モンタナの小さな町で広がる日本文化

モンタナ州ディロンに派遣されている21期の福本菜央です。私の2年間の活動の集大成として、2025年5月2日と3日にディロンで日本祭りを開催しました。準備は約1年前から始まり、助成金の申請、関係者とのミーティング、広報活動、そして地元のパートナーとの緊密な連携など、多くの段階を経て計画を進めてきました。ディロンでの日本祭りは今回で3回目の開催となり、これまでで最も多くの来場者を迎えることができました。

多彩なプログラム

祭りでは、音楽や文学、歴史、そして日本の伝統的な食文化を体験できるプログラムを企画し、幅広い年齢層の方々に楽しんでいただきました。今年はシアトルから太鼓の演奏者を招き、日本からは箏の演奏者にも来ていただきました。特に箏のワークショップや演奏は、多くの来場者にとって初めての貴重な体験となり、その繊細で美しい音色に感動したとの声が多数寄せられ、大変好評を博しました。祭りと関連イベントを合わせると、2,000人以上の方が生の箏の音楽を楽しみました。

また、オンラインでアメリカ在住のプロの漫画翻訳者による講演も開催し、翻訳の裏側や日本のポップカルチャーについて詳しくお話しいただきました。さらにシアトル日本総領事館の方々にもご協力いただき、侍の歴史や文化についてのプレゼンテーションや実演も行われ、多くの参加者の関心を集めました。今回の祭りはこどもの日と重なったため、鯉のぼり作りやかぶと作りといった家族で楽しめるワークショップも開催し、たくさんの親子連れでにぎわいました。

日本祭りのステージにて、太鼓の演奏者男性が2名、箏の演奏者女性2名が拳を顔の前に上げるポーズをしている記念写真
太鼓と箏の演奏者と一緒に

モンタナ州ディロンのこども3人が、屋外で紙の甲冑クラフトを着てそれぞれポーズを決めている。
紙の甲冑クラフト

地元店舗との連携と地域への広がり

この祭りの特徴は、私のホストサイトであるUniversity of Montana WesternやDillon Public Libraryだけでなく、ダウンタウンの地元の店舗にも協力をいただき、会場を提供してもらったことです。アーチェリーショップでは鎧・侍のプレゼンテーション、本屋では漫画の紹介、服屋では浴衣着付け体験、カフェでは茶道体験を開催しました。地元店舗との連携により宣伝効果が高まり、店舗側にとっても良い影響があったと考えています。

また、地元だけでなく近隣からも多くの方が訪れ、日本文化への関心の高さを実感しました。今回の日本祭りは、多くの方々のご支援と協力があって成功したものであり、多くのスポンサーやボランティアの皆様に心より感謝申し上げます。この日本文化の祭典が今後も長く続き、さらに多くの人々に日本の魅力を伝えられることを心から願っています!

モンタナ州ディロンの日本祭りを開催しているアーチェリーショップの一角にて、観客10名以上がいる中で、日本人1名が鎧・侍のプレゼンテーションをしている。
鎧・侍プレゼンテーション

モンタナ州ディロンの日本祭りを開催している服屋にて、日本女性2人が現地の女の子3人に浴衣を着付けている。
浴衣着付け体験

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