山崎亮氏、インドネシアへ コミュニティデザインによる協働の可能性を探る

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国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は、インドネシアのジャカルタ、メダン、スラバヤでの巡回展「3.11-東日本大震災の直後、建築家はどう対応したか」の開催に伴い、日本を代表するコミュニティデザイナーの山崎亮氏を派遣し、インドネシア人の専門家、学生、住民向けの講演とワークショップを開催します。
インドネシアは自然災害が多発する国であり、同じく自然災害と向き合ってきた日本だからこそ貢献できることがたくさんあります。

今回、同巡回展で展示されている、山崎氏が代表を務めるstudio-Lの取り組み"Creating Better Future in the Stricken Area through a Collection of Ideas" をはじめ、様々な自然災害に対して果たしうるコミュニティの役割やコミュニティづくりの例、普遍的な点等を、インドネシアに伝え、共有することで、現地コミュニティーとの協働の可能性を探ります。日本のコミュニティデザインの活用を含め、今後の継続的な協力を模索し、インドネシアでの日本文化への関心を喚起しながら、日本の防災や建築に関する取組みへの理解と関心、専門的な情報交流を促進することを目指します。

「をちこちMagazine」に、山崎亮氏による寄稿を掲載しました。

講演・ワークショップ日程

1.ジャカルタ(インドネシア)
日時 2015年3月23日(月曜日)10時30分~17時30分 ※参加者とのミーティング含む
場所 プリタ・ハラパン大学(ジャカルタ)
2.メダン(インドネシア)
日時 2015年3月25日(水曜日)10時30分~17時30分 ※参加者とのミーティング含む
場所 北スマトラ大学(メダン)
3.スラバヤ(インドネシア)
日時 2015年3月27日(金曜日)10時30分~17時30分 ※参加者とのミーティング含む
場所 スラバヤ工科大学(スラバヤ)
巡回展「3.11-東日本大震災の直後、建築家はどう対応したか」インドネシア展
会期 3月16日(月曜日)~3月26日(木曜日)
会場 プリタ・ハラパン大学 Dビルディングホール

東日本大震災発生から1年という節目に企画された建築の展覧会。各地の建築家の多様な動きを取り上げ、震災発生直後から今日までに実施・あるいは計画されたプロジェクトを3つの段階‐第一段階「緊急対応」、第二段階「仮設住宅」、第三段階「復興計画」‐に整理するとともに、海外の建築家からの復興のための提案も合わせて紹介します。各プロジェクトの概要、図面、写真をパネルにまとめ、さらに関連資料として映像や模型、実際に避難所で使用された家具やダンボール・シェルター等により構成されています。

プロフィール(敬称略)

山崎 亮(やまざき・りょう)

山崎亮氏の写真

1973年愛知県生まれ。大阪府立大学農学部にて増田昇に師事(緑地計画工学専攻)。メルボルン工科大学環境デザイン学部にてジョン・バージェスに師事(ランドスケープアーキテクチュア専攻)。大阪府立大学大学院(地域生態工学専攻)修了後、 SEN環境計画室勤務。三宅祥介からデザイン、浅野房世からマネジメントを学び、2005年にstudio-Lを設立。地域の課題を地域に住む人たちが解決するためのコミュニティデザインに携わる。
まちづくりのワークショップ、住民参加型の総合計画づくり、建築やランドスケープのデザイン、市民参加型のパークマネジメントなどに関するプロジェクトが多い。2006-2010年には(財)ひょうご震災記念21世紀研究機構(林敏彦研究室/中瀬勲研究会)にて中山間離島地域の集落について研究。2006-2013年には東京大学大学院工学系研究科にて大西隆に師事(都市工学科)。工学博士。技術士(建設部門)。
現在は、studio-L代表、東北芸術工科大学教授(コミュニティデザイン学科長)、京都造形芸術大学教授(空間演出デザイン学科長)、慶應義塾大学特別招聘教授。主な著書に『コミュニティデザイン(学芸出版社)』『ソーシャルデザイン・アトラス(鹿島出版会)』『コミュニティデザインの時代(中公新書)』『まちの幸福論(NHK出版)』などがある

[お問い合わせ]

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
文化事業部アジア・大洋州チーム
担当:玄田
電話:03-5369-6062

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