11 stories on Violin』。テレビ、ラジオ等にも積極的に出演するなど幅広く活動中。抒情的な歌い口で聴き手を魅了しつつ、アンサンブルの要としてサウンドの充実を担う。
林はるか Haruka Hayashi
チェロ
11歳よりチェロを始める。第3回大阪国際音楽コンクール、第4回日本演奏家コンクール等、数々のコンクールで入賞。東京藝術大学音楽学部卒業、同大学院修士課程修了。妹の林そよかとのデュオ「アウラ・ヴェーリス」でも2つのアルバムをリリースするなど活動中。安定感のあるアンサンブルのベースを担う一方、激しいシャウトから穏やかなメロディーまで印象的なソロも魅力。
江頭美保 Miho Egashira
ピアノ
4歳よりピアノを始める。第6回ブルクハルト国際音楽コンクール、第12回長江杯国際音楽コンクール等、多数のコンクールで入賞。武蔵野音楽大学卒業、同大学特修科(二年)修了。2012年より1966カルテットのメンバー。ロックからクラシックまで変幻自在のグルーヴと豊かな音楽性でカルテットを支える一方、ソロの場面では情感溢れる歌で聴き手に感動をもたらす。
監修者プロフィール
小沼純一 (こぬま じゅんいち)
Atsuko Takagi
1959年東京生まれ。音楽を中心にしながら、文学、映画など他分野と音とのかかわりを探る批評を展開する。現在、早稲田大学文学学術院教授。音楽・文芸批評家。著書に『武満徹 音・ことば・イメージ』『バカラック、ルグラン、ジョビン 愛すべき音楽家たちの贈り物』『ミニマル・ミュージック その展開と思考』『魅せられた身体 旅する音楽家コリン・マクフィーとその時代』『映画に耳を』他多数。編著に『武満徹エッセイ選』『高橋悠治対談選』『ジョン・ケージ著作選』ほか。NHK Eテレ『”スコラ” 坂本龍一音楽の学校』のゲスト講師としても出演。
[お問い合わせ]
国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
文化事業部 事業第1チーム
大島 幸(おおしま さち)
電話:03-5369-6061 ファックス:03-5369-6038
Eメール:arts1@jpf.go.jp
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