第5回アフリカ開発会議(TICAD Ⅴ)パートナー事業 「小沢剛 高木正勝 アフリカを行く」展 ―日本とアフリカを繋ぐ2人のアーティスト―

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国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は、6月に横浜で行われる第5回アフリカ開発会議(TICAD Ⅴ)にあわせ、「小沢剛 高木正勝 アフリカを行く」と題した展覧会をヨコハマ創造都市センターにて5月25日(土)~6月9日(日)まで開催します。
小沢剛氏はガーナへ、高木正勝氏はエチオピアに渡航し、それぞれのアフリカ体験をベースに制作した新作を発表いたします。日本とアフリカをつなぐこの2人のアーティストの作品を通して、等身大のアフリカへと誘います。
また、同会場地下1階スペースでは、アフリカ映画の特別上映会を同時開催します。過去に日本で上映され、好評を博した作品を中心に、長短編合わせて約30本の劇映画及びドキュメンタリーを上映する予定です。

「をちこちMagazine」に、出品作家の小沢剛氏、高木正勝氏、キュレーターの神谷幸恵氏による寄稿を掲載しました。

第5回アフリカ開発会議

第5回アフリカ開発会議(TICAD Ⅴ
アフリカ開発会議(TICAD)は、日本政府が国連、世界銀行等と共催するアフリカの開発をテーマとする国際会議です。今年はその第5回目が横浜市において6月1日(土)~6月3日(月)に開催されます。

帰って来たDr.Nの写真1
小沢剛
「帰って来たDr.N
© The Japan Foundation
Photo: Keizo Kioku

うたがきの写真1
高木正勝
「うたがき」
© The Japan Foundation
Photo: Keizo Kioku

展覧会概要

会期 2013年5月25日 土曜日 から 6月9日 日曜日 11時から19時
会場 ヨコハマ創造都市センター  (横浜市中区本町6-50-1)
地上1階      小沢剛展「帰って来たDr.N
地上3階       高木正勝展「うたがき」
地下1階スペース   アフリカ映画特別上映会
入場 無料
主催

独立行政法人国際交流基金 (ジャパンファウンデーション)

関連イベント

※イベントは終了しました。

5月25日(土曜日)18時30分
高木 正勝(本展出展作家)×川瀬 慈(映像人類学研究者・国立民族学博物館助教)

※イベントは終了しました

エチオピアでのハードな撮影旅行に臨んだ高木さん、エチオピアの音楽や芸能をはじめとするアフリカの無形文化を研究する川瀬さん、それぞれフィールドは違うものの映像作家として活動するお二人に、エチオピアの魅力や映像の持つ力について語っていただきます。思いがけない撮影秘話が飛び出すかも?
会場:ヨコハマ創造都市センター 3F (〒231-8315 横浜市中区本町6-50-1)
定員:50名 無料 ※先着順

5月26日(日曜日)14時00分
小沢剛(本展出展作家)×小林正人(画家)
モデレーター:神谷幸江(広島市現代美術館)

※イベントは終了しました

テーマ:Dr.Nのルーツ、野口英世を語る。
アフリカに最もゆかりの深い日本人の一人、千円札の顔でもある野口英世について、
敬意と愛着を寄せる2人のアーティストが語り尽くします。
今回発表される新作《帰って来たDr.N》が生まれた経緯、第一世代の国際人である野口の様々な顔、
日曜画家でもあった野口、などインスピレーションに富んだ人物をアーティストからの視点で掘り下げていきます。
会場:ヨコハマ創造都市センター 1F 
定員:50名 無料 ※先着順

作家略歴

小沢剛(おざわつよし)の画像

小沢剛(おざわつよし)

1965年東京生まれ。東京芸術大学在学中から、風景の中に自作の地蔵を建立し、写真に収める《地蔵建立》開始。93年から牛乳箱を用いた超小型移動式ギャラリー《なすび画廊》や《相談芸術》を開始。99年には日本美術史の名作を醤油でリメイクした《醤油画資料館》を制作。2001年より女性が野菜で出来た武器を持つポートレート写真のシリーズ《ベジタブル・ウェポン》を制作。2004年に個展「同時に答えろYesNo!」(森美術館)、09年に個展「透明ランナーは走りつづける」(広島市現代美術館)を開催。

「帰って来たDr.N」 

現代美術家・小沢剛が向かったのはアフリカ・ガーナ。そこは福島生まれの細菌学者で千円紙幣の顔としてもおなじみの野口英世(1876-1928)が、黄熱病の研究に向かった地でもあります。
幼くして左手に大やけどを負うも、持ち前の勤勉さと努力によって国際的な名声を得るに至った偉人である一方で、破天荒な側面も持ち合わせた野口の足跡を小沢は訪ねて旅をしました。そして野口の生涯に独自の解釈とフィクションを交え、日本とアフリカをまたにかける、荒唐無稽でユーモアあふれる人物「Dr.N」を生み出したのです。小沢の思い描く「Dr.N」の人生物語は、ガーナの絵師たちの手で、アフリカの街角を飾るポピュラーな看板絵のスタイルで描き出されます。
小沢が一人の人物を巡ってくり広げるこの新作は、過去と現代、史実と空想を結びつけながら、ガーナと日本、さらに福島について考えることへと誘います。

帰って来たDr.Nの写真2 帰って来たDr.Nの写真3 帰って来たDr.Nの写真4

高木正勝(たかぎ まさかつ)の画像

高木正勝(たかぎ まさかつ)

映像作家/音楽家 1979年生まれ、京都府在住。 自ら撮影した映像の加工やアニメーションによる映像制作と、長く親しんでいるピアノやコンピュータを使った音楽制作の両方を手掛けるアーティスト。国内外のレーベルからのCDDVDリリース、美術館での展覧会や世界各地でのコンサートなど、分野に限定されない多様な活動を展開している。オリジナル作品制作だけでなく、デヴィッド・シルヴィアンのワールドツアーへの参加、UAYUKIのミュージック・ビデオの演出や、芸術人類学研究所、理化学研究所、AudiNOKIAとの共同制作など、コラボレーション作品も多数。2009年のNewsweek日本版で、「世界が尊敬する日本人100人」の1人に選ばれるなど、世界的な注目を集める。2012年公開の映画「おおかみこどもの雨と雪」(監督: 細田守)の劇伴を手掛ける。

「うたがき」

TICAD Ⅴに合わせ高木正勝が久しぶりの新作映像作品を発表します。テーマはアフリカ・エチオピア。初めて訪れた東アフリカの地。村に足を運び子ども達の笑顔や生活を感じ題材にした新作映像作品を創ります。
複数面投影での展示を予定。ダイナミックで美しい映像作品を囲まれるように体感してください。

うたがきの写真2 うたがきの写真3 うたがきの写真4

お問い合わせ

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
文化事業部  欧州・中東・アフリカチーム 小林、小山田
電話 03-5369-6063 (平日のみ)

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