1996年度国際交流基金地球市民賞 受賞団体

多様な文化の共生の推進

1996年度 受賞

特定非営利活動法人 IVY(旧日本国際ボランティアセンター山形)

山形県山形市

代表者
枝松 直樹
設立年
1991年
ウェブサイト
http://ivyivy.org/
ソーシャルメディア
https://www.facebook.com/npoivy/?fref=nf
IVY(旧日本国際ボランティアセンター山形)の写真

活動内容

IVY(旧日本国際ボランティアセンター山形)は、山形県内で外国人花嫁の在住する農村部を中心に日本語教室、医療情報提供・通訳派遣、多文化理解講座等の支援・交流プログラムを実施しています。医療相談には医師をはじめケースワーカー、栄養士等専門性の高いスタッフが参加しています。外国人支援体制の整っていない地域においてこれらの活動が一つの核となり、外国人の「こころの拠り所」となっており、海外にも活動拠点をもち相互交流に努めるなど、地域における在日外国人支援型交流は時代を見据えた先駆的な活動となっています。

受賞後の変化

県内での団体の認知度が上がり、社会的信用が得やすくなりました。受賞したことで、活動するスタッフが、自分たちの活動に自信を持つようになったように思います。

これからのビジョン

昨今、子どもの貧困が話題になっていますが、外国ルーツの母子はことばや制度の問題からより貧困に陥りやすい環境にあります。子どもたちが夢をあきらめないで保持していけるよう、親の支援と並行して直接子どもに働きかける活動もしていきたいです。

最新の活動

  • IVY(旧日本国際ボランティアセンター山形)の最新の活動1
  • IVY(旧日本国際ボランティアセンター山形)の最新の活動2

2016年10月に開催した第10回日本語スピーチコンテストには、インドネシアの方等計8名が出場し、職場等で体験したことを原稿を見ないで堂々と発表しました。国境をまたいできた若者達の独特の感性と勢いを感じた第10回大会でした。


文化・芸術による地域づくりの推進

1996年度 受賞

認定特定非営利活動法人 メイあさかセンター

埼玉県朝霞市

代表者
尾池 富美子
設立年
1988年
ウェブサイト
http://mayasaka.net/
ソーシャルメディア
https://www.facebook.com/mayasaka2001/?fref=ts
メイあさかセンターの写真

活動内容

メイあさかセンター(旧MAY文庫)は、朝霞市内の学校とマレーシアの学校との児童絵画の交換を通じて、子どもたちの友好親善と国際理解教育に寄与しています。代表の尾池さんが家族のマレーシア単身赴任をきっかけに始めた小さな活動に、共感する人々が加わって市民ボランティア組織へと発展し、特技を持つ各サポーターの活躍が組織に多様性と活力をもたらしています。現在では、交流が定着して参加校数や交換する作品数の規模も広がり、大都市の住宅地域における文化振興の試みは、市民の社会参画に一つの新しい形を示しています。

受賞後の変化

受賞を機会に各報道機関により受賞や活動の趣旨や様子を取り上げて頂き、広く活動の趣旨が当時よく知られました。副賞を活用して事務所を開設することが出来ました。20周年の2007年には助成財団より大きな支援金を受けて記念事業として出版することが出来ました。同年度の定例事業が同国との修好50周年記念事業に指名され、2010年には外務大臣表彰、草の根の相互理解、友好事業として天皇・皇后両陛下とマレーシア王室にも多大の評価と親しくお話の言上申し上げる望外の光栄を頂きました。また、来年度は定例の事業を30周年記念として持つ企画であります。日馬修好60周年事業とコラボするよう努力します。受賞が平成9年ですから、もう、昔のこととして、今日は授賞のことを知る方は少なくなっています。

これからのビジョン

30年間のマレーシアの発展は著しく、今後は両国より対等な友誼・交流として、児童・生徒を間に両国の図工・美術教育のシェアを協働で推進して双方向の向上のためのプログラムを工夫していきます。日本と異なる多文化・多宗教・多民族・多言語の共生社会から学ぶことも多いので、より活発な活動を展開していこうと思います。

最新の活動

  • メイあさかセンターの最新の活動1
  • メイあさかセンターの最新の活動2

2016年度の行事
・セランゴール州Gombak地方教育事務所との共催による、日馬学生絵画作品展と日本の美術及び図画工作、小中学校カリキュラム・指導要領による現地教師・職員のセミナー・ワークショップの実施
・サバ州教育局とサバ州図書館局との共催で日馬学生絵画作品展と日本の美術及び図画工作、小中学校カリキュラム・指導要領による現地教師・職員のセミナー・ワークショップの実施
・ペナン州ペナン教育局及び同州ペナン州公立図書館との共催による日馬学生絵画作品展の実施と荒川区立原中学校教師3名・学生4名のStudy & Home Stay Tour To Malaysiaの実施
・ペナン州ペナン教育局より同州小学生17名と教師・職員4名のStudy & Home Stay Tour to Japanの受け入れ。29軒にお世話になりホームステイ。
・絵を通じての友好基本の交換が第59回の作品募集中

受賞団体からのコメント

・中学生の絵画作品を学校単位でご提供ください。(作品は返却しません。国際友好賞状を贈ります。)
・セミナー& ワークショップでマレーシアへ出向ける教職経験者を求めます。
・30周年事業に向けて、マレー語や英語・タミール語の堪能な方のボランティアでの活動可能者を求めます。(費用弁償はいたします)
・教材としてマレーシアの児童・生徒の絵画作品を貸し出します。
・総合の時間の国際理解教育の多文化共生の授業講師を派遣できます。


市民連携・国際相互理解の推進

1996年度 受賞

長崎県世界青年友の会

長崎県西海市

代表者
福喜 哲史
設立年
1985年
長崎県世界青年友の会の写真

活動内容

長崎県世界青年友の会は、過疎化が進む離島を拠点として、青年達を中心に独自の国際交流と地域おこしに取り組んでいます。ホームステイを地域に定着させるほか、マレーシア派遣交流事業「チャンポール計画」では独自プログラムを実施し、地域の若い世代に異文化体験の機会を提供することで相互交流・協力を図っています。同国の青少年団・舞踊団の受入れも開始し、さらにブルネイを派遣先に加えるなど確実に活動を広げており、地域に深く根ざしつつ海外へ目を向ける姿勢は、離島が多く県内の意思疎通が難しい長崎にあって草の根交流の広域化に貢献しています。

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