国際交流基金賞50周年記念 泰日経済技術振興協会からのメッセージ

平成25(2013)年度 国際交流基金賞
泰日経済技術振興協会
[タイ]
国際交流基金賞50周年お祝いの辞
この度、国際交流基金賞が50周年を迎えられましたこと、誠におめでたく心よりお慶び申し上げます。

本賞は国際交流基金の設立翌年の1973年から始まっているとのことですが、我々泰日経済技術振興協会(TPA)もまた同じ年にタイで設立されました。
1970年代は日本が高度経済成長を続け世界へ積極的に扉を開き、国際相互理解や友好親善促進に取り組み始めた時代でした。そのような時代にタイでも元日本留学生・研修生が、タイ日両国間の友好親善と産業発展を進めていくためTPAを設立しました。この50年の間、我々はタイ最大の民間日本語学校として、延べ30万人以上の日本語学習者を育て、また在タイの日本人へのタイ語教育などにも取り組み、両国の民間交流の促進や産業人材育成に取り組んできました。その取り組みを評価いただき、2013年に国際交流基金賞をいただいたことは、我々TPAにとり望外の喜びであり大変名誉なことであります。
しかしこのような我々の活動は、日本語書籍や日本語教科書の翻訳出版の支援、或いは日本語教師の日本での長期研修やタイにおける日本語教師セミナーの実施といった国際交流基金の重層的な支援なしには成し遂げられないことであったと確信しております。あらためまして感謝を申し上げます。
ここ数年は世界中に広がった感染症により人々の交流に深刻な影響をもたらしました。しかし、我々はここで歩みを止めることなく、更にタイ日両国間の交流に貢献できるよう取り組みを深化させて行きたいと思います。
あらためまして、国際交流基金賞50周年に敬意を表しますと共に、次の50年へ向けて共に歩んでいきましょう。
泰日経済技術振興協会(TPA)
会長 プラユーン・シオワッタナー
(原文 日本語)