第1回 ロンドン・デザイン・ビエンナーレ2016
作家メッセージ
キュレトリアル・アドバイザーメッセージ

作家メッセージ

展示タイトル:A Journey Around the Neighbourhood Globe

第1回ロンドン・デザイン・ビエンナーレの総合テーマ 「Utopia by Design」の「ユートピア」を僕は、「ここにはない、もう一つの場所」ととらえました。そして「Utopia by Design」とは、足元には物体としてあり、頭の中にはイメージとしてある身近な「地球」、すなわち「近所の地球(Neighbourhood Globe)」を旅することでもあります。
デザインとは、現代を生きる私たちが進むべき道を示す、時と場所ごとに更新される「方位磁針」のようなものではないでしょうか。

-鈴木康広

キュレトリアル・アドバイザーメッセージ

既にあるものや見慣れた現象に新鮮な切り口を与える作品によって、私たちの日常や世界のとらえ方に一石を投じる鈴木康広。日本庭園や茶の湯で知られる伝統的な「見立て」の手法にも通じる「あるものを別のものとして見る」視点によって、「いま・ここ」を「いつか・どこか」へとつなぎ、通常は出あうことのない物事の間に新たな関係性を発見する数々の作品やプロジェクトを手がけてきました。
鈴木の作品は、内と外、前と後、部分と全体などの二項対立の関係、過去・現在・未来という時制の垣根を超えて、一人一人の足元(=日常)から世界へと目を向け、見慣れた社会とそうでない社会の間にあるものをとらえ、想像し、考えを巡らせることの重要性を私たちに教えてくれます。あるいは、それまでになかった世界を「感じる」ことの重要性を、示唆しています。
本展では、身近な現象とイマジネーションの交差となるインスタレーションで、世界をひらく可能性を示します。

-川上典李子

  • 鈴木康広《昼寝中の旅人》の画像
    《昼寝中の旅人》© Yasuhiro Suzuki
  • 鈴木康広の作品の画像
    Untitled © Yasuhiro Suzuki

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国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
文化事業部 事業第2チーム
担当:成山、原田
電話:03-5369-6063
Eメールアドレス:london@jpf.go.jp
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