樂吉左衞門 特別講演 「茶碗の中の宇宙 樂茶碗の美意識と思想」
エルミタージュ美術館「樂-茶碗の中の宇宙展」開催記念
吉左衞門
焼貫黒樂茶碗 銘涔雲に浮かんでⅠ
樂美術館蔵
国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は、ロシアが世界に誇るエルミタージュ美術館での「樂-茶碗の中の宇宙」展開催にあわせ、樂家15代当主で樂美術館理事長・館長を務める樂吉左衛門氏による特別講演会を行います。
美とは何か、例えばそれは白いカンヴァスに形を描き色を加えて何かを出現させる行為であると言えます。まさに白い『無』の空間に『有』を出現するもの。表現とは「何かを加える行為」、形を色を線を、そして個性を加える行為。つまり足し算の世界であると言えます。しかし樂茶碗の始まり長次郎は全てをそぎ落とし、引くことからその創作を始めました。色を捨象し、変化や誇張を捨象し、さらには自らの個性そのものをも捨象し、一碗の黒茶碗を生み出しました。しかし、表現とは一枚の白いカンヴァスに色を、線を加えるものというならば、全てを捨象する行為その先に表現として何が残るのでしょうか。現代美術ともおそらく共感を共にすることのできる長次郎茶碗、樂茶碗の思想性を語ります。
「樂-茶碗の中の宇宙」展の詳細は事業ページをご覧ください。
概要
講演タイトル | 「茶碗の中の宇宙 樂茶碗の美意識と思想」 |
---|---|
日時 | 2015年7月11日(土曜日)15時開始 |
会場 | エルミタージュ美術館 ロシア帝国軍参謀本部内レクチャーホール |
申込方法 | 講演当日、レクチャーホール内のチケット売り場にて無料チケットを配布 <チケットに関するお問い合わせ> エルミタージュ美術館: 電話+7 (812) 495-70-70 または +7 (812) 495-70-71 国際交流基金モスクワ日本文化センター:電話+7 (495) 626-55-83 |
使用言語 | 日本語(逐次通訳付き(ロシア語)) |
講師 | 樂吉左衞門(樂家15代当主、樂美術館理事長・館長) |
主催 | 独立行政法人国際交流基金、公益財団法人樂美術館、エルミタージュ美術館 |
[お問い合わせ]
国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
文化事業部 事業第2チーム
担当:大平、森
電話:03-5369-6063 ファックス:03-5369-6038
Eメール:arts2@jpf.go.jp
(メールを送る際は、全角@マークを半角@マークに変更してください。)