国際交流基金
日本研究フェローセミナー<研究報告>
「日本現代詩のヒンドゥスターニ語訳における空間の創出」
今回のセミナーでは、インド、デリー大学の博士課程に在籍する研究者が、「日本現代詩のヒンドゥスターニ語訳における空間の創出」というテーマで、翻訳という観点から見た現代日本詩について研究発表を行います。日本研究に携わる多くの皆様にとって興味深い内容だと思われますので、ご参加を心よりお待ちしております。
概要
日時 | 2018年4月18日(水曜日)18時~19時 |
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場所 | 国際交流基金本部 9階 第2セミナー室 住所:東京都新宿区四谷4-4-1 アクセス |
使用言語 | 日本語(通訳はありません) |
定員 | 30名 |
お申し込み | 入場無料 どなたでもご参加いただけます。ご参加を希望される方は、2018年4月17日(火曜日)までにお名前、所属先、連絡先(電話番号、ファックスまたはメールアドレス)を日本研究・知的交流部(担当:松本/田村)までご連絡ください。Eメールによる連絡の際は、標題に【フェローセミナー:日本現代詩】と明記していただきますようお願い致します。 |
プログラム |
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発表概要
近年、日本でも、海外でも翻訳学の研究が勢いを得てきています。日本に出回っている文学の大半が翻訳文学でもあります。しかし、インドでは、文学翻訳はそれほど注目を浴びていなく、翻訳されている海外の文学もかなり少数であります。日本でも、文学の翻訳や日本詩の英訳詩集が多く存在していても、翻訳方法は勿論、日本現代詩をヒンデゥスターニ語に訳 した際のプロセス・問題点などを提示した研究はほとんど行われていません。インドでも日本文学翻訳行為には興味が増してきていますが、詩の翻訳におけるプロセスや方法などをまったく研究されていないことから、このような研究をしようと思ってきました。以前から詩そのもの対して興味が高くて、日本現代詩の翻訳を行っている中、詩そもそもはどんなも のなのかを考え始めました。様々な翻訳者が翻訳のやり方に関して意見を述べていますが、 翻訳の目から、詩の特徴を考えていないと思います。この度は、日本詩のヒンドゥスターニ語訳をする観点から、「詩」はあくまでも、「意見」だという観点から見た上で、その翻訳 はある「意見」に対する「判断」(翻訳者の判断)であることを明らかにしたく思います。 このような観点を持った上で翻訳は、対象言語でも、その詩的空間の創出につないでいくことを検討します。現代詩人の谷川俊太郎、茨城のりこ、多田智満子などの詩を扱って、詩の翻訳での空間創出を考えます。
[お問い合わせ]
国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
日本研究・知的交流部 アジア・大洋州チーム
担当:松本、田村
電話:03-5369-6070 ファックス:03-5369-6041
Eメール:JF_Fellowship@jpf.go.jp
(メールを送る際は、全角@マークを半角@マークに変更してください。)