2005年度国際交流基金地球市民賞 受賞団体

市民連携・国際相互理解の推進

2005年度 受賞

特定非営利活動法人 チェルノブイリへのかけはし

北海道札幌市

代表者
野呂 美加
設立年
1992年
ウェブサイト
http://www.kakehashi.or.jp/
ソーシャルメディア
https://www.facebook.com/npokakehashi/
チェルノブイリへのかけはしの写真

活動内容

チェルノブイリへのかけはしは、チェルノブイリ原発事故の被災者の救援活動として、日本へ転地療養に招く保養運動を行っています。また、福島原発事故の被災者の救援活動と啓蒙も行っています。ベラルーシでは、国際文化交流劇団「曼珠沙華」が公演を行うなど、現地との交流も継続、これまで招へいした児童数は、2010年までに延べ648名にのぼります。招へいした児童の中から、北海道大学に留学する子どもも出て、地球的規模の災害が増えている現在、単なる物質的支援にとどまらない相互交流を実践しています。

受賞後の変化

「保養運動」そのものが日本であまりに知られていませんでしたが、多くのマスコミ・テレビに取材を受ける機会をいただき、事業内容を知っていただく機会になりました。カナダなど海外の団体から、相互視察を行うなど、活動が広がりました。また、救援の対象であった、ベラルーシ政府対応も好意的になりました。

これからのビジョン

◆ベラルーシと日本の交流事業
・慰問公演事業
1999年からはじまった、ベラルーシの被災地域への劇団「曼珠沙華」の慰問公演事業は、通算7回。最近の3回の公演ではベラルーシ政府の後援・共催、資金協力があり、慰問公演から文化交流へと発展をしてきております。また、これまで招聘した里子たちも、この事業の遂行に多大な協力をしてくれるため、多方面に広がりを見せています。
・ベラルーシと日本の子どもたちの交流・保養事業
3)チェルノブイリ・ミニ資料館
これまでの25年間の活動と交流の資料を事務所をミニ資料館に改造。一人でも多くのかたに事故を乗り越えたベラルーシの人々の声を伝えていきたいと思います。

最新の活動

  • チェルノブイリへのかけはしの最新の活動1
  • チェルノブイリへのかけはしの最新の活動2

2016年はチェルノブイリの原発事故から30年という節目の年でしたので、里親訪問事業を行いました。大きくなった子どもたちと里親さんたちが再会をとげ、心の交流を深めることができました。


文化・芸術による地域づくりの推進

2005年度 受賞

浅賀正治(個人)

茨城県桜川市

代表者
浅賀 正治
設立年
1994年
ウェブサイト
http://son4771s.tsukuba.ch/
浅賀正治(個人)の写真

活動内容

浅賀正治氏は、石彫刻家として腕を競いあうことを目的として、海外からアーティストを私費で招へいし、滞在しながら制作するアーティスト・イン・レジデンス(AIR)を運営しています。アフリカやブルガリアから石彫刻家を招き、自宅に滞在してもらい、作品制作を共に競いあうプログラムを実施しています。自治体主導のAIR事業が多い日本国内において、私費を投じてAIRを運営しており、海外のアーティストに対しては地域文化への理解を高める機会を提供するとともに、石彫刻の盛んな地域の活性化にも貢献しています。

受賞後の変化

授賞はこれまでやってきた努力に対する自分への励みになりました。更に広い志を日本人として世界に発信し続けていきたいと考えています。そして、全ての文化は郷土愛が根幹にあると感じています。

これからのビジョン

世界と日本の石文化の発展、そして石文化の果たす使命を若い人たちをはじめとする多くの人に分かりやすく伝えていきたいです。

最新の活動

  • 浅賀正治(個人)の最新の活動1
  • 浅賀正治(個人)の最新の活動2

活動は、2005年の授賞以降も継続的に発展しており、ブルガリア国以外の人々からの要望にも応えています。各国からの問い合わせに日本の外交の末端を自力で手伝っている手ごたえを感じます。

受賞団体からのコメント

石文化は世界平和の基を成す文化の一つです。石のある現地でのみ制作が可能です。時代や国境を越えた人々の誓いとなり、現代にも伝えられ、未来へまた伝えられます。


文化・芸術による地域づくりの推進

2005年度 受賞

Genki青年会

高知県高知市

代表者
ナオミ ロング
設立年
1996年
ウェブサイト
http://tosabenmusical.blogspot.jp/p/genki.html
ソーシャルメディア
https://www.facebook.com/genki.tosaben/?fref=ts
Genki青年会の写真

活動内容

Genki 青年会は、高知県内で語学を教える外国人を中心とした団体で、1996年から毎年、日本人ボランティアや地域住民の協力のもと「土佐弁ミュージカル」の公演を行っています。外国人の役者が高知県民にとって身近な土佐弁で演技やダンスを披露することにより、草の根の国際交流を深めています。土佐弁の素晴らしさを発信し、自分たちで脚本を執筆、演出、上演という一連の過程をボランティアとして参加。公演では募金活動を行い、海外留学を希望する県内の中高大学生への助成金としており、次世代の国際的なリーダーを育成することも目的の一つとしています。

受賞後の変化

副賞で海外留学助成の拡充や公演活動を知らせるホームページが作成できました。

これからのビジョン

2015年は申込者が少なく、助成金をひとつしか渡せませんでした。できれば助成金をもっと渡したいと思います。助成金に対する意識や関心を増やすために地域の国際交流団体や学校とのコミュニケーションやPRの活動を積極的に行いたいと思います。

最新の活動

  • Genki青年会の最新の活動1
  • Genki青年会の最新の活動2

2017年の土佐弁ミュージカルの準備が始まりました。ゴーストバスターズという映画に基づいて「土佐バスターズ」という土佐らしいテーマが決まりました。公演は4月に行う予定です。

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