角幡唯介氏(探検家)×オリバー・バークマン氏(ベストセラー作家)による国際対談 国際交流基金×朝日地球会議2023特別共催セッション 「『限りある時間』と冒険 不確実性を生きる」

国際交流基金(JF)では、2023年10月9日(月曜日・祝日)~12日(木曜日)に開かれる「朝日地球会議2023『対話でひらく コロナ後の世界』」(主催:朝日新聞社)において、特別共催者として国際対談を企画します。対談は10月12日(木曜日)午前10時30分より、朝日地球会議2023公式ウェブサイトにて配信します。

角幡唯介氏(探検家)×オリバー・バークマン氏(ベストセラー作家)による国際対談 国際交流基金×朝日地球会議2023特別共催セッション 「限りある時間」と冒険 不確実性を生きる 2023年10月12日(木曜日) 朝日地球会議2023公式ウェブサイトで無料視聴登録受付中!

特別共催対談は「『限りある時間』と冒険 不確実性を生きる」と題し、北極犬橇冒険やチベットのツアンポー峡谷の未踏区間の踏査などで知られる探検家の角幡唯介氏と、世界的ベストセラー『限りある時間の使い方』の著者として知られる作家でジャーナリストのオリバー・バークマン氏が対談します。

スマホや生成AIなどの登場で生活はより便利になり、人々の関心はますます合理化や効率化に集まっています。コストパフォーマンスの時間版ともいえる「タイムパフォーマンス(通称:タイパ)」という言葉が生まれ、生産性や効率性の向上に役立つ「ライフハック」と呼ばれるコンテンツがあふれています。そのような中、探検家の角幡唯介氏は、GPSや衛星携帯、地図などを持たずに北極圏や北海道の山地を旅しています。その理由について、便利な技術によって不確定な要素を取り除き、安心ばかり求めると「今生きているという実感を乏しくする」からだと説明します。著書で現代の生産性至上主義に疑問を投げかけるオリバー・バークマン氏も、効率化の呪縛から自由となり、未来の不確実性を受け入れることで初めて「人生の本番を生きられる」と指摘します。「冒険」という非日常から見えてくる普遍的真理について、日本を代表する冒険家と海外の人気作家が対談します。

概要

タイトル 国際交流基金×朝日地球会議2023特別共催セッション
配信日時 2023年10月12日(木曜日)
午前10時半~ 特別共催あいさつ(佐藤百合・国際交流基金(JF)理事)
午前10時35分~11時55分 対談「『限りある時間』と冒険 不確実性を生きる」
参加費 無料(要登録)
言語 日本語字幕あり
登録 『朝日地球会議2023』公式ウェブサイト
開催場所 朝日地球会議2023「対話でひらく コロナ後の世界」(10月9日~12日)
主催 朝日新聞社
共催 テレビ朝日
特別共催 国際交流基金(JF)、Malaria No More Japan
後援 総務省、外務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省、東京都

登壇者

角幡唯介氏の写真
写真・竹沢うるま

角幡唯介

1976年生まれ。探検家・作家。ヒマラヤの峡谷地帯の単独踏査や、太陽が昇らない真冬の北極の極夜探検など独創的な活動で知られる。『空白の五マイル』で開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞、『極夜行』で大佛次郎賞など受賞歴多数。近年はグリーンランド最北部で犬橇による長期狩猟旅行をつづける。最新刊『犬橇事始』。

オリバー・バークマン氏の写真

オリバー・バークマン

ベストセラー作家・ジャーナリスト。英ガーディアン紙で長年心理学に関するコラムを連載。ニューヨークタイムズ紙、ウォールストリートジャーナル紙にも執筆してきた。著書『ネガティブ思考こそ最高のスキル』が世界で話題となったほか、『限りある時間の使い方』はNYタイムズやフィナンシャルタイムズなどで2021年のベストセラーに選ばれた。

高橋末菜氏の写真

高橋末菜

朝日新聞経済部次長。2000年に朝日新聞社入社。長崎や山口での地方取材を経て、経済部では労働問題や企業活動などを取材してきた。経済課題をジェンダーの観点からきりとり伝えることは重視しているテーマのひとつ。21年秋に大阪経済部デスク、23年5月から現職。

過去のJF×朝日地球会議特別共催セッション(アーカイブ動画)

2020(令和3)年:

  • 第1部:ポストコロナ時代の人類と社会~いま考える「新しい知」
    • 実力や能力ばかりを評価する競争社会が分断を深めている?新著「実力も運のうち 能力主義は正義か?」で、コロナ禍で浮き彫りとなった社会的分断の背景に、行き過ぎた「能力主義(メリトクラシー)」があると指摘する政治哲学者、マイケル・サンデル教授が登壇。対談する生物学者の福岡伸一教授は、知識・スキル偏重主義を脱して「新しい知」を探究することこそが、分断を乗り越え混迷の時代を生き抜くために必要だと説く。日米を代表する知識人が分野を超えた巨視的視点から、ポストコロナ時代における社会のあり方について議論する。
      登壇者
      • 福岡 伸一(生物学者、青山学院大学教授、米国ロックフェラー大学客員研究者)
      • マイケル・サンデル(ハーバード大学教授、政治哲学者)
      • 長野 智子(キャスター、ジャーナリスト)
  • 第2部:教育とケアから考える「利他」
    • 生物学者の福岡伸一教授をコメンテーターに迎えて、東京工業大学未来の人類研究センターで「利他プロジェクト」に取り組む伊藤亜紗教授と、日本の学校教育に対してオルタナティブを提案し続けてきた白井智子・新公益連盟代表理事が対談します。さまざまな人が暮らす私たちの社会。「多様性」「共生」という言葉が溢れる中、自分と違う他者とどう向き合い、関わっていけばよいのでしょうか。障害を通して身体のあり方を研究する伊藤さんと、多様な子どもたちと接してきた白井さんがそれぞれの経験を踏まえて、他者との関わり方を議論します。
      登壇者
      • 伊藤 亜紗(東京工業大学 未来の人類研究センター長)
      • 白井 智子(特定非営利活動法人 新公益連盟代表理事)
      • 福岡 伸一(生物学者、青山学院大学教授、米国ロックフェラー大学客員研究者)
      • 鈴木 暁子(朝日新聞GLOBE副編集長)

2021(令和4)年:

  • テクノロジーと社会―未来をどうつくる
    • 近年の人工知能(AI)やロボットの技術は、障害や病気で失われた機能に置き換わるなど、社会をより便利で豊かなものにする一方で、人を殺傷する兵器にも応用されるなど、多様な可能性をはらんでいる。いつか人が老いなどの身体的な制約から解かれ、今と全く違う存在になる兆しすら見えてきた。どこまでの技術の進展を許容すべきか。また、すべての人がその恩恵を享受できるのだろうか。「人とは何か」を、歴史学・哲学、ロボット学からそれぞれ追求してきた東西の知識人がともに語り、一人ひとりがどう未来に携わっていくか考える。
      登壇者
      • 石黒浩(ロボット工学者、大阪大学大学院栄誉教授)
      • ユヴァル・ノア・ハラリ(歴史学者、哲学者、ヘブライ大学教授)
      • 井田香奈子(朝日新聞論説委員)

[お問い合わせ]

国際交流基金(JF
国際対話部 企画開発チーム
電話:03-5369-6025
Eメール:gpk_1@jpf.go.jp
(メールを送る際は、全角@マークを半角に変更してください。)

What We Do事業内容を知る