ジブチ(2020年度)
日本語教育 国・地域別情報
2018年度日本語教育機関調査結果
なし
日本語教育の実施状況
全体的状況
沿革・背景・特徴
独立以来の友好国として親日感情が強く、日本文化・日本語への関心も高い。町中を歩いていても、アジア人が「ありがとう」や「こんにちは」といった日本語で声をかけられる機会も多い。他方で、JICA海外協力隊員や自衛隊員がボランティアベースで定期的に日本語教室を開催しているものの、継続的・体系的に日本語を学べる機関は存在せず、高まる日本語学習ニーズに十分に応えることができていない。
最新動向
特になし。
教育段階別の状況
初等教育
日本語教育は実施されていない。
中等教育
日本語教育は実施されていない。
高等教育
日本語教育は実施されていない。
その他教育機関
2011年以来、青年海外協力隊の個人活動として、ジブチ市内の市民集会所で日本語教育が行われている。
教育制度と外国語教育
教育制度
教育制度
5-4-3制。
2000年から初等教育(5年)・中等教育(4年)を義務化(6歳から15歳までの9年間)している。その後は、普通高校(3年)と職業専門高校(4年)に分かれる。高等教育機関の数及び種類は少なく、大学は2006年に開校したジブチ大学(国立)1校のみである。 (2019年時点)また、ジブチ大学の中でも工学部に関しては、5年制の学士・修士を併せた課程を設け、独自の入学試験を課すなど、エリート教育も進められている。他方、私立校に関しては独自のシステムとして、計10年間の小中一貫教育を実施しているところもある。
教育行政
初等・中等教育は国民教育・職業訓練省(Ministere de l’Education Nationale et de la Formation Professionnelle)が管轄し、高等教育及び高等研究機関は高等教育・研究省(Ministere de l’Enseignement Superieur et de la Recherche)が管轄する。(2019年時点情報)
言語事情
公用語はフランス語及びアラビア語。他方、教育はすべてフランス語で行われており、アラビア語は第二外国語として学ぶのみであるため、一般的にはフランス語が用いられる。日常会話としては現地語であるソマリ語及びアファール語も使用される。
外国語教育
学校教育課程においては公用語としてフランス語及びアラビア語が必修科目とされている。中等教育課程から英語を必修科目としている。(2019年時点情報)
外国語の中での日本語の人気
英語の補習校はいくつか存在し、職を得るために英語の習得を志向する人は多い。加えて、米軍兵ボランティアによる英語教室も各地で開かれている。フランス語については、旧植民地であることに加え、アンスティチュ・フランセ(仏文科会館)をはじめとする仏政府の広報文化戦略が奏功し、現在でも高いビジビリティが確保されている。日本に対しては、独立以来長年にわたりジブチを支援してきた友好国として親日感情が強く、日本文化への関心も高い一方で、ジブチにおいて日本文化に実際に触れる機会が限られているため、より積極的な広報文化活動が求められている。2009年からソマリア沖海賊対処部隊を派遣する自衛隊の存在や根強いポップカルチャー人気等に伴い日本語を習得したいとの声は強いが、日本語教育を受けることができる機関が存在しないため、こうした声に十分に応えられていない。(2019年現在)
学習環境
教材
JICA海外協力隊の有志が独自に編成した教材が使用されている。また、2013年8月の安倍総理ジブチ訪問時、日本のODAによって建設された「フクザワ中学校」に対して、『みんなの日本語』スリーエーネットワーク(スリーエーネットワーク)、「日本語教授法シリーズ」国際交流基金(ひつじ書房)等の日本語学習者用教材・日本語教師用教材を含む「安倍文庫」約100冊が寄贈された。(2019年現在)
日本語教育略史
2011年 | JICA海外協力隊有志により、ジブチ市内のコミュニティ開発センターにて日本語教育開始 |
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