ハロウィンとお盆は違う!The Day of Dead
The Day of Dead 屋台の様子
Hola! アリゾナ州ツーソンのアリゾナ大学派遣中の林典子です。
今は10月中旬で、もうすぐハロウィンがやってきます。そこで、メキシコに近いツーソンならではのイベントとして、The Day of Dead(死者の日)のツーソンの様子を紹介したいと思います。
ハロウィンパーティーの様子
昨年通常通り10月の終わりにハロウィンパーティーを友人たちと楽しんだ後、「これで終わりじゃないよ、ツーソンに来たら”死者の日”も楽しまないと!」と言われました。最初の解釈ではメキシコ式ハロウィンだと思っていたのですが、日本語を勉強するメキシコ人の友人曰く、「ハロウィンとは違うよ。日本でいうお盆に近いよ!」と教えてくれました。ハロウィンのようにコスプレではなく、カラベラという骸骨の顔ペイントをし、お墓の掃除をしたり花を手向けたり、お供え物をします。そして亡くなった人を偲び敬う日という意味では、確かに日本のお盆に近いなと納得します。
通常 The Day of Deadは11月の1日から2日に行われますが、ツーソンの街中で行われたイベントは11月5日でした。ダウンタウン一面が会場となっていたのですが、奇抜な衣装を着た人々が故人の写真を持ち、パレードのようにグループで歩いていくようです。道路脇には屋台がたくさん出ており、会場に着くと友人はカラベラの半顔ペイントをやりたいということで、早速メイクアップをしてもらっていました。
顔のペイント、40ドル
ペイントを施してくれる店はいくつもありましたが、どこも行列でした。もちろんフードの出店も多く、腹ごしらえに大好きなソノランホットドッグ(ツーソンの名物B級グルメで、ソーセージをベーコンで巻き、メキシコのバケットで挟み、ハラペーニョなどをトッピングしたホットドッグです。ボリューミーで最高です)を友人たちと食べました。
屋台で買うソノランホットドッグ
夜が深まると一気に人が増え始め、さまざまな音楽が聞こえ始めました。家族ごとで回っている人たちもいればグループで大きくて派手なおみこしのようなものを作って回っている人たちもいました。
おみこしやパレードの様子
そこには大きな故人の遺影が飾られており、額も電飾で光っています。日本だと遺影を撮影するのは憚られますが、こちらではむしろ映してくれという感じで撮影に非常に協力的でした。黒い服を着て静かにお経をあげる日本と、派手な服装で音楽を鳴らしパレードするメキシコ式のお盆は非常に対照的ですが、派手な中にもそのならわしにどこか厳格さを感じることができる気がします。
写真撮影大歓迎だった家族
ところでこちらは去年のお話なのですが、今年は私もカラベラのペイントに挑戦したいなと思っています。最近見たディズニー映画のCoco(日本名は「リメンバー・ミー」)で The Day of Deadについてもっと知ることができましたし、最近はDuolingoという言語学習アプリでスペイン語の勉強も始めました。去年よりも文化に溶け込む準備ができています!新しい発見があったら、また皆さんに報告します。