2001年度国際交流基金地球市民賞 受賞団体
2001年度 受賞
公益財団法人 豊田市国際交流協会
愛知県豊田市
- 代表者
- 豊田 彬子
- 設立年
- 1988年
- ウェブサイト
- http://tia.toyota.aichi.jp/
- ソーシャルメディア
- https://www.facebook.com/toyotatia

活動内容
豊田市国際交流協会は、外国人集住地域における多文化共生という難しい課題に、地域のボランティア主導で取り組んでいます。在住外国人への生活相談、就学困難な外国人児童に対する日本語指導などニーズにきめ細かく対応しています。東海地域における国際交流・国際理解教育の担当者を対象としたセミナーも開催し、今後多くの自治体で外国籍住民の増加が予想されるなか、多文化共生を模索する先駆的な取り組みです。
受賞後の変化
活動の主体であるボランティアの皆さんの日々の取組みが評価されたということで、受賞の喜びをいろいろな方と共有しました。これによって協会が特別大きく変わるということはなく、常に時代のニーズを的確に捉えながら、皆で知恵を出し合ってできることに真摯に取り組むという姿勢を貫いています。
これからのビジョン
「市民が主体の国際交流」の仕掛け人として、楽しさや斬新さを織り込んだ活動をしていきたいと思っています。また、これからの世界を担う子どもたち(国籍問わず)が、国際人として成長するよう、さまざまな機会を提供していきたいと思っています。
最新の活動
2005年の愛・地球博での経験を活かし、2019年のラグビーワールドカップ開催に向け、外国人おもてなし推進事業に2016年度より取り組んでいます。これを契機に、市民レベルでの交流がますます深まることを期待するとともに、豊田市の多面性を世界に発信してきたいと思います。
2001年度 受賞
東近江大凧保存会(旧八日市大凧保存会)
滋賀県東近江市
- 代表者
- 大西 清
- 設立年
- 1953年

活動内容
東近江大凧保存会は、地元の伝統文化財である大凧の保存継承を目的として発足しました。その活動は、凧を通じて世界各国と結びつき、世界凧博物館八日市大凧会館の設立にも繋がっています。百畳もの大凧を揚げるには多くの曳き手が必要なため、海外遠征には現地の人の協力が不可欠です。凧を揚げるという共通目的のもとに力を出し合った経験、培われた友情が世界各地に拡がり、年1回開催の八日市大凧まつりへの海外チーム参加や、「世界凧博物館八日市大凧会館」における海外凧の収集・展示に繋がるなど、交流は拡大しています。
受賞後の変化
受賞後の平成15年にはマレーシアのパシグダン国際凧揚げ大会に20畳敷大凧で参加しました。また、世界凧博物館東近江大凧会館には、世界各国からの凧が多く寄せられるようになり、情報の発信と収集が以前に比べて増えています。
これからのビジョン
昨年の東近江大凧まつりで大凧の落下による大惨事が起こったため、今後の大凧まつりの再開については現在未定です。しかし、凧作りの指導や市内の小学5~6年生の子ども達による8畳敷大凧の教室「チャレンジ“大凧”2020」、成人を祝う20畳敷大凧の製作等は地道に続けていきたいと考えています。
最新の活動
9月から始めた「チャレンジ“大凧”2020」の8畳敷大凧が完成し、11月20日(日)静岡県浜松市で開催された『全国凧揚げ浜松大会』に総勢45人で参加しました。11月12日(土)にのりつけ式が行われ「祝新成人20畳敷大凧」の製作が始まりました。
2001年度 受賞
社会福祉法人 こころの家族 特別養護老人ホーム故郷の家
大阪府堺市
- 代表者
- 尹 基
- 設立年
- 1989年
- ウェブサイト
- http://www.kokorono.or.jp/

活動内容
こころの家族 特別養護老人ホーム故郷の家は、故郷を離れて老後を送ることを余儀なくされた在日コリアンが、安らぎのなかで余生を過ごせるよう設立されました。日本人高齢者のデイサービス受け入れ、地域住民との交流イベント開催など、日韓交流の場となっています。韓国の孤児院「木浦共生園」の運営に一生を捧げた故田内千鶴子氏の生涯を綴った日韓合同映画「愛の黙示録」の上映活動や、在日コリアンと日本人、外国人が共に暮らすことのできる老人ホーム「故郷の家・神戸」を完成させ、地域における多文化共生の先駆的実践を行っています。
受賞後の変化
名誉ある賞をいただき、感謝しています。やってきたことの正しさを認められたようでうれしく、次の目標に向かってすすんでいくための力になりました。
これからのビジョン
2016年11月に東京に老人ホーム「故郷の家・東京」を解説しました。しかしまだまだ在日韓国老人をはじめ、私たちの活動を待っているひとがたくさんいます。
最新の活動
2016年11月に東京に「故郷の家・東京」ができました。
受賞団体からのコメント
利用者の方ひとりひとりに、ボランティアがきてくれたらすばらしいです。イベントや企画をもった方はもちろん、仕事や学校の行きかえりに「こんにちは」と一言だけでもいいので、よってくれたらうれしいです。