姉妹都市、モンタナ州と熊本県の絆を強める

こんにちは!モンタナ州ビリングスに派遣されているJOI20期の森薫です。

早いものでJOIとしての活動も終わりを迎えようとしています。この2年間、大変なことも沢山ありましたが、ビリングスでの一つひとつの経験は、私を強く成長させてくれたと思います。この素晴らしい機会をいただけたことに心より感謝しています。

今回は最後なので、今後モンタナ州でより日本文化が愛されることを願い、私が行なったサステナビリティへの取り組みを紹介します。

牛深高校生による牛深ハイヤ節パフォーマンス in モンタナ

私のホストサイト主催で、2023年9月にJapan Festivalを開催しました。私はリードオーガナイザーとして、このイベントを一から企画、運営しました。困難も多々ありましたが、来場者は総勢650名にも及び、ビリングス・モンタナエリアでは初となる大規模な国際イベントとなりました。内容としては、書道や折り紙、扇子の絵付けといったクラフトから、日本文化品・アートの展示、在シアトル日本国総領事館による鎧や風呂敷のワークショップ、太鼓パフォーマンス、合気道や盆栽、茶道のデモンストレーション、日本食ランチなど、さまざまなコンテンツを組み込みました。

中でも私が力を入れたことは、モンタナ州が30年以上も熊本県と姉妹都市関係を築いており、教育・ビジネスなど多様な面にて交流を続けていることをビリングスの人々に伝えることです。この姉妹都市関係をより発展させることが、サステナビリティに繋がると考えました。そこで熊本県にコンタクトし、モンタナ州にて熊本のPRができないか提案しました。ありがたいことに熊本県観光交流政策課、天草市役所の協力を得ることができ、牛深高校伝統芸能部員15名がJapan Festivalにて熊本の伝統芸能である牛深ハイヤを披露することが実現しました。学生たちは1週間ビリングスに滞在することになったので、地元の高校も3校訪問し、牛深ハイヤ節を披露、現地の学生との交流も深めました。

この他にも、イベント内でモンタナと熊本の姉妹都市を紹介するプレゼンテーションや、熊本県や天草市のPRブースを設けました。また天草市役所から鯛と鰤を提供していただいたので、現地の人々は熊本の新鮮な海の幸を味わうことができました。

牛深高校生のモンタナ訪問は、間違いなく地元の方々に大きなインパクトを与え、今後の姉妹都市関係を発展させる鍵となりました。

ホールで観客席の最前列で観客席をバックに着物を着たメンバーが一列になってピースサインで記念撮影している
Japan Festival
舞台上で4人の踊り手が手を広げて前に立ち、後ろで数名の伴奏者が楽器を演奏している
Billings West Highschoolにて牛深ハイヤ披露

熊本県立大学学生の短期交換留学コーディネート

毎年冬、私たちの部署は協定校である熊本県立大学のため短期留学プログラムを行なっています。私は2年間この短期留学グループのコーディネーターとして、彼らのホストファミリーをリクルート、スケージュールの作成や、学内イベントの企画、運営、校外学習の引率を行いました。私は学生と現地の人々を繋げたかったので、彼らを現地の小学校や高校、シニア向けレジデンスハウスなどに連れて行き、子どもから大人まで熊本の学生と交流する機会を設けました。彼らの滞在もビリングスの人々にとって、モンタナと熊本の関係を知る大きなきっかけとなったと思います。

前に4人、後ろに8人の男女の集合写真
シニア向けレジデンス施設St. John’s United Mission Ridgeを訪問
作業机の周りで折り紙の兜をかぶったり、ピカチュウの折り紙を手に持ってこちらに向けている子供たち
Highland Elementary Schoolを訪問
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