Sweet Home Alabama!

こんにちは。アラバマ州バーミングハム市にあるサムフォード大学に派遣されている、22期コーディネーターの田口恵理です。早いもので、派遣開始から半年が経ちました。今回は、私のホストサイトについて、私の眼鏡を通してお届けします。

アラバマ州、別の名を”Heart of Dixie; ディープサウスの中心”は、豊かな歴史、南部ならではの文化、食べ物などなど、さまざまな側面を持ちます。中でも、1950年代から1960年代にかけての黒人の公民権運動に関しては、特に大変ゆかりの深い場所として知られています。モントゴメリーバスボイコットや、マーティン・ルーサー・キング牧師逮捕など、数々の歴史的出来事がここアラバマ州で起こりました。
また、私の住むバーミングハム市は、州都でこそありませんがアラバマ州の中心に位置し、文化および経済の中心を担う最も大きな都市圏です。かつては鉄鋼業による急激な発展を遂げたため”Magic City”とも呼ばれたほどの工業都市でもあります。

派遣先であるサムフォード大学は、6,000人を超える学生数を抱える州内でも最大規模のキリスト教系四年制私立大学です。初めて派遣先を知らされた際、特に印象に残ったのがキリスト教系の大学だという点と、ドライキャンパスという点の二点でした。派遣前の私のアメリカの大学のイメージは、学業も頑張る傍らパーティ文化も強いという印象でしたが、本学はドライキャンパスということでパーティや集まりは頻繁に開催されても、キャンパス内でのお酒は持ち込みも飲酒も一切禁止。お酒に関する規制やキリスト教系の大学だということ自体が懸念だったわけではありませんが、今まで一度も宗教となじみのある学校に通ったことがなかったため、異教徒、外国人である私に対して閉鎖的、保守的な環境なのではないかという不安はありました。
そんな私の不安も、生活をしていく中で一切払拭され、こちらの人々の優しさや親切な行動に心が洗われるような日々を過ごしています。

私は、学内でGlobal Engagement Officeという、在校生の留学促進および支援、留学生のサポートなど、学内の国際理解を深める役割を担う部署で働いています。
日本にも一校協定校を持ち、交換留学のプログラム自体は存在するものの、日本語および日本に関する授業がほぼ行われておらず、半年間過ごした私の体感では学生の主な興味はヨーロッパに向いている印象です。アジア圏の留学生はいても日本人はおらず、学内の生徒に占める割合としても数%に満たないほどです。日本人留学生も、もちろん日本人職員もいない中で、まず誰を対象にどのようなアクティビティを届けるのか、頭を悩ませる日々を送っています。

プライベートでは、とても友好的かつ献身的なホストファミリーと暮らしています。車が手に入るまでの期間は、同大学で勤務するホストマザーが送迎をしてくれたり、一緒にテレビを見たり、フットボールの試合を見たり、サンクスギビングやクリスマスを一緒にお祝いしたりと、手厚いサポートのもと、大変充実した毎日を過ごしています。新しいコミュニティに入って苦労することの一つが、心を開ける人間関係を築くことだと思いますが、初日から今日まで気兼ねなくさまざまなことを話せる、尊敬できる人たちに出会って生活を共にできていることには感謝してもしきれません。

まだまだ手探り状態ではありますが、今まで受けたたくさんの優しさや思いやりにもっと応えられるよう、さらに尽力していきたいと思っております。

街中にある、MAGIC CITYと書かれた鉄フレームのゲート
バーミンガム市で有名な場所の一つ

渋滞した道路で、前の車の後部ナンバーが見える
ユニークなライセンスプレートは、通勤ラッシュ時の時間つぶしの一つ

  
広い室内のテーブルに沢山の料理が並び、大勢が招かれているパーティーの様子
ホストファミリーとのサンクスギビングディナー

白いテーブルでゲームをする女の子と、それを見ている周りの大人
ホストファミリーと友人宅でクリスマスゲームナイト

リビングに集った6名ほどの人物がそれぞれに包みを用意して椅子に座っている
ホストファミリーとクリスマス朝のギフト交換

丸テーブルに並べられたチョコやクリームなどデコレーション素材
同僚宅でのホットチョコレートパーティ

横並びの椅子に座っている幾人かの人物が写しているカメラの方を見ている
教会でのクリスマス礼拝

    
木々の茂る夜の屋外で、電飾で飾られた広場に大勢の人が集まっている
キャンパス内でのクリスマスイルミネーション点灯式
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