コートジボワール(2020年度)

日本語教育 国・地域別情報

2018年度日本語教育機関調査結果

2018年度日本語教育機関調査結果に関する帯グラフ。機関数は11件、教師は16名。初等教育は382名で全体の11.3%、中等教育は2,626名で全体の77.4%、高等教育は341名で全体の10.1%、学校教育以外は43名で全体の1.3%。

(注) 2018年度日本語教育機関調査は、2018年5月~2019年3月に国際交流基金が実施した調査です。また、調査対象となった機関の中から、回答のあった機関の結果を取りまとめたものです。そのため、当ページの文中の数値とは異なる場合があります。

日本語教育の実施状況

全体的状況

沿革

 1996年に、ココディ大学(同国の3つの国立大学のうちの1つ、現フェリックス・ウフウェ・ボワニ大学)にて日本語教育が開始された(内戦により2003年に中止)。その後、2005年にはMISAManagement Informatique Sports et Arts、私立中学・高校)、2012年には公立アラサン・ウワタラ・ブアケ大学等、複数機関で日本語講座が開講され、入門~初級レベルの日本語授業が行われている。

背景

 日本に対する理解度は一般に高いとは言えないが、電化製品や自動車などをはじめとする技術力の高さや経済成長の歴史への関心は高い。また、近年テレビ放映されている日本のアニメやドラマ等が日本に対する関心の高揚に貢献している。なお、柔道・空手を通じた日本の武道への関心も高い。

特徴

 元国費留学生や国際交流基金の研修で日本に滞在した経験のあるコートジボワール人教師らが日本語授業を行っている。2019年5-6月にはアラサン・ウワタラ・ブアケ大学のンドリ・アルフォヌス・レノ教師が国際交流基金の日本語教師研修に参加した。
 現在、アビジャン、ヤムスクロ、ブアケの各都市において、複数機関が入門~初級レベルの日本語授業を行っている他、インターネット等を通じて独学で日本語学習に取り組む学習者も存在する。

最新動向

 2016年12月に、アビジャン市にある国際バイリンガル・アフリカ大学(Université Internationale Bilingue Africaine)にて、コートジボワールで初めての日本語能力試験(JLPT)が実施された。その後も2019年に至るまで毎年実施されている(2020年については、新型コロナウイルスの影響により、実施中止)。

教育段階別の状況

初等教育

 日本語教育の実施は確認されていない。

中等教育

 基本的に日本語教育は実施されていないが、私立グループ・スコレール・ニッポン(Groupe Scolaire Nippon)等において、日本語授業が行われている。

高等教育

 公立アラサン・ウワタラ・ブアケ大学等において、外国語の選択科目として日本語授業が行われている。

学校教育以外

 学生日本友の会がアビジャン市に立ち上げた明治文化学院が、主に成人を対象に、初級日本語授業を週1回3時間実施している。

教育制度と外国語教育

教育制度

教育制度

 6-4-3制。
 小学校が6年間(6~12歳)、前期中等教育機関の中学校が4年間(12~16歳)、後期中等教育機関の高校が3年間(16~19歳)でバカロレア受験。
 その後の高等教育機関は次のサイクルで進級する。

  • 第1サイクル:学士(3年)
  • 第2サイクル:修士(2年)
  • 第3サイクル:博士(3年)

 ほかに技術学校(2年)、エンジニア養成学校(3年)、公務員養成学校ENA(2年、ただし入学には3年の職務経験を要する)、教員養成学校ENS(小学校、中学校、高校用)がある。

教育行政

 初等、中等教育機関:国民教育省が管轄している。
 大学、グランゼコール:高等教育・科学研究省が管轄している。

言語事情

 公用語はフランス語。その他、約60の民族語が存在する。

外国語教育

 6年間の初等教育課程においてはフランス語のみを履修する。
 4年間の中等教育課程のうち、前半2年は英語(必修)、後半3年は英語に加え、第二外国語(ドイツ語またはスペイン語)を履修する。
 高等教育では、中等教育課程で選択した2言語(英語とドイツ語またはスペイン語)を引き続き履修する。

外国語の中での日本語の人気

 他の外国語(英語、ドイツ語、スペイン語)と比較すると学習者の数は少ないが、一部学生や一般市民の間で日本語学習に対する関心が高い層が存在する。

大学入試での日本語の扱い

 大学入試で日本語は扱われていない。

学習環境

教材

初等教育

 日本語教育の実施は確認されていない。

中等教育

 MISA:『Manekineko japonais』(Elipses Marketing)等の他、自作教材、インターネット上の教材等を使用。

高等教育

 アラサン・ウワタラ・ブアケ大学:『みんなの日本語』(スリーエーネットワーク)を使用。

学校教育以外

 明治文化学院:『Grammaire japonaise systématique』(J.Maisonneuve)等の他、自作教材、インターネット上の教材等を使用。

IT・視聴覚機材

 日本語教育へのIT・視聴覚機材の使用は確認されていない。大学及び私立の語学学校では、インターネットを利用した情報収集の方法を指導しているほか、日本語学習のサイトやアプリ、日本関係のサイトなどを学生に紹介している。学生との連絡や宿題の提出をEメールで行うこともある。

教師

資格要件

初等教育

 日本語教育の実施は確認されていない。

中等教育

 国際交流基金の研修で日本に滞在した経験のあるコートジボワール人教師が日本語を教えている。

高等教育

 元国費留学生及び国際交流基金の研修で日本に滞在した経験のあるコートジボワール人教師が教えている。

学校教育以外

 国際交流基金の研修で日本に滞在した経験のあるコートジボワール人教師が教えている。

日本語教師養成機関(プログラム)

 日本語教師養成を行っている機関、プログラムはない。

日本語のネイティブ教師(日本人教師)の雇用状況とその役割

 日本語のネイティブ教師は雇用されていない。

教師研修

 現職の日本語教師対象の研修はない。

教師会

 教師会は存在しないが,現地の日本語教師が主体となって2018年に日本語教育の普及を目的とした緩やかなネットワーク(Association des enseignants bénévoles de langue japonaise)が作られ、ヤムスクロで会合を開催した。

日本語教師派遣情報

国際交流基金からの派遣

国際協力機構(JICA)からの派遣

 国際交流基金、JICAからの派遣は行われていない。

その他からの派遣

 (情報なし)

シラバス・ガイドライン

 統一シラバス、ガイドライン、カリキュラムはない。

評価・試験

評価・試験の種類

 2016年12月以降、日本語能力試験(JLPT)が実施されている。

日本語教育略史

1996年 ココディ大学にて日本語・日本文化コース開講
2003年 内戦により上記コースが中止
2005年 MISAで入門レベル日本語講座開講
2009年 学生日本友の会で入門レベル日本語講座開講。私立グループ・スコレール・ニッポンが設立され、日本語教育を開始
2012年 公立アラサン・ウワタラ・ブアケ大学で初級レベル日本語講座開講
2015年 公立アラサン・ウワタラ・ブアケ大学がJFにほんごネットワークに加入
2016年12月 日本語能力試験 実施

参考文献一覧

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