ホストサイトでのアウトリーチ活動
モンタナ州ディロンに派遣されているJOI21期の福本菜央です。 今回は私のホストサイトであるUniversity of Montana Western (UMW)と、Dillon Public Libraryで行ったアウトリーチ活動についてご紹介します。
大学のクラスにて
教育学科の学生向けに、日本の小学校教育のプレゼンテーションをたくさん行っています。ランドセルや教科書を実際に見て触ってもらうことで、印象に残るプレゼンテーションになるよう工夫しました。私は大学で教育専攻だったので、日本とアメリカの小学校教育の共通点や違いを話し合うことで、私も学ぶことが多かったです。
UMWには日本語学科はありませんが、日本の文学や歴史の授業コースがあります。日本文学コースでは、授業時間を少しもらって、茶道や書道、着物などのプレゼンテーションを10回ほど行いました。学生に一番受けがよかった内容は、日本の「家」でした。浴室やトイレなど日米で違いがたくさんあり、興味・関心をそそる内容だったようです。そして日本の歴史の授業では、日本画のワークショップを行いました。墨でアウトラインを描いたり、岩絵の具を膠(にかわ)液で溶いたりと、学生にとって新しい経験になったと思います。
ランドセルの紹介
学生の日本画作品
大学でのワークショップ
授業にお邪魔するだけでなく、学生団体のMulticultural Clubとコラボしてイベントを開催することもあります。今までに書道と茶道のワークショップを行いました。Multicultural Clubの学生は日本文化に非常に興味があり、いつも私の活動を手伝ってくれます。授業後の夕方の時間にイベントを設定して、多くの学生や大学職員に参加してもらえるようにしました。
書道ワークショップの様子
茶道ワークショップでお抹茶を楽しむ学生
図書館にて
2023年10月から2024年1月まで、毎週火曜日に日本語クラスを行いました。Dillonには日本語を初めて学ぶ人が多かったので、初級者用に一から教材を自作しました。ただ日本語を教えるだけでなく、ゲームや日本文化紹介を含んで、楽しく日本語が学べるように工夫しました。またやってほしいという声が多かったので、来年度も開催しようと考えています。
毎週木曜日にBooks and Babiesというイベントを図書館が開催しています。0歳から5歳の子どもに絵本の読み聞かせをした後、絵本に関連した工作をするイベントです。今までに何度か日本をテーマにさせてもらいました。初回は「おりがみ」の絵本と「ももたろう」、最近は春がもうすぐということで「桜」の絵本と「はなさかじいさん」を読み聞かせしました。ときどき、簡単な日本語を教えて、一緒に言ってみたりします。毎回子どもたちの可愛さに癒されています。これからも日本の昔話の読み聞かせをして、日本のことを知ってほしいなと思います。
日本語クラスの教材
はなさかじいさんの読み聞かせの様子