ようこそ「マジョリティ・マイノリティ都市」ミルウォーキー
ミルウォーキーってどんなところ?
私の派遣先であるウィスコンシン州のミルウォーキーは、多様性という変化を経験してきた街です。
先住民が暮らしていたこの地には、19世紀にドイツ系を中心にアイルランド系・ポーランド系・イタリア系など多くのヨーロッパ系移民が移り住み、独自のコミュニティを築きました。
20世紀になると、南部からアフリカ系アメリカ人が移住し、近年では、ヒスパニック系やアジア系移民も増え、2023年時点のデータでは、ミルウォーキーの人口は黒人系が38.1%、白人系が32.3%、ヒスパニック系が約21%、アジア系が4%となっています。
こういった民族的多様性を反映した多くのフェスティバルが1年を通じて開催される、そんな活気あふれる街で生活しています。

今年の8月後半に開催されたヒスパニック系の文化を祝福するイベント(Mexican Fiesta)
上司はポーランド人
私のホストサイトであるウィスコンシン国際学会(International Institute of Wisconsin (IIW)) は、移民・難民の支援や多文化理解の促進を目的とした非営利団体です。約100年の歴史をもち、法的支援、通訳サービス、市民権取得のサポートなどを通じて、地域社会に根ざした活動を続けています。
私はその中のIVLP (International Visitor Leadership Program) 部門に所属しています。IVLPは、世界各国からのリーダーや専門家をアメリカに招き、文化・教育・社会課題などに関する交流を行うプログラムで、私のホストサイトはその受け入れ運営を担当しています。
オフィスにはさまざまな国や地域の出身者が働いており、いろいろな言語が飛び交うとても国際的な環境です。
そしてそう、私の上司(スーパーバイザー)も勿論アメリカ人ではありません。ポーランド出身です。
「多様性」はスローガンではなく、ここ私のホストサイトでは日常の風景なのです。

ホストサイト主催のWelcoming Week2025での記念写真

多文化を祝福するイベントにて日本の文化紹介ブースを設置
週末は何をしよう
五大湖のひとつであるミシガン湖に面したミルウォーキーでは、ビーチでのんびりしたり、フェスティバルに参加したり、泳いだり、踊ったりと、さまざまなアクティビティを楽しめます。水と自然を満喫できるのがミルウォーキーの魅力です。
週末はルームメイトたちの家族や友人たちと過ごすことが多く、ミルウォーキーで開催されるイベントに行ったり、バーベキューをしたり、とても充実した週末を過ごしています。

ビーチでキャンプファイヤー

焼き物の色塗り体験

アメリカの誕生日パーティーの様子
キャッシュカードが届かない!?
アメリカ生活、すべてが思い通りにいくわけではありません。私はスタートダッシュでつまずきました。そう、キャッシュカードが届かない。
ホストサイトに到着して早々に銀行口座開設できたはいいものの、キャッシュカードが手元に届くまでにかかったのは丸1か月。何度も電話し、何度も直接銀行に行って確認するも、しまいには手元に届いてすらいないカードが不正に利用されたと言われ、カード再発行で振り出しに戻る始末…。当分現金生活を余儀なくされました。
ミルウォーキーでの生活が始まってまだ2か月。まだまだ生活の基盤が完璧に整ったわけではありませんが、着々と一歩ずつ、めげたり悩んだりしながら進んでいます。

アメリカでの初運転