キュレーター・ミーティング 2016 : ART NEXT 参加キュレーター 略歴

ゲイリー・キャリオン=ムラヤリ

ニュー・ミュージアムのキュレーター。 2010年よりフィリダ・バーロウ、ナタリー・ユールベリ、エレン・ギャラガー、ハルーン・ミルザ、ジム・ショウなどの個展の他、「Ghosts in the Machine」(2012)、「NYC 1993」(2013)、「Here and Elsewhere」(2014)などのグループ展など数々の展覧会を手がける。最近では、アテネのデステ財団とベナキ博物館と共同で、ギリシャの若いアーティストに注目した「The Equilibrists」展を企画。 2003年から 2010年まではホイットニー美術館に在籍、エラッド・ラスリーやカーティック・パンディアンの個展の他、「Television Delivers People」(2007)や「Progress」(2008)などのグループ展を企画する。 2010 年にはフランチェスコ・ボナミとともにホイットニー・ビエンナーレのキュレーターを務めた。数多くの展覧会カタログや美術雑誌に寄稿、ニュー・ミュージアムでもいくつかのカタログの編集を行う。 2018年に行われるニュー・ミュージアム・トリエンナーレのキュレーターを、ICA マイアミのアレックス・ガーテンフェルトと共に務める。

アンセルム・フランケ

ベルリンを拠点に活動するキュレーター、ライター。現在ベルリンのアート・インスティチューション、ハウス・オブ・ワールド・カルチャーズ(HKW)のヴィジュアル・アート/フィルム部門で指揮をとる。HKWでは「The Anthropocene Project」(2013-14)、「The Whole Earth」(2013)、「After Year Zero」(2013)、「Forensis」(2014)、「Ape Culture」(2015)、「Nervous Systems」(2016)など数多くの展覧会を手がけている。以前にはアントワープの現代アートセンター、エクストラ・シティのディレクター(2006-2010)、KW現代美術センター(ベルリン、2001-2006)のキュレーターなどを努め、長期のプロジェクト「Animism」(2014)や第10回上海ビエンナーレ「Social Factory」(2014)、台北ビエンナーレ「Modern Monsters/Death and Life of Fiction」(2012)、マニフェスタ7「The Soul」(共同企画、2008)などの国際展などを企画した。e-flux jounalなどの多数の美術雑誌に寄稿し、ロンドンのゴールド・スミス・カレッジで博士号を取得している。

片岡真実

森美術館チーフ・キュレーター。ニッセイ基礎研究所都市開発部、東京オペラシティアートギャラリー・チーフキュレーターを経て、2003年より現職。2007から2009年はヘイワード・ギャラリー(ロンドン)にて、インターナショナル・キュレーターを兼務。第9回光州ビエンナーレ(2012年)共同芸術監督、CIMAM(国際美術館会議)理事(2014-2016年)。グッゲンハイム美術館アジア・アートカウンシル・メンバー、ユーレンス現代美術センター(北京)アドバイザリー・ボードなどを務める。近年の主な企画に、「アイ・ウェイウェイ:何に因って」(2009/2012-2014)、「イ・ブル」(2012)、「会田誠:天才でごめんなさい」(2012)、「リー・ミンウェイとその関係」(2014-15)などアジア中堅作家の個展、サンフランシスコ・アジア美術館での「Phantoms of Asia」展(2012)のゲスト・キュレーションなど。日本及びアジアの現代アートを中心に企画・執筆・講演等多数。2016年度より、京都造形芸術大学大学院教授。2018年の第21回シドニー・ビエンナーレ芸術監督。

マリア・イネス・ロドリゲス

2014年よりボルドー現代美術館の館長。現在企画中である、ローザ・バルバのインスターレーションの他、レオノール・アンテュネス「the pliable plane」展などを企画、またアレハンドロ・ホドロフスキーの回顧展を、建築家のアンドレアス・アンジェリダキスの構造の中で開催するなど、美術館の象徴的なスペースであるネーブで、次々と新しいプロジェクトを展開している。これまでにメキシコ国立自治大学内にある現代アート大学美術館(MUAC)のチーフ・キュレーター(2011-2013)、スペインのレオン市にあるカスティーリャ・イ・レオン現代美術館のチーフ・キュレーター(2009–2011)、ジュ・ド・ポーム現代美術館の「サテライト・プロジェクト」のディレクターなどを務める。展覧会の他にも、出版物の企画も手がけ、建築や都市計画のテーマも取り上げている。アニエス・ベーにより発行されているフリーペーパー「Point d’ironie」の編集長を務め、現代都市の様相に焦点を当てた新聞「Instant City」や「Bogotham City」などを発行、またアーティストのエディションのための「Toropical Paper」をたちあげる。現在「Toropical Paper」は現代アートと文化を論じるオンライン・プラットフォームとして活動している。

植松由佳

国際美術館主任研究員。1993 年より丸⻲市猪熊弦⼀郎現代美術館/財団法⼈ミモカ美術振興財団勤務を経て現職。現代美術を中⼼に国内外で展覧会を企画。近年の主なものに「森村泰昌:自画像の美術史 「私」と「わたし」が出会うとき」(2016)、「ヴォルフガングティルマンス Your Body is Yours」(2015)、「夢か現か幻か」(2013)、「アンリ・サラ」(2011)、「束芋 断⾯の世代」(2010)、「やなぎみわ:婆々娘々」(2009)(いずれも国⽴国際美術館)など多数企画。第54 回ヴェネチア・ビエンナーレ⽇本館コミッショナー(作家:束芋)、第13 回バングラデシュ・ビエンナーレ⽇本参加コミッショナーを務めた。京都市⽴芸術⼤学⾮常勤講師。

藪前知子

東京都現代美術館学芸員。これまで企画担当した主な展覧会は、「大竹伸朗 全景 1955-2006」(2006)、「山口小夜子 世界を着る人」(2015)、「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」(以上、東京都現代美術館)、「Omnilogue: Your Voice is Mine」(2013、シンガポール国立大学美術館)など。現代美術に留まらず、ファッション、音楽などひとつのジャンルに規定されない表現についての仕事も多い。2007年から2014年まではコレクション担当として、「MOTコレクション」と冠し、「特集展示 岡﨑乾二郎」(2009)、「特集展示 石田尚志」(2011)、「クロニクル1995-」(2014)など企画性の高い新しい常設展を展開した。キュレーションの他に、雑誌等に寄稿多数。現在、札幌国際芸術祭2017の企画チームに参加中。

[お問い合わせ]

現代美術センターCCA北九州
担当:山田
〒808-0135 北九州市若松区ひびきの2-5 学術研究都市
電話:093-695-3631

国立国際美術館
担当:伊東
〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島4-2-55
電話:06-6447-4680(代)

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
文化事業部 事業第2チーム
担当:杉江、小野寺
〒160-0004 東京都新宿区四谷4-4-1
電話:03-5369-6063

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