神楽中欧公演
祈りと祝い―東北に息づく神楽の伝統―
国際交流基金(ジャパンファウンデーション)は、ハンガリーとの外交関係樹立150周年、ポーランド国交樹立100周年を記念して神楽公演を開催します。両国との交流史上初の本格的な神楽の海外公演であり、出演団体は、岩手県の黒森神楽と宮城県の上町(かんまち)法印神楽です。
神楽は、能や歌舞伎の祖のひとつとも考えられ、時代を越えて受け継がれる民俗芸能です。地域社会に根ざし、そこに住まう人々の暮らしの一部として愛され、受け継がれています。神楽は日本の各地で伝承されていますが、今回はその中でも、地域社会や人の営みとの関係性が強い、東北地方の神楽に焦点をあてます。2011年に起きた東日本大震災以後、人々を支え、地域コミュニティの絆を保ち、復興の活力ともなったことで、神楽の社会的役割や価値に改めて注目が集まっています。震災時に温かい支援をくれたポーランドとハンガリーにおいて、東北に根付く神楽の舞で感謝を伝え、ともに節目を祝い、次の100年・150年の友好と泰平を祈ります。
(c)大屋孝雄
本公演用に作成した概説文(東北地方とは、神楽とは、出演神楽団や演目紹介など)と、中欧公演の写真をまとめた報告冊子を作成しました。下記リンクから、ご覧ください!
神楽 中欧公演 祈りと祝い 東北に息づく神楽の伝統【PDF:11.6MB】
ブダペスト交流セッション ※関係者のみ
日時 | 2019年2月19日(火曜日) |
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会場 | 映画・演劇大学(予定) |
ブダペスト公演
日時 | 2019年2月20日(水曜日)18時 |
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会場 | ヨージェフ・アッティラ劇場(1134 Budapest, Váci út 63, Hungary) |
チケット | 一般 2,000フォリント/学生・シニア割引 1,000フォリント チケット購入に関するお問合せ先(ハンガリー語): Tel: +36-1-270-7514 https://jozsefattilaszinhaz.jegy.hu/program/101638/526841 |
主催:国際交流基金
協力:在ハンガリー日本国大使館、ヨージェフ・アッティラ劇場
ワルシャワ交流セッション ※関係者のみ
日時 | 2019年2月22日(金曜日) |
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会場 | ワルシャワ工科大学The Song and Dance Ensemble(予定) |
ワルシャワ公演
日時 | 2019年2月23日(土曜日)19時 |
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会場 | ポルスキ劇場(Kazimierza Karasia 2, 05-077 Warszawa, Poland) |
チケット | 一般 30ズロチ/26歳未満・シニア・障碍者割引 20ズロチ チケット購入に関するお問合せ先(ポーランド語): Tel: +48 22 826 92 76, Eメール: bilety@teatrpolski.waw.pl (メールを送る際は、全角@マークを半角@マークに変更してください。) |
グダンスク公演
日時 | 2019年2月26日(火曜日)18時 |
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会場 | シェークスピア劇場(Wojciecha Bogusławskiego 1, 80-818 Gdańsk, Poland) |
チケット | 1階席 20ズロチ/バルコニー席正面 15ズロチ/バルコニー自由席 10ズロチ チケット購入に関するお問合せ先(ポーランド語): https://teatrszekspirowski.pl/bilety/ |
主催:国際交流基金
共催:在ポーランド日本国大使館
協力:株式会社ヴィジュアル・フォークロア
【関連企画】 黒森神楽ドキュメンタリー映画『廻り神楽』特別上映(第5回日本映画祭)
ワルシャワ上映
日時 | 2019年2月7日(木曜日)19時 |
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会場 | エレクトロニク映画館 |
チケット | 17ズロチ https://www.bilety24.pl/kup-bilet-na-mawari-kagura-przeglad-japonski--47301?id=229751 |
ポズナン上映
日時 | 2019年2月15日(金曜日)17時 |
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会場 | ザメク文化センター |
チケット | 10ズロチ http://kinopalacowe.pl/podstrony/371-repertuar/ |
主催(共催): 国際交流基金、在ポーランド日本国大使館、ザメク文化センター、エレクトロニク映画館
協力:株式会社ヴィジュアル・フォークロア
プロフィール
黒森神楽(岩手県宮古市)
本拠とする黒森神社の神様を移した獅子頭を携え集落に出向き、人生の節目を寿いだり、祈祷して心を慰めたりして廻る神楽。黒森神楽が訪ね廻る地域は特例的に広く、約340年前に決められた範囲を現在も継承していることから、その価値が高く評価され、国の重要無形民俗文化財に指定されている。夜神楽の舞は力強く優美で演目も豊富。震災のわずか3か月後には活動を再開し、被災した人々を元気づけてきた。2011年にはロシア、2012年にはフランス、米国でも公演し、被災地を代表する芸能として、感謝や復興の様を伝える役割も積極的に担ってきた。2017年には黒森神楽の活動の様子を追ったドキュメンタリー映画『廻り神楽』が話題を呼び、キネマ旬報2017年文化映画ベスト・テンにも選出されるなど、全国的に注目を集めている。
上町法印神楽(宮城県登米市)
本拠とする稲荷神社の境内に専用の木造舞台と美しい吊り物を設え、そこに神様を招いて奉納される。美しい演舞やアクロバティックな殺陣、観客とのインタラクティブな掛け合いが特徴。若手から中堅の人材を中心とした活動により幅広い年齢層から親しまれるなど、地域の活性化にも貢献している。震災後は被害の大きかった沿岸の神楽団の活動再開に向けたサポートも、積極的に行ってきた。今回が初の海外公演となる。
(c)大屋孝雄
[お問い合わせ]
国際交流基金(ジャパンファウンデーション)
文化事業部 事業第2チーム
担当:前田、豊田
電話:03-5369-6063
Eメール:arts2@jpf.go.jp
(メールを送る際は、全角@マークを半角@マークに変更してください。)