ラテンアメリカ最大の芸術祭に日本が招待国参加

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ラテンアメリカで最も重要な芸術・文化の祭典として知られるセルバンティーノ国際芸術祭がメキシコ・グアナファト市で10 月8 日から開催されます。42回目を迎える今年は「支倉使節団訪墨400周年記念:日墨交流年」を記念し、日本が特別招待国に選ばれました。
「和」をテーマに、伝統芸能から現代音楽・舞踊に至る幅広い日本の舞台芸術が上演されるほか、日本映画上映会や展覧会も開催され、メキシコ全国はもちろん、中南米諸国から集まる芸術ファンに向けて日本の芸術・文化の魅力を総合的に紹介する重要な機会となります。今回の日本特集が、400年にわたる日本とメキシコの相互理解をさらに深め、未来志向で幅広い交流を促すことが期待されます。

開催日程

期間 2014年10月8日(水曜日)~10月26日(日曜日)
場所 グアナファト市(メキシコ)
ウェブサイト セルバンティーノ国際芸術祭公式ウェブサイト

セルバンティーノ国際芸術祭について

和Japonの画像

セルバンティーノ国際芸術祭は、ラテンアメリカにおいて最も重要な芸術・文化の祭典として、メキシコで開催されています。その始まりは、スペインが生んだ世界的文学作品「ドン・キホーテ」の著者ミゲル・デ・セルバンテスに敬意を表し、スペイン語圏の芸術的な創造の場として1972年に第1回祭典を開催したのがきっかけです。以来、毎年10月、ユネスコの世界遺産にも登録されている歴史的な都市グアナファトにおいて、音楽(クラシック、現代音楽、ポップス、民族音楽)、オペラ、演劇、舞踊、美術、映画、文学等、様々な芸術分野のイベントが開催され、今年で42回目を迎えます。

同芸術祭には世界中からアーティストが参加し、一度も参加したことのない国は数少ないと言われています。また、芸術祭の様子はマスメディアを通じて幅広く報道されます。メキシコの新聞各紙の文化欄には、ほぼ連日芸術祭の様子や批評が掲載され、テレビでは芸術祭全体を広告するスポットCMや公演の中継映像などが放映されます。

日本が特別招待国に選ばれたのは2005年の第33回フェスティバルに続き2回目。ぺニャ・ニエト・メキシコ大統領の来日(2013年4月)および安倍総理大臣の訪墨(2014年7月)に際し、今回の日本特集の成功に向けて両国が協力することが確認されました。

日本特集関連プログラム

公演・ワークショップ
日時 会場 出演者 ジャンル

主催/助成

(略称 JF:国際交流基金)
10月8日(水曜日)
20時
Explanada de la Alhóndiga 東京打撃団 和太鼓 JF助成
10月10日(金曜日)、
11日(土曜日)
各日とも19時
Plaza San Fernando 向 雲太郎 現代舞踊  
10月10日(金曜日)、
11日(土曜日)
各日とも20時
Auditorio del Estado ライゾマティクス×イレブンプレイ 映像・現代舞踊 JF助成
10月11日(土曜日)、
12日(日曜日)
各日とも14時
Ex Hacienda de San Gabriel de Barrera (Fuente de las Conchas) 日本茶道裏千家淡交会メキシコ協会 日暮 宗豊(茶道家)、西村佳子(筝) 茶道  
10月12日(日曜日)
12時
Salón del Consejo Universitario 大西孝恵 音楽  
10月14日(火曜日)
18時
Teatro Cervantes 八王子車人形西川古柳座 伝統芸能 JF助成
10月15日(水曜日)
17時
Templo de la Compañía ネクスト・マッシュルーム・プロモーション 音楽 JF助成
10月17日(金曜日)
12時
Templo de la Valenciana アンサンブル・ノマド 音楽  
10月17日(金曜日)
17時
Templo de la Compañía 児玉麻里、児玉桃 音楽  
10月17日(金曜日)、
18日(土曜日)
各日とも18時
Teatro Cervantes チェルフィッチュ 演劇  
10月17日(金曜日)、
18日(土曜日)
各日とも20時
Auditorio del Estado 笠井叡ダンスカンパニー 現代舞踊  
10月18日(土曜日)、
19日(日曜日)
各日とも12時
Ex Hacienda de San Gabriel de Barrera (Fuente de las Conchas) VLADIMIR AVATIN(折り紙ワークショップ) 折り紙  
10月22日(水曜日)
21時
Teatro Juárez バッハ・コレギウム・ジャパン 音楽  
10月23日(木曜日)
21時
Teatro Juárez 五嶋龍 音楽 JF助成
日本映画
日時 タイトル
10月13日(月曜日)12時 「藪の中の黒猫」(新藤兼人監督)
10月14日(火曜日)12時 「乱れる」(成瀬巳喜男監督)、「憂国」(三島由紀夫監督)
10月15日(水曜日)12時 「簪」(清水宏監督)
10月16日(木曜日)12時 「人間」(新藤兼人監督)
10月17日(金曜日)12時 「座頭市」(北野武監督)
10月18日(土曜日)12時 「浮草」(小津安二郎監督)

会場:AUDITORIO EUQUERIO GUERRERO(グアナファト大学)

展覧会

プロジェクト・ジャパン―はぎのみほ&タロウ・ソリージャ二人展
会場:Museo Casa Diego Rivera(ディエゴ・リヴェラ博物館)

国際交流基金助成事業

東京打撃団の写真
Photo by Masato Fujita

10月8日(水曜日)20時 Explanada de la Alhondiga

1995年、平沼仁一氏が創設した東京打撃団は、エネルギッシュで躍動的な太鼓演奏で世界中の観客を魅了してきました。フェスティバル出演後は、約3週間にわたりメキシコ全国10都市を精力的に巡回し、公演やワークショップを実施。各地における和太鼓普及の基盤づくりを目指します。

ライゾマティクスの写真
Photo by Ryuichi Maruo YCAM

10月10日(金曜日)、11日(土曜日)20時 Auditorio del Estado

デザイン・アート・建築・数学・工学など様々な分野の才能を持つクリエイター集団、ライゾマティクスと、演出振付家MIKIKO率いるダンスカンパニー、イレブンプレイのコラボレーションは、映像とダンスを融合させた斬新な表現を提示します。国際デジタル創造フェスティバル(メキシコシティ)や北部コアウイラ州の2都市でも公演を行います。

八王子車人形西川古柳座の写真

10月14日(火曜日)18時 Teatro Cervantes

江戸時代から伝わり、国の選択無形民俗文化財に指定される八王子車人形は、西川古柳座の精力的な海外公演によって、世界中の多くのファンを魅了し続けてきました。今回のメキシコ・ツアーでは一般向けの公演のほか、演劇を目指す若い学生を対象にレクチャー・デモンストレーションやワークショップにも取り組みます。

ネクスト・マッシュルーム・プロモーションの写真
Photo by 小田哲明

10月15日(水曜日)17時 Templo de la Compañía

ネクスト・マッシュルーム・プロモーションは、2001年、特に関西地区の現代音楽シーンの活性化を目的に、作曲家福井とも子の発意、作曲家川島素晴とクラリネット奏者上田希の協力により結成。グループ名は、米国の現代音楽家ジョン・ケージがきのこ好きである理由(辞書でmushroomnextmusicである)に由来しています。

五嶋龍の写真
Photo by E. Miyoshi

10月23日(木曜日)21時 Teatro Juárez

1988年生まれ。ニューヨークを拠点に国際的に活躍するヴァイオリニスト。世界各地での公演活動の合間を縫って、社会貢献・教育活動にも積極的に取り組む。フェスティバルではグアナファト大学交響楽団と共演するほか、レオン、モンテレイ、メキシコシティでもメキシコ人ピアニストとの共演リサイタル、学校訪問、音楽大学でのマスタークラス等を行い、音楽を愛する幅広い青少年と交流します。

[お問い合わせ]

国際交流基金 (ジャパンファウンデーション)
文化事業部 米州チーム
担当:加藤、倉田
電話:03-5369-6061

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