カンザスの春と書道パフォーマンス
カンザス州のジョンソン郡コミュニティカレッジに派遣されている河下です。マイナス20度近くまで気温が下がった冬が終わり、カンザスにも春が訪れています。カンザスの春は、竜巻がよく発生する季節でもあります。というのも、米国の中央に位置するカンザスでは、北からの冷たい風とメキシコ湾からの湿った暖かい空気がぶつかり合うことで竜巻が起こりやすいためです。
「オズの魔法使い」はカンザスが舞台ですが、ドロシーが竜巻に家ごと巻き込まれるところから始まりますよね。私自身もカンザスで暮らし始めてから、この物語の始まりが実生活に基づいているのだと感じました。派遣先の大学では、竜巻発生に備えた避難訓練が行われており、学内の至るところに避難場所を示すマークが設置されています。また、実際に竜巻が起こった際には、学内一斉メッセージで注意喚起が行われます。竜巻が起こらないことが一番ですが、万が一発生した際には安全第一に避難したいと思います。

実はトイレも竜巻発生時の避難場所

オズの魔法使いの博物館にも行きました
さて、今回は「書道パフォーマンス」の活動についてご紹介します。私は、中学・高校時代に書道部に所属し、NHK主催の大会や地元の祭り、正月のショッピングモールでのイベント等で書道パフォーマンスを行っていました。その経験を活かし、カンザスでも揮毫できたらと思い、渡米しました。
しかし、そこで壁に直面します。紙の入手方法です。学生時代は書道パフォーマンス用の紙を部顧問が注文し、自分たちで紙を切り、糊でつないで巨大な紙を作っていました。しかし、カンザスではそのような紙は手に入りません。そこでまず試してみたのが模造紙です。ガムテープで模造紙をつなぎ、1.5メートル四方のサイズでやってみました。しかし、パフォーマンス中に足に紙が張り付き、何度か転びそうになってしまいました。
次に試したのが、カンザス美術大学で書道を教えてらっしゃる先生におすすめしてもらったストーンヘンジ画用紙という100パーセントコットン製の紙です。この紙は足に張り付くこともなく、墨もよく入り、とても良かったです。この紙を使って、カンザスシティの日本祭や夏祭り、カンザス大学でのイベントでパフォーマンスを披露させていただきました。
また、パフォーマンスをする中で、紙を地面に置いた状態では遠くの観客から見えづらいという課題もありました。そこで最近はイーゼルを購入し、パネルボードを立てかけて書くスタイルに変えています。立ったまま書けるので遠くからも見やすく、参加者からも好評です。
さらに、地元の太鼓グループ Three Trails Taiko、Hidden Ninja Taikoやよさこいチーム Tatsumaki Yosakoi ともコラボして書道パフォーマンスを行っています。書道を通じて地元の方々とも共演できることも、大きな魅力の一つです。日本のように物品が手に入りにくいので、試行錯誤の日々ですが、カンザスの地で日本文化を一人でも多くの方に伝えていけたらと思います。

夏祭りで地元太鼓チームと書道パフォーマンス

100人以上の観客の方にご覧いただきました!
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