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第1回翻訳家座談会 ~柴崎友香著『春の庭』~
第151回芥川賞を受賞した柴崎友香さんの小説『春の庭』。これまでに世界8か国・地域*で翻訳されています。今回は、作家の柴崎さんを交えて、台湾、英国、フランス、ベルギーの翻訳家4名に、作品の魅力や翻訳時のエピソードについて語っていただきます。柴崎さんと翻訳家の方々による日本語と各国語訳の作品(一部)朗読も予定しています。座談会の最後には視聴者とのQ&Aの時間が設けられます。
* 国際交流基金調べ。
作品の概要【PDF:1.08MB】
開催概要
- 開催日時
- 2021年1月29日(金曜日)19時〜20時15分(日本時間)
- 視聴用URL
- https://www.youtube.com/watch?v=pnsvmkOSwk8(アーカイブ動画)
- 使用言語
- 日本語(後日、英語字幕を付した動画を公開します。)
登壇者プロフィール(敬称略)
作家
柴崎 友香(しばさき ともか)
2000年『きょうのできごと』(河出書房新社)を刊行(2003年に映画化)。2007年『その街の今は』(新潮社)で、織田作之助賞大賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞、咲くやこの花賞受賞。2010年『寝ても覚めても』(河出書房新社)で野間文芸新人賞受賞(2018年に映画化)。2014年『春の庭』で芥川賞受賞。著書に『わたしがいなかった街で』(新潮社、2012年)、『千の扉』(中央公論新社、2017年)、『百年と一日』(筑摩書房、2020年)など。
著:柴崎 友香、出版社:文藝春秋
ISBN:9784163901015
翻訳家(五十音順)
リュック・ヴァンホーテ(Luk Van Haute)
1963年生まれ、ベルギー在住。東京大学で日本文学を研究後、ノーベル文学賞受賞者・大江健三郎の作品に関する論文でゲント大学博士号取得。大江作品に加え川端康成、村上春樹、川上弘美ほか30冊以上をオランダ語に翻訳。日本の現代短編小説42作品からなる文学選集の編纂・翻訳も手掛ける。
執筆者として、日本に関する単著2冊を上梓。日本の文化や社会について、新聞雑誌等に多数寄稿しているほか、大学での講義も行っている。
訳:リュック・ヴァンホーテ
出版社:Zirimiri Press
ISBN:9789490042172
パトリック・オノレ(Patrick Honnoré)
日本の現代文学、漫画などのフランス語訳を手掛ける。2016年よりパリ第3大学ESIT日仏翻訳講師。水木しげる著『のんのんばあとオレ』の翻訳(コーネリウス社、2006年)により2007年アングレーム国際漫画祭最優秀作品賞、リリー・フランキー著『東京タワー―オカンとボクと、時々、オトン―』の翻訳(フィリップ・ピキエ社、2010年)により第17回日仏翻訳文学賞を受賞。川上未映子、古川日出男、内田百閒、夢野久作の作品など、数多くの作品を翻訳している。
訳:パトリック・オノレ
出版社:Éditions Picquier
ISBN:9782809711738
(c) 2014, by Shibasaki Tomoka All rights reserved (c) 2016, Editions Philippe Picquier pour la traduction en langue française Edition française publiée avec l’autorisation de Shibasaki Tomoka / Bungeishunju Ltd., Tokyo, par l’intermédiaire du Bureau des Copyrights Français, Tokyo.
ポリー・バートン(Polly Barton)
(c)Garry Loughlin
英国ブリストル在住、文学作品およびノンフィクションの日英翻訳家。短編翻訳作品はWords Without Borders、The White Review、Grantaに掲載。長編小説訳書は柴崎友香著『春の庭』(プーシキン・プレス社、2017年)、松田青子著『おばちゃんたちのいるところ』(ティルテッド・アクシス・プレス社/ソフト・スカル・プレス社、2020年)、津村記久子著『この世にたやすい仕事はない』(ブルームズベリー社、2020年)。2021年4月にノンフィクション作家としてのデビュー作Fifty Soundsをフィッツカラルド・エディションズ社から出版。
訳:ポリー・バートン
出版社:Pushkin Press
カバーデザイン:Nathan Burton
ISBN:9781782272700
黃 碧君(ふぁん びじゅん)
1973年生まれ、台湾の本まわりの情報発信などを行うユニット「太台本屋 tai-tai books」代表。台湾生まれ、日本在住。中国語正体字(繁体字)を扱う。主な訳書は、三浦しをん著『舟を編む』(新經典文化、2013年)、柴崎友香著『春の庭』(聯經出版、2015年)、小川洋子著『妄想気分』(時報出版、2017年)、乃南アサ著『六月の雪』(聯經出版、2019年)、川本三郎著『「男はつらいよ」を旅する』(新經典文化、2019年)など。
訳:黃碧君、出版社:聯經出版
ISBN:9789570846041
司会
沼野 充義(ぬまの みつよし)
1954年東京生まれ。東京大学名誉教授、名古屋外国語大学副学長。ロシア文学者、文芸評論家。東京大学卒、ハーバード大学大学院博士課程に学ぶ。ロシア東欧文学から日本文学までを視野に入れた文学研究・批評に携わり、日本と外国の文学交流にも積極的に関わってきた。主著に『亡命文学論』(作品社、2002年)、『ユートピア文学論』(作品社、2003年)、『世界文学論』(作品社、2020年)など。
[お問い合わせ]
国際交流基金(JF)
文化事業部
企画調整チーム 電話:03-5369-6060