国際交流基金賞50周年記念 サラマンカ大学スペイン日本文化センターからのメッセージ

平成30(2018)年度 国際交流基金賞
サラマンカ大学スペイン日本文化センター
[スペイン]
サラマンカ大学スペイン日本文化センターは、2018年に国際交流基金賞を受賞するという名誉にあずかりました。

スペインの個人あるいは団体として初の受賞であったため、スペインの学術界、文化界において特に重要な意味を持つ出来事として注目を浴びました。2018年はちょうど、西洋で最古の大学のひとつであるサラマンカ大学が創立800周年を迎えた特別な節目の年でもありました。
この50年間の受賞者リストを見ると、歴代のかくも立派な受賞者や受賞団体の中では取るに足らない存在のように感じられる一方、受賞したことに一層の誇らしさも覚えます。
基金賞を受賞したおかげで、日本文化と日本語の普及に努めた25年間の活動は無駄ではなかったと確信することができました。また受賞は間違いなく、日本語のみならず、舞台芸術、音楽、文学、科学など、互いを尊重し実りある友好的な協力関係を続けている日本とスペインの両社会が関心を抱く幅広い分野へと、私たちの活動の幅を広げる動機にもなりました。
これは日本サラマンカ大学友の会および在スペイン日本国大使館の貴重な助力なしには、なしえなかったでしょう。両機関のトップが、私たちの活動の意義を認め後押ししてくれました。
スペイン日本文化センターは、最も力強いパートナーのひとつとして国際交流基金に信頼を寄せ、基金が実施する取り組みに敬意を払っています。
スペイン日本文化センター所長として、サラマンカ大学総長に代わり、日本文化に関心を持つ個人や団体の間で最も栄誉ある国際賞を授与してくださったことに改めて感謝申し上げます。
スペイン日本文化センターは、スペイン国内の小さな日本であり、国際交流基金に私たちの活動を評価し、支援していただけて光栄に存じます。相互理解を深めるこうした取り組みを、今後も続けていければと思います。
サラマンカ大学スペイン日本文化センター所長
ホセ・アベル・フローレス
(原文 英語)