ハロー!ブラックヒルズ!

私は2024年の8月からサウスダコタ州のスピアフィッシュに位置するブラックヒルズ州立大学に派遣されています。スピアフィッシュは州西部にある人口約14,000人(2024年)ほどの小さな町で、サウスダコタ州とワイオミング州の州境に存在する山地でもあります。また、ブラックヒルズ山脈の北端にあり、豊かな自然に囲まれており周辺地域には国立公園が点在しています。近所では、スピアフィッシュキャニオンと呼ばれる渓谷が有名で、美しい景色とアウトドア・アクティビティを楽しむことができます。私も何度か訪れましたが、秋の紅葉シーズンのドライブは最高でした。夏はキャンプも盛んでキャンピングカーをよく見かけます。町の気候は比較的乾燥しており、夏はとても快適ですが、冬は氷点下20度になる日もあるほど寒さが厳しいです。ここスピアフィッシュは、自然を愛する人々や仕事を退職しゆったりとした生活を求める人々にとって好まれる場所です。さらには、小さな町の中に私のホストサイトであるブラックヒルズ州立大学があり、学生の町(教育の町)としても知られています。

ブラックヒルズと日本

私は大学内の国際関係・グローバルエンゲージ部門に所属しており、同僚はスーパーバイザー1人で、小さなオフィスで活動しています。この地域は異文化に触れる機会が限られており、海外志向のある学生は非常に少ない印象を受けます。こういった地域でいかに、日本に関心を抱いてもらえるかが私のミッションであり、とても期待されているように感じています。日本と周辺地域との関わりといえば、ホストサイトから1時間程離れたところにある州の第二都市ラピッドシティが栃木県日光市と姉妹都市関係にあり、パンデミック前までは相互交流を続けていたようです。また同じくラピッドシティにはエアフォース基地があり、岩国基地と友好関係にあるようですが、日本人を始め、アジア人を見かけることはほとんどありません。

ミッドウエストナイス

最後に、私が気に入っているホストサイトの文化”ミッドウエストナイス”について紹介したいと思います。ミッドウエストナイスは、アメリカの中西部に住む(出身の)人々の特有の親切さや礼儀正しさ、温かい振る舞いを指す言葉です。この地域の人々は、一般的にフレンドリーで、助け合いの精神を大切にし、初対面の相手にも親切に接してくれます。中でも私は知らない人と目があった時に笑顔を返してくれる文化が素敵だなと感じています。最初は違和感があり、笑顔を返すのが少しぎこちなかったのですが、今では私も自然に笑顔になることができています。一方で「ミッドウエストナイス」は必ずしも本心からの優しさを意味するわけではなく、地域の文化的特徴としてポジティブにもネガティブにも捉えられることがあるようで、日本における”本音と建前”に近いものを感じます。

四つの顔が彫られた崖
中学生の頃、英語の教科書に掲載されていたような⁉国立公園 ラシュモア山

橋の欄干のようなところで、背後に木々に囲まれた滝が見える。
夏はハイキングを、秋は紅葉狩りを楽しんだスピアフィッシュキャニオン

大きな岩がゴロゴロしている間に女性が立っており、背後には摩天楼のような岩山が突然聳え立っているのが見える
米国初のナショナル・モニュメントに指定されたデビルズタワー(ワイオミング州)

荒々しい岩山や丘が広がる景観
広大すぎて登山口に辿り着けなかった、バッドランド国立公園。来年こそはハイキングしたい!

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