日・トルコ外交関係樹立100周年記念
山海塾トルコ公演
国際交流基金(JF)は、日・トルコ外交関係樹立100周年を記念し、トルコ最大の舞台芸術フェスティバルであるイスタンブール演劇祭で、舞踏カンパニー山海塾による『あわせ鏡のはざまでーうつし』(演出・振付・デザイン:天児牛大、2008年初演)の公演を開催します。
この公演は、イスタンブール演劇祭2024のオープニングを飾ります。
本公演に先立ち、関連事業として10月17日(木曜日)には、慶應義塾大学アート・センター土方巽アーカイヴの学芸員で自身も舞踏家である石本華江氏をイスタンブールに派遣し、舞踏についてのレクチャーおよび土方巽アーカイヴが保有する貴重な舞踏作品の記録映像の上映会を行います。
本事業を通じ、広くトルコの観客や舞台芸術関係者の間で、日本で生まれ世界に広がった舞踏に対する関心・理解が深まることを期待します。
(c) Sankai Juku
山海塾公演
日時 | 2024年10月24日(木曜日)、25日(金曜日) 20時(トルコ時間) |
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会場 | Zorlu PSM Turkcell Sahnesi |
演目 | 『あわせ鏡のはざまで-うつし』 |
詳細 | Utsushi (iksv.org) |
チケット購入 | UTSUSHI | Zorlu PSM Turkcell Sahnesi | İKSV Tiyatro Biletleri - PASSO |
レクチャー&上映会
日時 | 2024年10月17日(木曜日) 19時(トルコ時間) |
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会場 | Yapı Kredi Kültür Sanat Merkezi |
上映作品 | 東北歌舞伎計画四 |
参加費 | 無料(要申込) |
詳細・申込 | Panel: Butoh’un Gizemli Dünyasına Yolculuk (iksv.org) |
主催:国際交流基金(JF)、イスタンブール文化芸術基金(İKSV)、在イスタンブール日本国総領事館
プロフィール
山海塾(さんかいじゅく)
1975年に主宰・天児牛大(あまがつ うしお)によって創設された舞踏カンパニー。1980年より海外公演を開始し、ヨーロッパ、北米、中南米、アジア、オセアニアなど、世界48か国のべ700都市以上で公演を行う。現在は主にフランスと日本を創作活動の本拠地として、およそ2年に1度のペースで新作を発表し続けている。
作品は演出・振付のほか、空間や衣裳のデザインも総合的に天児氏が創作している。天児氏は一貫して舞踏を「重力との対話」として捉え、「誕生」「死」といった普遍的な人間の内的本質に迫り、高い評価を得る。
2001年に第33回舞踊批評家協会賞受賞。2002年には『遥か彼方からの―ひびき』のロンドン公演に対し、イギリスのローレンス・オリヴィエ賞最優秀新作ダンス作品賞(Laurence Olivier Award for Best New Dance Production)を受賞。2013年に国際交流基金賞を受賞。
公式サイト:アーティスト | BUTOH (sankaijuku.com)
参考サイト:天児牛大氏インタビュー(Performing Arts Network Japan)
(c) Sankai Juku
石本 華江(いしもと かえ)
4歳よりダンスを開始、2002年より和栗由紀夫+好善社、2003年よりCo.山田うんの活動に参加する。主な客演としてレニ・バッソ、パパ・タラフマラ、冨士山アネット、木ノ下歌舞伎の作品。dreamthinkspeak(英国)、ユーリ・ン(香港)、Amareya Theatre(ポーランド)、Anikaya Dance Theatre(米国)など海外での出演も多い。また土方巽の作舞法「舞踏譜」を現在に伝えるため研究会POHRCを日英にて11か年に渡り主催し、また自身も講師として香港、インドネシア、メキシコなど14か国・地域に招へいされる。ソロ作品も含め、アジアやヨーロッパを中心に21か国で上演を行った。慶應義塾大学文学部非常勤講師、及び慶應義塾大学アート・センター所員。
現職:慶應義塾大学アート・センター土方巽アーカイヴ担当
(c) Aleksandr Sasha Drozd
イスタンブール演劇祭(Istanbul Theatre Festival)について
イスタンブール演劇祭は、イスタンブール文化芸術基金(İKSV)の運営による国際演劇祭。建国50周年にあたる1973年に、国際的な文化イベント「イスタンブール・フェスティバル」としてスタート。その後数年にわたって別々のフェスティバルに分割された中から1989年に「イスタンブール演劇祭」が創設され、現在は毎年秋に開催 、ダンスも含めた国内外のさまざまな舞台作品を紹介している。