妖怪大行進:日本の異形のものたち(海外巡回展)

本展覧会では、絵巻や錦絵を中心に、さらに玩具や映画といったメディアを通じて現代まで広がりを見せる、日本の妖怪文化を紹介いたします。
古今東西あらゆる文化で、説明のつかない不思議な現象に対して、様々なイメージが与えられてきました。日本の妖怪もそうした超自然的な力をあらわすキャラクターの一種として、色々な物語に登場し、人々を驚かせたり怖がらせたりしてきました。それから時代が進み、新しい科学や技術が人々の生活を変えるにつれて、妖怪たちは次第に恐ろしさを減じ、お茶目な友達のような存在に変化してきたと言えるかもしれません。日本には今でも夏に怪談を楽しむ文化が続き、妖怪たちがテレビや劇場を賑わせています。本展では、いわばこの妖怪たちの「大衆化」に焦点を当て、不思議な妖怪の世界へとみなさまを誘います。
※本展は長期巡回を可能とするため、絵巻及び錦絵の大部分を高精細レプリカで構成しております。

監修
湯本豪一(湯本豪一記念日本妖怪博物館〔三次もののけミュージアム〕名誉館長)


日程

  • 2024年前期(予定)香港
  • 2023年11月10日~12月3日
    マレーシア/マレーシア芸術学院シティキャンパス(クアラルンプール)
  • 2023年10月9日~10月31日
    マレーシア/マレーシア科学大学、トゥアンク・ファウジア博物館&ギャラリー(ペナン)
  • 2023年7月14日~7月30日
    中国/浙江賽麗美術館(杭州)
  • 2023年6月17日~7月9日
    中国/三影堂厦門撮影芸術中心(厦門)
  • 2023年4月22日~5月7日
    中国/三影堂撮影芸術中心(北京)
  • 2023年3月13日~3月26日
    韓国/慶州エクスポ大公園1階展示スペース(慶州)
  • 2023年1月29日~2月11日
    韓国/トルダムギャラリー(済州)
  • 2022年12月14日~2023年1月6日
    韓国/在大韓民国日本国大使館公報文化院 シルクギャラリー(ソウル)
  • 2022年9月29日~11月6日
    ニュージーランド/オークランド中央図書館(オークランド)
  • 2022年8月25日~9月5日
    ニュージーランド/テ・アウアハ(ウェリントン)
  • 2022年7月12日~8月2日
    インドネシア/スラバヤ工科大学(スラバヤ)
  • 2022年6月16日~6月27日
    インドネシア/ブンダラ・ブダヤ・ジャカルタ(ジャカルタ)
  • 2022年2月16日~3月14日
    トルコ/ドーアン・タシュデレン現代芸術センター(アンカラ)
  • 2021年12月24日~2022年1月15日
    ロシア/ノボシビルスク市立シベリア・北海道文化センター(ノボシビルスク)
  • 2021年11月12日~12月5日
    ロシア/サンクトペテルブルク国立彫刻博物館(サンクトペテルブルク)
  • 2021年7月9日~10月22日
    イタリア/ローマ日本文化会館(ローマ)

    2021年4月22日~6月13日
    スロベニア/スロベニア民族博物館(リュブリャナ)

第一章 華麗な妖怪絵巻の世界

百鬼夜行絵巻の画像
百鬼夜行絵巻 江戸時代(複製)

化物づくし絵巻の画像
化物づくし絵巻 江戸時代(複製)

第二章 極彩色の妖怪世界

源頼光土蜘蛛ヲ切ル図の写真
源頼光土蜘蛛ヲ切ル図(新形三十六怪撰)
月岡芳年 明治25年(複製)

人面草紙の写真
人面草紙
斎藤月岑 江戸時代(複製)

第三章 遊びと妖怪

道化五十三次の写真
道化五十三次 四日市
豊原国周 慶応2年

妖怪メンコの写真
妖怪メンコ 昭和時代

第四章 現代にも受け継がれる妖怪

大阪日日新聞紙の写真
大阪日日新聞紙 第十三号
長谷川貞信(2代)明治時代(複製)

肥後国海中の怪アマビエの写真
肥後国海中の怪 アマビエ 弘化3年(複製)
京都大学付属図書館蔵

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