ホストサイトでのアウトリーチ活動

テキサス州ダラスでの生活も7月で1年になります。2回目となる今回の現地レポートでは、1年目に体験したホストサイトでの文化・教育アウトリーチ活動を2つ紹介します!

Participating in community events ―地域との文化を通じた交流―

一つ目は、ホストサイト近郊で開かれる文化イベントへの参加です。その中の一つ、3月下旬に行われた”Gateway to the Globe: A Multicultural Celebration”(地球への扉:多文化の祭典)を紹介します。これは日米協会のオフィスから20分ほど離れたところにあるFarmers Branch Historical Park(ファーマーズ・ブランチ歴史公園)で開かれた、世界の伝統や文化を推進することを目的とする地域イベントです。

このイベントが印象に残っているのは、当日参加できるスタッフが他にいなかったため、荷物の運搬・ブースの準備・ボランティアへの指示などを一人でする必要があったからです。当日は積荷卸しのために車を乗り入れる時間が限られていたので不安でしたが、なんとか制限時間内に完了しました。また、日米協会のExecutive Director(事務局長)、ベッキーさんも都合をつけて駆けつけてくれましたので心強かったです!

ブースでは書道とおみくじを準備し、6人のボランティアのおかげで来客にスムーズに体験してもらうことができました。日本人以外のボランティアは大学で日本語を専攻したり、日本での就労を希望したりする人たちでした。そのため、書道やおみくじについてある程度の知識があり、日本文化を広める担い手となってくれました。

本人が正面を向き、背後に来客が一人来ている様子
最初の来客
机を挟んで向かい合って書道を行う様子
書道ブース
おみくじを興味深げに眺める3人の来客
おみくじブース
四角いテントの屋根の下のブースの様子
日米協会テントの様子

Japan-in-a-Suitcase program (JIS) ―協会独自の教育プログラム―

二つ目は、ホストサイトが提供する『ジャパン・イン・ナ・スーツケース』(別名JIS)と呼ばれるプログラムです。文字通り、日本を紹介するための道具をスーツケースに詰め込み、近郊の図書館や学校を訪問します。対象は幼児から小学生までの子どもですが、大人向けの内容を依頼されることもあります。

日米協会には、このプログラムを担当する日本人スタッフがいます。彼女は参加人数に応じて単独または日本人ボランティアと複数で活動しています。プログラムの内容は書道、折り紙を体験する芸術・文化的なもの、日本の学校生活や社会生活を扱う教育・社会的なもの、簡単な日本語での挨拶や表現を学ぶ言語的なものなどです。

JISはJOIの活動とも共通点が多く、日本人ボランティアが見つからない時にはアシスタントとして参加しました。例えば、折り紙では折り方を傍で教えたり、書道では参加者の名前を仮名で書いたりすることなどです。また、プレゼンテーションスライドの作成でも後方支援をすることができました。

このJIS担当スタッフにはJOIのアウトリーチ活動を手伝ってもらうこともあり、お互いに助け合いながら日米協会の教育部門をアピールしていきたいです。

広い室内で四角く並べた机の周りで椅子に座って書道を行う様子
書道@Callorton Library
机で対面して茶道を習う様子
茶道@Oak Lawn Library
屋外の机で親子が折り紙を習う様子
折り紙@Lamp Light School
室内で座って硬筆を習う様子
硬筆@Sanger Library
  

今回紹介したアウトリーチ活動は、JOIコーディネーターというよりも日米協会スタッフとしての側面が大きいものです。ホストサイトの活性化に貢献し、ボランティアをまとめるのもJOIコーディネーターの大切な役割の一つです。8月から始まる2年目はここテキサスで日本のファンをさらに増やせたらと思っています!

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