国際シンポジウム 日・ASEAN間におけるモビリティ―その未来をどう形づくるか

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国際交流基金(JF)はインドネシア国家研究イノベーション庁(BRIN)と共催で、2023年7月25日(火曜日)と26日(水曜日)の両日、日本ASEAN友好協力50周年 を記念し、国際シンポジウム「日・ASEAN間におけるモビリティ―その未来をどう形づくるか」をインドネシアのジャカルタで開催します。

1973年に設立された日ASEAN合成ゴムフォーラムに端を発する日本・ASEAN友好協力関係は本年、50周年の節目を迎えました。福田ドクトリンが掲げる「心と心のふれあう」関係を合言葉に相互信頼を醸成するとともに、政治・安全保障、経済分野などで密接な協力関係を築いてきましたが、双方の人的交流がより活発になっている昨今、社会文化的交流の重要性がますます高まっています。

新型コロナウイルスの世界的流行による3年余りの停滞を経て、2022年は日本とASEAN諸国にとって復興の兆しとなる年となりました。コロナ禍がもたらした諸課題を乗り越える努力が続けられる中、2023年は双方にとって成長を加速させる年として期待されています。ASEAN議長国を務めるインドネシアは本年をパンデミック後の諸課題の克服をさらに加速していくための年として位置づけ、「Epicentrum of Growth(成長の中心地)」をビジョンに提唱しました。

パンデミックがグローバリゼーションを再考する機会となった一方、日本とASEAN間の人、モノ、情報の移動と連結性がもたらす影響の変容を理解するうえで、「モビリティ」に関する学術研究が極めて重要となっています。人的モビリティの変化・発展の仕組みや、グローバル化した諸システムが多分野におけるモビリティに与える影響、パンデミックによってもたらされ得る変化や課題を明確にすることで、よりレジリエントで持続可能な未来を築くために必要となる政策立案や意思決定に役立つだけでなく、学術的知見の創出に寄与することが期待されています。

本シンポジウムでは、日本とASEAN間の社会文化的協働や連結性、成長を促すことを目的に、双方の社会文化的ネットワークとモビリティの重要性を再認識し、モビリティがもたらす諸課題と可能性を掘り下げます。

開催概要

事業名称 日本ASEAN友好協力50周年記念国際シンポジウムinジャカルタ
「日・ASEAN間におけるモビリティ―その未来をどう形づくるか」
主催 独立行政法人国際交流基金、インドネシア国家研究イノベーション庁(BRIN
後援 インドネシア外務省、ASEAN日本政府代表部
開催日程

2023年7月25日(火曜日)12時30分~18時55分
7月26日(水曜日)12時~17時40分

※いずれも日本時間

会場 BRIN Gatot Subroto Campus(インドネシア、ジャカルタ)
形式 ハイブリッド式(対面+オンライン配信)
言語 英語(通訳なし)
参加費 無料(会場参加は要事前申込み、オンライン視聴は申込不要)
会場参加登録 International Symposium - "Mobilities among ASEAN and Japan: Its Future and How We Shape It"  (英語のみ)
オンライン視聴リンク: 1日目:Mobilities among ASEAN and Japan: Its Future and How We Shape It | INTERNATIONAL SYMPOSIUM (Day 1)
2日目:Mobilities among ASEAN and Japan: Its Future and How We Shape It | INTERNATIONAL SYMPOSIUM (Day 2)

プログラム

7月25日(火曜日) ※以下、いずれも日本時間

11時30分~12時30分
受付 (会場参加のみ)
12時30分~13時
開会式(開会挨拶、歓迎挨拶、来賓挨拶など)
13時~13時15分
基調講演
13時15分~13時45分
パネル1「なぜ今、モビリティなのか」
13時45分~14時45分
昼休憩
14時45分~16時45分
パネル2「人的モビリティ―学生、労働者、専門家、移民」
16時55分~18時55分
パネル3「学術モビリティ―日本とASEAN諸国における日本研究・ASEAN研究」

7月26日(水曜日)

11時30分~12時分
受付 (会場のみ)
12時~14時
パネル4「文化モビリティ―メディア、若者文化、エンターテインメント、芸術」
14時~15時
昼休憩
15時~17時
パネル5「モビリティの諸課題―多様性と共生をどう受け入れるか」
17時10分~17時40分
総括「モビリティのこれから―越境する協働と共創」

登壇者

基調講演

ラクサナ・トリ・ハンドコ氏の写真
ラクサナ・トリ・ハンドコ(インドネシア)
インドネシア国家研究イノベーション庁長官
インドネシア共和国のインドネシア国家研究イノベーション庁(BRIN)の長官。2021年にBRINの長官に任命される前は、2018年から2021年5月までインドネシア科学院(LIPI)の長官を務める。熊本大学卒業後、広島大学物理学専攻修士・博士課程修了。様々なジャーナルや国際的な科学会議で70以上の科学論文を発表している。日本物理学会(JPS)、アメリカ物理学会(APS)、Japan Theoretical Particle Physicist Group、インドネシア物理学会(HFI)、インドネシア計算学会(MKI)会員。

パネル1「なぜ今、モビリティなのか」

ファジャル・イブヌ・トゥフェイル氏の写真
ファジャル・イブヌ・トゥフェイル(インドネシア)
インドネシア国家研究イノベーション庁地域研究センター長
インドネシア国立研究イノベーション庁(BRIN)地域研究センター長。ウィスコンシン大学マディソン校で博士号を取得。文化人類学者として、科学技術社会研究(STS)、災害人文科学、海洋人類学、環境学の研究を行っている。現在「More Than Humanラボ」やSTSと地域研究関連の研究プログラムを主導している。国際交流基金と協力してBRINでの日本研究の発展に寄与し、立命館大学と協力してボロブドゥール寺院のデジタル化を進めている。マックス・プランク社会人類学研究所客員研究員、ゲッティンゲン大学、東京外国語大学客員研究員。
佐藤百合氏の写真
佐藤百合(日本)
国際交流基金理事
アジア経済研究所にてインドネシアを中心とする東南アジア研究、とくに経済・産業・企業、政治経済分析に携わり、在インドネシア海外研究員(1985~88年、1996~99年)、インドネシア商工会議所(KADIN)特別アドバイザー(2008~10年)、アジア経済研究所理事・日本貿易振興機構(JETRO)理事(2015~19年)を経て、2021年10月より現職。国際交流基金理事として、国際対話と次世代交流の促進、海外における日本研究の支援を担当。インドネシア大学経済学博士。インドネシア及び東南アジアの経済産業発展、開発政策、政治経済に関する著書、編著、論文を多数執筆している。第24回アジア・太平洋賞大賞、第16回国際開発研究大来賞を受賞。現在、インドネシア研究懇話会副代表、日本インドネシア協会理事、東京大学非常勤講師などを務める。

パネル2「人的モビリティ―学生、労働者、専門家、移民」

ニー・ニー・チョー氏の写真
ニー・ニー・チョー(ミャンマー)
チェンマイ大学社会科学・持続可能な開発地域センター 東南アジアにおける強制移住リサーチ・チェア
チェンマイ大学社会科学と持続可能な開発のための地域センターの東南アジアにおける強制移動に関するリサーチ・チェア。メルボルン大学のPeter McMullin Centre on Statelessnessの名誉フェロー、シンガポール国立大学アジア研究所のアソシエイト。現在は強制移住、(非)合法性、(不)移動性の研究に取り組んでいる。Social Identity、Journal of Immigrant and Refugee Studies、Asian Journal of Law and Society、Review of Faith & International Affairsなどの査読付きジャーナルに論文を発表し、市民権、ナショナリズム、憲法改正などのトピックに関する発表を行っている。
ヴィラシニ・ソミア氏の写真
ヴィラシニ・ソミア(マレーシア)
マラヤ大学人文社会科学部ジェンダー研究プログラム上級講師
マラヤ大学ジェンダー研究プログラム上級講師で文化人類学者。マラヤ大学で学士号と修士号、オハイオ大学で修士号、シンガポール国立大学で博士号を取得。内陸部に住む女性、移民、ボルネオ人の過小評価されているナラティブに強い関心を持つ。「Sabah from the Ground: The 2020 Elections and the Politics of Survival」(SIRD / ISEAS、2021年)の共同編集者であり、Palgrave Macmillanと共著で『Irregular Migrants and the Sea at the Borders of Sabah, Malaysia: Pelagic Alliance』(2022)を執筆。学術的な活動の他、地域の社会政治情勢に関する民俗学的記事を執筆。
トゥ・グエン氏の写真
トゥ・グエン(ベトナム)
フエ大学外国語大学国際学部講師
オーストラリアとベトナムで人権と人間の安全保障について10年以上研究、指導してきた。オーストラリアのグリフィス大学で政治学と政策研究の博士号を取得。アジア太平洋地域の諸機関が、危険にさらされている人々を保護するための政治的対応をどのように形成しているかを明らかにし、強制移住、性差別、大規模な残虐行為、気候変動など、人間が脆弱性に直面している状況に焦点を当てて研究している。ベトナムのフエ大学外国語大学国際学部で講師を務め、グリフィス大学准講師でもある。
ファウザン・ファルハナ氏の写真
[モデレーター]ファウザン・ファルハナ
インドネシア国家研究イノベーション庁政治研究センター研究員
インドネシア国家研究イノベーション庁政治研究センター研究員。2011年にインドネシアのハサヌディン大学で法学士を取得し、2019年に英国のスウォンジー大学で国際海事法の修士号を取得した。BRINでは、ASEAN研究グループと強制移住研究の2つの研究チームのメンバーとして活動。研究テーマは、ASEANの戦略的問題、国際海事法、移民研究。

パネル3「学術モビリティ―日本とASEAN諸国における日本研究・ASEAN研究」

リム・ベンチュー氏の写真
リム・ベンチュー (シンガポール)
シンガポール国立大学日本研究学科准教授
シンガポール国立大学日本研究学科准教授。初期の専門は日本の伝統的な演劇と文学であったが、現在は伝統文化や現代文化など、様々な日本文化を研究している。近著に『Kanze Nobumitsu and the Late Muromachi Noh Theatre』(コーネル東アジアシリーズ、2012年)。現在は日本の伝統演劇とデジタル技術の関係、及び能楽に現れる唐物というふたつの研究プロジェクトに取り組んでいる。 本シンポジウムにおける発表は同学科のユエン・シュー・ミン講師との共同発表。
木場紗綾氏の写真
木場紗綾(日本)
神戸市外国語大学国際関係学科准教授
神戸大学大学院国際協力研究科博士課程修了(政治学博士)。フィリピン大学研究員、在フィリピン日本国大使館専門調査員、在タイ日本国大使館専門調査員、衆議院議員秘書などを経て現職。専門は東南アジア政治。特に、日本と東南アジアの政軍関係やセキュリティ・ガバナンス、防衛外交に関する国際共同研究を実施している。近著に、『Pathways for Irregular Forces in Southeast Asia: Mitigating Violence with Non-state Armed Groups』(Routledge, 2022)。日本ASEAN友好協力50周年有識者会議委員。
マリア・セレナ・ディオクノ氏の写真
マリア・セレナ・ディオクノ(フィリピン)
フィリピン大学ディリマン校社会学部名誉教授
フィリピン大学の歴史学名誉教授。1999年から2005年まで大学の学務担当副学長を務め、2008年に大学の12人の100周年記念フェローの1人に選ばれた。2011年から2016年までフィリピン国家歴史委員会の委員長に任命された。様々な教育機関の理事会に在籍。東南アジアにおける東南アジア研究を促進する同地域の学者の組織であるSEASREP財団を含む国際的な学術団体にも積極的に関わっている。
カニサ・クリスマン氏の写真
[モデレーター] カニサ・クリスマン(インドネシア)
インドネシア国家研究イノベーション庁政治研究センター研究員
インドネシア国家研究イノベーション庁政治研究センター研究員。2010年にガジャマダ大学の国際関係学部で学士号を取得し、2015年にオーストラリア国立大学で国際関係の修士号と外交の修士号を取得。研究対象はASEANと東南アジアの諸問題。

パネル4「文化モビリティ―メディア、若者文化、エンターテインメント、芸術」

ボレス・リー氏の写真
ボレス・リー(カンボジア)
カリフォルニア大学サンタクルーズ校美術史・視覚文化学科准教授
カンボジア・プノンペンで生まれ、カリフォルニア大学サンタクルーズ校で東南アジアの美術史と視覚文化の准教授を務めている。Nora A. Taylorとの共編著に『Modern and Contemporary Art of Southeast Asia』(2012年)。 また、東南アジアとそのディアスポラの芸術や映画に関する論文やエッセイを多数執筆。美術史家として学問的な訓練を受け、執筆や分析において、テーマに応じて学際的な手法や理論を用いる。研究では記憶と歴史的トラウマの接点に焦点を当てている。近著に『Traces of Trauma: Cambodian Visual Culture and National Identity in the Aftermath of Genocide』(University of Hawai'i Press、2022年)。
岩渕功一氏の写真
岩渕功一(日本)
関西学院大学社会学部教授・<多様性との共生>研究センター長
関西学院大学社会学部教授・<多様性との共生>研究センター所長。大学卒業後、日本テレビ入社。その後オーストラリアへ移り住み、西シドニー大学でPh.D取得。国際基督教大学、早稲田大学国際教養学部を経て2012年にメルボルンのモナシュ大学アジア研究所長に就任。2020年4月より現職。主な研究関心は多様性の包含と越境対話、文化シティズンシップ、パブリックペダゴジー。英語・日本語での多くの著書・論文を執筆し、2021年にスタンフォード大学とエルゼビア社の「世界のトップ2%の科学者」に選出される。人文社会系の研究領域「Literary Studies」では日本を拠点としている唯一の研究者。主な著書に『多様性との対話』(編著、青弓社)、Resilient Borders and Cultural Diversity: Internationalism, Brand Nationalism and Multiculturalism in Japan (Lexington Books)、『トランスナショナル・ジャパン:ポピュラー文化がアジアをひらく』(岩波現代ライブラリー)、『文化の対話力』(日本経済新聞出版)、Recentering Globalization (Duke University Press)など。多様な差異を平等に包含し誰もが生きやすい社会の構築に向けた学びと対話の批判的=実践的な取り組み方を模索している。
シティ・マジダ・モハマド氏の写真
シティ・マジダ・モハマド(ブルネイ)
ブルネイ・ダルサラーム大学先端研究センター(CARe)所長・同大人文社会学部(FASS)助教授
ブルネイ・ダルサラーム大学芸術社会科学部(FASS)助教授、先端研究センター(CARe)所長。東南アジアにおけるムスリムの若者文化やポピュラーカルチャー、新しいメディアとの関わりを研究する地理学者。様々な新しいソーシャルメディア・プラットフォームを通して映し出される若者のモビリティ、日常的な社会空間的感情的関わり、実践、現実に焦点を当てている。主な研究テーマは、若者、デジタルメディア、ポピュラーカルチャー、日常における宗教。
パーリチャート・ジュンウィワッタナーポーン氏の写真
[モデレーター] パーリチャート・ジュンウィワッタナーポーン(タイ)
タマサート大学演劇学部准教授
学術面と芸術面の両方で活躍するタマサート大学演劇学部准教授。学問的関心は、政治演劇・パフォーマンス、社会変革のための演劇・パフォーマンス、アジアにおける現代演劇・パフォーマンス。著書に、タイの現代演劇と批評に関する共著3冊、書籍2冊、及び多数の記事がある。タイとアメリカの両方で多くの演劇作品を執筆、監督、制作してきた。2022年にフルブライト客員研究員としてニューヨーク市立大学大学院でドキュメンタリー演劇を研究。

パネル5「モビリティの諸課題―多様性と共生をどう受け入れるか」

アフマド・ヌリル・フダ氏の写真
アフマド・ヌリル・フダ (インドネシア)
インドネシア国家研究イノベーション庁地域研究センター研究員
インドネシア国家研究イノベーション庁政治研究センター研究員。2020年にライデン大学文化人類学研究所で博士号を取得。研究対象は、東南アジアの若いイスラム教徒の間の宗教、メディア・テクノロジー、及び(不)可視性の政治との接点に焦点を当てている。近著に『Santri, Cinema and the Exploratory Form of Authority in Traditionalist Muslim Indonesia』 (ISEAS、2020)と『The Rise of Cinematic Santri in Post-Authoritarian Indonesia: Field, Figure, and Competing Discourse』(出版予定)。
小川忠氏の写真
小川忠(日本)
跡見学園女子大学文学部人文学科教授
早稲田大学大学院アジア太平洋研究科博士課程修了。1982年に国際交流基金入社。ニューデリー事務所長、ジャカルタ日本文化センター所長、企画部長などを歴任し、2017年により現職。国際交流政策、アジア現代文化、比較宗教社会を研究。著書に『逆襲する宗教 パンデミックと原理主義』(講談社選書メチェ、2023年)、『自分探しするアジアの国々』(明石書店、2021年)他。
チャリダーポーン・ソンサムパン氏の写真
チャリダーポーン・ソンサムパン (タイ)
タマサート大学政治学部教授
バンコクのタマサート大学政治学部教授。2020年~2023年5月までAAWS(Asian Association of Women’s Studies)の共同会長、2010年よりSWING(Service Workers in Groups Foundation)の会長を務める。主な研究テーマは、セクシュアリティ・ポリティクス、ジェンダーに基づく性的暴行、軍隊と政治、超自然的予言や政治的認識・決定。近著に『Contestation on Abortion in Thai Context: Health, Liberty, and Morality』と『Rage, Hatred, and Fear: Online Gender-Based and Sexual Violence』。
アウレリオ・グテレス氏の写真
[モデレーター] アウレリオ・グテレス (東ティモール)
東ティモール国立大学上級講師(元東ティモール国立大学学長・元東ティモール外務・協力大臣)
インドネシアのクリステン・サティア・ワチャナ大学で法学と開発学の学位を取得し、ニュージーランドのマッセイ大学で修士号と博士号を取得。 教育、開発、移民、難民、災害管理、国際関係において30年の専門的な知見がある。 1992年から東ティモール国立大学の社会政治学部の上級講師。国内外の機関で、専門家として、またボランティアとして、様々なサービスを提供してきた。学者としてのキャリアにおいて、特に移民に関するいくつかの科学的研究を行う。東ティモール国立大学学長、東ティモール外務・協力大臣を歴任。

ラップアップセッション

エミリア・ユスティニンラム氏の写真
エミリア・ユスティニンラム (インドネシア)
インドネシア国家研究イノベーション庁政治研究センター上席研究員
インドネシア国家研究イノベーション庁政治研究センター上席研究員。同センターで外交政策と国際問題に関する調整官を担当。専門は外交政策、国際政治学、自然災害管理の政治学。2021年にオーストラリアのグリフィス大学政府・国際関係学部で博士号を取得。オランダのフローニンゲン大学で国際関係学の修士号、インドネシアのガジャマダ大学で国際関係学の学士号を取得。著作に「Climate Change Negotiations: Building National Resilience」(Elsevier、2023年)、「The Dynamics of Policy and Energy Issues in Indonesia」(Springer、2017年)他。
小島寛之氏の写真
小島寛之(日本)
国際交流基金国際対話部長
1992年に国際交流基金に入職。マニラ日本文化センター(1996~2000年)、北京日本文化センター(2006~2010年)、ソウル日本文化センター(2013~2015年)の3度の海外駐在を通じて、アジアにおける知的交流・市民交流事業などに従事。2022年4月に現職に就任する前は、企画部長として国際交流基金の中期計画策定や事業評価を担当。京都大学文学部で学士号、政策研究大学院大学(GRIPS)の文化政策修士号を取得。共著に『国際文化交流を実践する』(白水社、2020年)。

インドネシア国家研究イノベーション庁(BRIN)社会科学人文研究所(ISSH)とは?

インドネシア国家研究イノベーション庁(Badan Riset dan Inovasi Nasional、以下BRIN)は2021年9月1日、大統領令(Perpres)第33号及び78号に基づき、インドネシア科学院(LIPI)、技術評価応用機関(BPPT)、国立原子力機関(BATAN)、国立航空宇宙研究所(LAPAN)、及びその他一部の省庁の研究機関が統合して設立されました。

社会科学人文研究所(ISSH)はBRINの18の研究機関のうちの一つで、知識の創出を目的に研究、開発、評価、応用、発明、革新に関する活動を行っています。ISSHのミッションは、1)倫理と研究の誠実性を満たす知識を産出し、2)インドネシアの問題と現代のダイナミクスに対する現実的な貢献をする研究と科学活動を行うことです。

ISSHには地域研究センター、政治研究センター、社会文化研究センター、人口研究センター、教育研究センター、法律研究センター、宗教と信仰の研究センターの7つの研究センターがあります。このうち、地域研究センターはインドネシア国外の国と地域に関する比較及び超境の研究に焦点を当てています。

お問い合わせ

国際交流基金(JF
国際対話部企画開発チーム
電話:03-5369-6025
Eメール:gpk_1@jpf.go.jp
(メールを送る際は、全角@マークを半角に変更してください。)

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