2025年度ASEAN次世代専門家グループ招へい(第2期:宗教間対話)実施報告

国際交流基金(JF)は「東南アジアパートナーシップ(JFSEAP)プログラム/ASEAN次世代専門家グループ招へい」を2024年度から開始し、二年目となる今回は宗教間対話をテーマに2026年1月25日(日曜日)から2月3日(火曜日)にかけてASEAN各地から10名の次世代の宗教知識人・実務家などを日本に招へいしました。

両手を交差させ隣の人と手をつないでASEANポーズで記念撮影をする参加者

事業アドバイザーである東北大学大学院文学研究科研究科長・学部長の木村敏明教授の協力のもと、参加者は10日間の訪日期間中に東京・宮城で、現代社会において「宗教がどのように分断ではなく、共生と協力の基盤となり得るか」を日ASEAN双方で考えるにあたり、「地域社会の分断」、「災害による分断」、「若者の孤立」をテーマに日本の宗教関係者と交流しました。

本事業で宗教間対話の場を提供することによって、東南アジアの多様な宗教的背景や経験に基づく視点を日本社会と共有するだけでなく、共生に向けた各地の取り組みを双方向で共有・発信する機会となりました。

訪日日程
1月25日(日曜日) 参加者来日 東京
1月26日(月曜日) JFでのオリエンテーション・レクチャー、大塚モスク、インターナショナルイスラーミーヤスクール大塚訪問 東京
1月27日(火曜日) 「若者の孤独と宗教」ラウンドテーブル、東京・山谷地域訪問(浅草山谷光照院等)、上野公園での配食 東京
1月28日(水曜日) 明治神宮、東洋英和女学院中学部・高等部訪問、東京プログラム振り返り 東京
1月29日(木曜日) 東北大学での講義(臨床宗教師、カフェ・デ・モンク等)・ディスカッション 仙台
1月30日(金曜日) 石巻モスク、輝寳山洞源院訪問 石巻
1月31日(土曜日) 東北プログラム振り返り、日本三景松島文化視察 仙台
松島
2月1日(日曜日) 自由研究 東京
2月2日(月曜日) 日本の東南アジア研究者とのディスカッション、公開イベント「今、求められる宗教の役割とは – 東南アジアの視点から」、フェアウェル・レセプション 東京
2月3日(火曜日) 帰国 東京
明治神宮で説明を聞いている参加者
明治神宮訪問
参加者がディスカッションをしている
セッションの様子

参加者からは「異なる宗教的背景を持つASEANの様々な研究者・リーダーと日本を通じてつながりを育み、互いに学びあうことができた」、「宗教が社会的結束や相互理解を促進する架け橋となりえることを再認識した」、「災害時において宗教の違いで人々を区別するのではなく、傾聴を通じて寄り添う宗教者のあり方は、自国でも広く共有されるべき」などの声が寄せられました。

本プログラムで様々な現場の息遣いに触れることで生まれた対話が、参加者を通じてASEANと日本との間で更に広がっていくことが期待されます。

事業の詳細はJF本体サイトに掲載しています。

JFサイト

参加者による訪日レポート

JFSEAP ASEAN 次世代専門家グループ招へいについて

日本とASEANが共に取り組むべき国際社会の共通課題に関する政策志向の研究・調査を目的として、ASEAN各国のシンクタンク・研究機関等から若手・次世代の研究者・専門家10名程度をグループで1週間~10日程度日本に招へいするプログラムです。地域や世界が現在直面する課題について、日本の関係省庁、大学・シンクタンク等研究機関への訪問や関係者との意見交換を実施し、日ASEAN間の新たな知的ネットワークの構築と相互理解の促進を目指します。

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