サボテンと食文化 アリゾナ州ツーソンへようこそ!

アリゾナ州ツーソン

私の派遣先はアメリカの山岳部にあるアリゾナ州のツーソンという街です。アリゾナ州の南にあるこの街は、メキシコに隣接しており、そしてかつては土地の一部がメキシコであったこともあってか、メキシカンな建物や食事が溢れています。

またツーソンはアメリカで最初にユネスコの美食の街(City of Gustronomy)に選定された都市でもあり、おいしいメキシカンレストランが多数あります。

ツーソンの年間晴天日数は約350日といわれており、毎日がいい天気で、夕焼けが美しく、大好きな洗濯も生乾きとは無縁なところが嬉しいです。暑い季節は、5月中旬から9月中旬まで続き、1日平均の最高気温は 35°C を超えます。

ツーソンの写真
アリゾナ・ソノラ砂漠博物館

アリゾナ大学の特色

 私の派遣先であるアリゾナ大学(University of Arizona)は、1885年に設立された歴史ある州立大学です。生徒数は40,000人と非常に多く、アメリカの中でも有数の多様性を重んじる大学であり、2,000人以上の外国人留学生がキャンパスで学んでいます。経営学や工学が有名ですが、私の所属している East Asian Studies (東アジア学)は研究水準が高いことで有名です。

キャンパスも非常に大きく、キャンパス内に複数の博物館、美術館、図書館、そしてスタジアムがあります。アメリカンフットボールの試合がある日には町中から観客が集まります。

校舎の写真
アリゾナ大学

私の席は大学院生の研究デスクに並べて用意されており、皆と楽しく話しながら作業をしています。院生たちは日本語が堪能で、良くも悪くも英語を話す必要がありません。生徒たちは日本のマニアックな文化が大好きで、中には「崩し字クラブ」を立ち上げ、毎週金曜日に日本の崩し字解説をしている院生もいます。また東アジア研究の教師陣の研究室も近くにあり、日本の言語や仏教を教えている先生もいれば、ポップカルチャーとして日本のインスタ映えについて研究している方もいるなど、内容に非常に興味関心をそそられます。私のSupervisorであるJoshuaさんは近世・近代の歴史を教えており、特に東南アジアの食事や栄養についての授業はとても人気です。教室中を歩き回るダイナミックな授業は新鮮で面白く、日本との文化の違いを感じます。

ツーソンでの暮らし

集合写真
Tucson 友人宅

派遣された最初の2か月は Supervisor の自宅に住まわせてもらいました。ツーソンに多い1階建ての平屋スタイルで、家にはJoshuaさんが集めた日本の絵画や包丁などの芸術品やアリゾナらしいメキシカンな置物、そして素敵なお庭にはたくさんのサボテンと多肉植物がありました。そしてJoshuaさんは日本の食事研究家でもあることから、日本の調味料やお皿がよく揃っており、日本食が恋しくなることはありませんでした。

現在はカシータというメキシカンスタイルの戸建てで独立したゲストルームに住んでいます。同じ敷地内のメインハウスには別の住人が住んでおり、そこで飼われている犬がいつも私の部屋にも遊びにきてくれます。移民に寛大で温かいツーソンの人々は文化イベントに興味津々なので、今後日本のイベントを一緒に楽しめることがとても楽しみです。

文化イベントの写真
秋祭り

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