日系アメリカ人リーダーシップ・シンポジウム
多様性と社会的包摂の推進―日系アメリカ人から見た米国の現状―
―Reflections from Japanese Americans on today’s drive for diversity and inclusion―

国際交流基金(JF)は、米日カウンシルと共同で、2023年3月9日(木曜日)に、シンポジウム『多様性と社会的包摂の推進―日系アメリカ人から見た米国の現状―Reflections from Japanese Americans on today’s drive for diversity and inclusion―』を開催します。

日系アメリカ人リーダーシップ・シンポジウム 多様性と社会的包摂の推進 日系アメリカ人から見て米国の現状 2023年3月9日(木曜日)16時30分~18時(開場16時)日英同時通訳 入場無料 会場 国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール QRコード掲載 登壇者5名の顔写真 登壇者の詳細は本文中に掲載

日系アメリカ人リーダー招へいプログラム(略称:JALD)は、米国における日系人社会と日本の相互理解を促進し、両者の長期的な関係を強化することを目的として、外務省の主催で2000年から実施されています。2022年度は全米各地で活躍する日系アメリカ人10名を約1週間日本に招き、東京都と静岡県を訪問し、 政官民の幅広い有識者との交流を図ります。本シンポジウムは、このプログラムの一環として、日本における米国日系人社会に対する理解促進と、多様性及び社会的包摂に関わる日米対話の推進を目指して開催するものです。

第一部の基調講演では、人種・民族研究を専門とするロヨラメリーマウント大学(カリフォルニア州ロサンゼルス)のルークス・タカダ・カーティス博士を迎え、市民活動の多様性・公平性・包摂性に関する研究プロジェクト事例も踏まえ、日系アメリカ人と他マイノリティコミュニティとの連帯や、その役割についてお話しいただきます。
第二部のパネルディスカッションでは、ロイターTVでの総合司会を務めた経歴も有するジャーナリストのフレデリック・カタヤマ氏をモデレーターとし、政財界においてリーダーシップを発揮しながらさまざまな形で社会貢献を行う日系アメリカ人3名をパネリストに迎えます。多様性が叫ばれながらも分断の進行が危惧される米国社会の現状と、そのような社会の中での日系人コミュニティの経験や功績、そして将来について語り合います。

皆さまのご来場を心よりお待ちしております。

開催概要

日時 2023年3月9日(木曜日)
16時30分~18時(開場16時)
第1部:基調講演
16時45分開始
基調講演者:カーティス・タカダ・ルークス(ロヨラメリーマウント大学 アジア太平洋アメリカ研究 助教兼プログラム・コーディネーター)
第2部:パネルディスカッション
17時05分開始
モデレーター:フレデリック・カタヤマ(米日カウンシル上級副会長)
パネリスト:ローリー・テラニシ(iQ360 社長兼創設者)
ジェフリー・マロニー(カリフォルニア州サンタモニカ山脈管理委員会筆頭法律顧問、カリフォルニア州アルハンブラ市議会議員(前市長))
オードリー・ヤマモト(アジア系米国人財団 最高執行責任者)
※シンポジウム開始時間はプログラム及び進行の都合で若干前後する可能性があります。
会場
参加 無料(要事前申し込み)
申し込み
言語 英語・日本語
※スピーカーは英語話者(日本語同時通訳有)
主催 国際交流基金(JF
共催 米日カウンシル
後援 外務省

登壇者プロフィール(敬称略)

基調講演者

カーティス・タカダ・ルークス氏の写真
カーティス・タカダ・ルークス (Curtiss Takada Rooks, Ph.D.)
ロヨラメリーマウント大学 アジア太平洋アメリカ研究 助教兼プログラム・コーディネーター
上智大学 アジア・アメリカ研究客員准教授
米日カウンシル プログラム企画委員長
ロヨラメリーマウント大学においてアジア人・アジア系アメリカ人の人種・民族研究を専門とする。現在は1年間のティーチングフェローとして上智大学で教鞭をとる。
多民族・トランスパシフィックのアイデンティティー、アジア・太平洋諸島系アメリカ人のコミュニティにおける参画型評価、多様性・公平性・包摂性(DE&I)に関する複数研究プロジェクトに従事する。
学術分野以外でも多様性の専門家として、市民権を専門とする法律事務所やユナイテッド・メソジスト教会日系アメリカ人聖職者集会などでの活動経験を有す。
コネチカット州トリニティ・カレッジで修士号(公共政策)、カリフォルニア大学アーバイン校で博士号(比較文化学)を取得。
アフリカ系アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれる。

パネルディスカッション モデレーター

フレデリック・カタヤマ氏の写真
フレデリック・カタヤマ(Frederick Katayama
米日カウンシル上級副会長
ニューヨークを拠点に、米日カウンシルの上級副会長として、日米及び日系人団体の活動に寄与するほか、ジャパン・ソサエティ及びジョン万次郎ホイットフィールド記念「国際草の根交流センター」の理事を務める。ロイターTVでビジネスニュース番組のアンカーパーソン兼制作責任者を務め、報道部門で多数の受賞歴を誇るジャーナリストでもあり、過去には、アメリカCNNでアジア経済を読み解く番組「Business Asia」のアンカー、経済番組「The Moneyline Newshour」の専属記者を務めた。シアトルのCBS系列局、KIRO-TVでも報道記者として活躍。雑誌「フォーチュン」及びAP通信の特派員、日本ではNHK番組「Japan Business Today」の記者も務めた。
祖先のルーツ:父方は福岡、母方は北海道と新潟

パネリスト

ローリー・テラニシ氏の写真
ローリー・テラニシ(Lori Teranishi
iQ360社長兼創設者
iQ360は女性やマイノリティが経営する会社として認証を受けたビジネス・コミュニケーション分野のコンサルティング会社であり、企業の危機管理、市場戦略、PRなどの支援を行っている。多様なコンサルタント陣を抱え、現在は、本社をホノルルに置き、サンフランシスコ、ニューヨーク、ワシントンD.C.で事業を展開。テラニシ氏の活躍は産業界の数々の賞を受賞し、国家レベルのマーケティングやコミュニケーション分野の常連講師でもある。社長を務める傍ら、ハワイ大学財団理事やハワイ・ガールスカウト会長を務めるなど、コミュニティ活動・支援を積極的に行っている。 2020年に広報専門誌「PR Daily」よりコミュニケーション分野で活躍する女性として表彰された。
祖先のルーツ:父方は山口と広島、母方は熊本と新潟
ジェフリー・マロニー氏の写真
ジェフリー・マロニー(Jeffrey Maloney
カリフォルニア州サンタモニカ山脈管理委員会筆頭法律顧問
アルハンブラ市議会議員(前市長)
サンタモニカ山脈管理委員会の筆頭法律顧問として、南カリフォルニア地域における自然環境の保護に尽力し、さまざまなコミュニティや政治家のグループにも所属している。また、ロサンゼルス市の東方に位置するアルハンブラ市の市議会議員であり、2018年から2019年及び2022年に同市の市長を務めた。市民として、広くロサンゼルス地域の日系コミュニティに積極的に参画し、特に、日系法律家協会(JABA)やGo For Broke全米教育センターにおいて、大きな存在感を発揮する。姉妹都市である鹿児島県霧島市との友好関係強化にも献身的に協力している。
祖先のルーツ:熊本
オードリー・ヤマモト氏の写真
オードリー・ヤマモト(Audrey Yamamoto
アジア系米国人財団最高執行責任者
アジア系米国人財団(TAAF)最高執行責任者。同財団は2021年に発足した全米規模の財団であり、アジア・太平洋諸島系米国人(AAPI)コミュニティ全体の機会拡大と経済発展、連帯構築に寄与した活動を行っている。ヤマモト氏は20年以上にわたり慈善団体や非営利団体幹部として優れたリーダーシップを発揮しており、その活動は州内のみならず全米で認知されている。アジア太平洋基金の理事長兼事務局長、サンフランシスコにある子ども博物館(Children's Creativity Museum)の事務局長を歴任し、現在はアジア系保健サービス財団の理事も務める。
祖先のルーツ:父方は徳島、母方は広島と岡山
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