ミュンヘン五大陸博物館館長ウタ・ヴェアリッヒ氏 講演会のご案内
~ドイツにおける日本美術の受容について~
国際交流基金(JF)は、「Rimpa feat. Manga」帰国展の開催を記念して、ミュンヘン五大陸博物館館長ウタ・ヴェアリッヒ氏の講演会を開催いたします。
ミュンヘン五大陸博物館は、江戸時代に、鎖国中の日本に滞在した医師・博物学者フィリップ・フランツ・フォン・シーボルトの重要なコレクションを所蔵し、日本とも縁の深い博物館です。シーボルトは、1823〜1829年、1859〜1862年の二度にわたり日本に滞在していますが、滞在中、書籍、絵画、硬貨、仏像、漆器、陶磁器、衣類から玩具にいたるまで、あらゆる日本の文物を収集し、膨大な日本コレクションを作りました。没後、そのコレクションの一部はバイエルン王室が買い取り、現在のミュンヘンの五大陸博物館に収蔵されています。
同館は、これまでも数々の日本の美術・文化を紹介する展覧会を行ってきていますが、昨秋、琳派・若冲の名品と、それらを今日のサブカルチャーのアイコンともいえるアニメやマンガのキャラクターと融合させた現代日本画を陳列する展覧会、「Rimpa feat. Manga」をJFと共催しました。
本講演会では、五大陸博物館のウタ・ヴェアリッヒ館長を日本にお招きし、現在ドイツにおいて日本美術がどのように受け取られているか、昨年の展覧会への反響なども踏まえて、お話しいただきます。ヨーロッパにおける日本文化、さらに日本及び東アジア研究をめぐる状況についても、貴重なお話を伺うまたとない機会となりますので、どうぞ奮ってご参加ください。
ミュンヘン五大陸博物館外観
©Museum Fünf Kontinente, Photo: Nicolai Kästner
講演会
日時 | 2022年9月2日(金曜日)17時~18時30分 |
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会場 | 国際交流基金(JF)本部 ホールさくら(コモレ四谷内)アクセス 東京都新宿区四谷1-6-4 (JR中央線、JR総武線、東京メトロ丸ノ内線、東京メトロ南北線 四ツ谷駅利用) |
言語 | ドイツ語(日独逐次通訳あり) |
定員 | 80名/参加無料 |
参加方法 | 事前申込制・先着順 |
締切 | 2022年8月31日(水曜日)17時まで |
申込み方法 | 参加申込フォーム |
主催 | 独立行政法人 国際交流基金 |
プロフィール
ウタ・ヴェアリッヒ
ミュンヘン五大陸博物館館長。ボン、ベルリン、台南(台湾)で中国学、民族学、文学を学ぶ。ベルリン自由大学にて、台湾のタイヤル族の織物伝統について、特にドイツの博物館所蔵品に焦点を当てた博士論文を執筆。2005年から2006年までバーゼルの文化博物館で中央・東アジア担当の学芸員、2006年から2018年までシュトゥットガルトのリンデン博物館で東アジアセクションの責任者を務めた。2018年4月より現職。
参考情報
「Rimpa feat. Manga」の帰国展、「響きあうジャパニーズアート―琳派・若冲×鉄腕アトム・初音ミク・リラックマー」は、2022年9月6日(火曜日)から12月4日(日曜日)まで、京都・細見美術館で開催されます。詳細は、細見美術館のホームページをご覧ください。
[お問い合わせ]
国際交流基金(JF)
文化事業部美術チーム 神津・金子
電話:03-5369-6061
Eメール:Yuki_Kozu@jpf.go.jp, Miwa_Kaneko@jpf.go.jp
(メールを送る際は、全角@マークを半角に変更してください。)