日中国交正常化45周年記念中国映画祭「電影2018」関連
国際交流基金地球市民賞受賞記念プレ上映会

地球市民賞受賞記念プレ上映会のチラシの画像

国際交流基金(ジャパンファウンデーション)が、2017年に日中両国の国交正常化から45周年を迎えたことを記念して東京・大阪・名古屋の3都市で行う中国映画祭「電影2018」につきまして、以下のプレ上映イベントを実施することとなりました。3月の映画祭にて最新作の上映が決まった監督の前作を無料で上映いたします。

概要

このたび、「国際交流基金地球市民賞」に埼玉県川口市にある芝園団地自治会が選ばれました。同自治会は1990年代後半から中国人住民が増え始め、2009年には住民の約4割が外国人となり、2011年に生活習慣の違いなどから住民の不満がピークに達しましたが、交流イベントの開催、中国語のSNSを活用した情報発信等、自治会の様々な取り組みの結果、中国人の自治会役員も登場するなど、共生の意識の根付く活気にあふれる団地となりました。日本人住民と外国人住民とで試行錯誤を積み重ねてきた自治会の取り組みは、これから日本全国のコミュニティーが直面する課題に対応する新たなモデルとしても意義があると高く評価されています。
芝園団地が入居を開始して40周年を迎える2018年は、日中友好条約締結40周年でもあります。国際交流基金が行う3月の中国映画祭は日中国交正常化45周年記念を迎えたことを記念するものですが、この日中をはじめとする多文化共生に取り組む芝園団地で、日中交流の映画上映事業のプレイベントを行い、日中やいろいろな国の住民のみなさまや一般の皆様に中国映画を楽しむ時間を共有してもらえればと企画しました。
作品は本映画祭で最新作の上映が決まった、中国インディペンデント映画界を代表するシン・ユークン(忻鈺坤)監督の前作『心迷宮』。長編初監督作品であり世界で高い評価を得ている作品で、公開は貴重な機会となります。

  • 映画『心迷宮』の写真1
  • 映画『心迷宮』の写真2
日程 2018年2月25日(日曜日)13時30分開始、14時~16時映画上映
上映作品
『心迷宮』 監督:シン・ユークン(忻鈺坤)
/2015年/カラー/118分/中国語 日本語字幕付
出演:フオ・ウェイミン(霍衛民)、ワン・シャオティエン(王笑天)
3月に行う中国映画祭で最新作『無言の激昂』(原題:暴裂无声)が決定しているシン・ユークン監督の長編初監督作品。東京国際映画祭2016で上映。
【あらすじ】 一体の焼死体が静かな村に波紋を巻き起こす―。中国インディペンデント映画界を代表するシン・ユークン監督の長編初監督作品が登場。シン監督は、様々な事情を抱える人の思惑と嘘が一見平和な村に次々と引き起こす一連の疑念を、グレーを基調にした映像で見事に描き出した。 第71回ヴェネツィア国際映画祭 イタリア批評家賞最優秀新人監督受賞
第19回釜山国際映画祭 アジアの窓部門出品
第51回トルコアルトゥン・ポルタカル映画祭 コンペティション部門出品
第30回ポーランドワルシャワ国際映画祭 コンペティション部門最優秀作品受賞
第15回日本福岡国際映画祭出品
会場
申し込み方法 参加無料。団地住民の方は予約不要、直接会場へ。一般の方は下記申込先へ要事前申込。
なお、開催直前の24日(土曜日)・25日(日曜日)にメールにてお申込みいただく方については、こちらからの返信がない可能性がございますが、23日(金曜日)時点でお席に若干余裕がございますので、直接会場までお越しください。
【定員】 50人(申込多数の場合お断りする場合がございます。予めご了承ください)
【取材ご希望のメディアの方】 下記取材問い合わせ先へ事前要申込
【申し込み、お問い合わせ先】 国際交流基金コミュニケーションセンター(担当:那波)
電話:03-5369-6075 ファックス:03-5369-6044
Eメール:chikyushimin@jpf.go.jp
(メールを送る際は、全角@マークを半角@マークに変更してください。)
主催 独立行政法人国際交流基金、公益財団法人ユニジャパン、上海国際影視節中心
共催 芝園団地自治会、芝園かけはしプロジェクト
ウェブサイト

「国際交流基金地球市民賞」について

1985年より、国際文化交流を通じて日本と海外の市民同士の結びつきや連携を深め、相互の知恵やアイディア・情報を交換し、ともに考える団体に対して贈呈。第33回となる2017年度の受賞団体はほかに、Nagomi Visit(東京都港区)、黄金町エリアマネジメントセンター(神奈川県横浜市)。

「芝園団地」について

芝園団地自治会(韮澤 勝司会長)設立1981年
ソーシャルメディア https://www.facebook.com/pg/shibazonokakehashiproject
2017年12月1日現在、人口約4,800人の内、約2,500人が外国人住民で、その9割以上が中国人住民。生活習慣の違いから生じる両住民の溝を埋めるべく、外国人住民に自治会役員を担ってもらったり、地元外の学生団体「芝園かけはしプロジェクト」と協働し、「中国人住民による中国語教室」など、外国人住民が主体的に活躍できる場を設けたり、外国人住民向け自治会パンフレットを両住民で共に作成したりしている。中国版LINEといわれるSNS「ウェイシン」で情報発信などを通じて、問題の緩和と交流の促進の両面から「多文化共生の地元づくり」を推進している。

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